2011年11月28日月曜日

MAGMA用HPC 事例4

ちょっと前のお話ですが、Civilization Vにハマっていました。

Civilizationは、遡ることII辺りからやっていたのですが、シリーズを重ねるごとに良くも悪くも成長していきますね。
それでもやめられないのがあのゲーム。
やったことがある人なら、あのゲームの中毒性はご理解されているでしょうから、あえてこの場でゲームのことを語るつもりはありません。


私の自宅PCは、主にネット関係と音楽制作用に構成しています。
ゲームをやる用途で構成していませんので、2画面が出るという条件を満たせれば良いので、グラフィック能力にお金をかけていないんですね。
使用しているビデオカードは当時のミドルレンジ「ATI Radeon HD 2600XT 256MB PCI-E」です。
DVIで2画面が出せるとは言っても、今は昔の話。
DirectX 9世代のカードでCivilization Vなんてやろうものなら、GPUだけではとても賄いきれず、CPUやメインメモリを物凄く逼迫します。

CivilizationはDirectX 11でのプレイを推奨していますが、DirectX 9でも遊べます。
しかし、解像度も低ければ動きも鈍い。
やっぱDirectX 11で遊びたいよなーと思った私は、初めて「PCでゲームをやるため」にビデオカードを購入しました。

購入したのはnVidia GeForce GTX 550 Ti 1GB PCI-E OCモデル
個人用ですのでw

購入したその日にPCへ取り付けて、早速プレイしました。

何この快適さwww
ワロえるくらいサクサクwww
CPUとメインメモリ安定しすぎwww

…とまぁ、3世代分の差を激しく感じ取る結果になりましたw
チップメーカーが違いますので、描画の性格(色の出方等)が全然異なりますが、まぁ許容範囲内ですね。
そこまでこだわっていませんので。


普段、仕事でもローエンドからハイエンドまでビデオカードを取り扱っておりますが、なかなか3Dをグリグリする機会はありませんので、それぞれのビデオカードの処理能力って、中々体感できないんですね。
こういった3Dゲームで、実際に使ってみると、世代差や能力差が浮き彫りになるのを改めて理解したというお話でした。





【要望】

用途:Magma専用計算機

OS:Windows

メモリ、処理能力を上げる
ディスプレイ、マウス、キーボード付属


【弊社が提案したPCの構成】

OSMicrosoft Windows 7 Professional 64bit 日本語
チップセットIntel X58+ICH10R ATX LGA1366
CPUIntel Xeon X5690 3.46GHz(TB 3.73GHz)/12MB
QPI=6.4GT/s 6C/12T 130W x2(計12C/24T)
メモリ合計96GB DDR3-1333 PC3-10600
ECC Registered 8GB x12
HDD500GB S-ATA 7200rpm 3.5" ニアラインストレージ
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ
ビデオAMD Radeon HD 6770 1GB PCI-E
Dual Link DVI-I x1 / Single Link DVI-D x1 / HDMI x1 / Display Port x1
サウンド内蔵サウンド機能
ネットワーク10/100/1000Base-T x2
外部I/FUSB 2.0 x8 / シリアルポート x1 / IEEE1394 x1 / PS/2 x2
内部I/FPCI-E Gen2.0(x16) x2 / PCI-E Gen2.0(x8) x4 /
PCI-E Gen2.0(x4) x1
筐体タワー 920W
外形寸法幅178x高さ437x奥行648(mm)
その他マウス&キーボード Microsoft Wireless Laser Desktop 6000
23"ワイド液晶 EIZO FS2332-BK
備考




以前ご紹介した事例の現行版のような感じですね。
この事例自体はIntel Fortranコンパイラー用ですが;

スペック的にはこの事例に近いかもしれませんが、マザーボードはサーバー向けチップであるものの、ワークステーション寄りの仕様(PCI-Eバスの構成やオンボードサウンドがある点等)ですね。


今までのMAGMA用HPCはCentOSの事例しかご紹介してきませんでした。
今回、初のMAGMA用HPC "Windows OS"仕様ですが、MAGMAはWindows OSの場合32bit版しか用意されておりませんので、ご注意ください(64bit OS上でも動作します)。

MAGMAの特性上、1つの計算ではマルチコアを有効に活用することができませんので、コア数は複数の計算を同時に行うという点で有効だということですね。
そういう意味では、処理速度的にはCPUのコア数よりクロックの方が重要視すべき点ですが、単純にクロックが高ければ良いというものでもなく、メモリの帯域幅や速度も関係してきます。
Sandy Bridgeには3.5GHzや3.6GHzといったクロックのCPUもありますが、やはりWestmere-EPやGulftownのほうが効果は高いです。
その辺がQPIとDMI、サーバー・ワークステーションとデスクトップの性能の差という感じですね。


MAGMAに関しては、近日中にもうちょっと詳細なお話ができる機会があるかもしれませんので、今回はこの辺で。


気になる方は、是非是非コチラへ。


←今回PC本体と一緒に導入したディスプレイです。


ディスプレイがどうのと言われても、今回の事例のコア的な話とは全く無関係ですが…;
IPS方式の液晶パネルで、様々なステキ機能が搭載されて、信頼のEIZOディスプレイがこの価格。
ある意味それだけでも十分なネタではないかと(何

2011年11月14日月曜日

研究・開発PC 事例11

明後日からET(Embedded Technology)2011が開催されますね!

私も参加する予定です(出展はしておりません)。
ESECとはまたちょっと違った出展社になりますので、非常に楽しみです。
タイの洪水の影響によるHDDの供給不足に関しては、未だに復旧の見込みが立っていませんが、こういった展示会で今後の技術に胸躍らせて、明るい話題をご提供できればと思います!


まぁ、HDDの問題は問題で、現実的に解決していかなければいけないんですけどねw




【要望】

用途:画像処理(Video Studioを使用予定、手術の動画も管理する)

OS:Windows 7

CPU:Core i7

ビデオ:DVI x2

Office(Word / Excel / PowerPoint)


【弊社が提案したPCの構成】

OSMicrosoft Windows 7 Professional 64bit 日本語
チップセットIntel Z68 ATX LGA1155
CPUIntel Core i7 2600 3.40GHz(TB 3.8GHz)/8MB
4C/8T 95W
メモリ合計8GB DDR3-1333 PC3-10600 4GB x2
HDD500GB S-ATA 7200rpm 3.5"
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ
ビデオAMD Radeon HD 6770 1GB PCI-E
Dual Link DVI-I x1 / Single Link DVI-D x1 / HDMI x1 / Display Port x1
サウンド内蔵サウンド機能
ネットワーク10/100/1000Base-T x1
外部I/FUSB 3.0 x2 / USB 2.0 x8 / e-SATA x1
内部I/FPCI-E Gen2.0(x16) x1 / PCI-E Gen2.0(x4) x1 / PCI-E(x1) x2 / PCI x2
筐体ミドルタワー 600W 永久保証電源
外形寸法幅198x高さ420x奥行450(mm)
その他Microsoft Office 2010 Home & Business 64bit(OEM版)
備考Lucid Virtuインストール




ハードウェア構成的にはラベルの数の通り、これといって特筆することはありませんが、弊社初のZ68仕様ということでご紹介します。

現状ではまだP67も入手できますし、H67もまだまだ現役ですので、Z68を選択するからには、Z68ならではの理由があります。

先日ご紹介した、ハードウェアエンコードですね。
H67と違うのは、ビデオカードを搭載してもその機能を使えるという点です。
DVIが2本となると、H67のオンボードでは実現できませんし(HDMIをDVIに変換するという方法を抜きにして)、ビデオカードのミドルクラス以上が必要になります。
それでいて、動画のエンコード処理も速く行える仕様というのであれば、Z68しかありませんね。

…P67の代わりとしてZ68を用いることは今後あるだろうと思っていましたが、まさかZ68が持つ固有の機能のためにZ68を選択する機会が、弊社にあるとは思わなかったのは秘密ですw
どんだけ軽視してるのかと。

Z68のハードウェアエンコードに関しては、先日の検証内容のほうに詳細を書いていますので、こちらでは割愛します。


あとは、細かいことですが、ビデオカードのチップメーカー名が完全にAMDになった(カードのメーカーサイトの製品ページの記載)ことや、PS/2ポートが1つもないことに注意!ということなどありますが…。

参考までに、Office 2010はOEMでも32bit/64bitが同梱されています(1枚のDVDに収録されています)。
Windows 7は、OEM版だと32bit/64bitのパッケージが明確に分かれています。

ただ、Office 2010に関しては、ディスク挿入時に自動実行される/(root)のSetup.exeがどうにもOSの32bit/64bitを判別できていないのか、64bitのOSに32bitのOfficeをインストールしてしまうようなことがあります(インストールされたフォルダを確認すればわかります)。
確実なのは、ディスクを開いて、64bitのフォルダにあるSetup.exeを手動で実行するということですね。


気になる方は、是非是非コチラへ。


←滅多にインストールご紹介することもないので、これを機に。


OfficeのOEMは、シリーズごとにパッケージサイズが小さくなっていく良い例ですね。
Office97、2000、XP、2003、2007、2010と触ってきましたが、そのわかりやすさに軽く笑いがこみあげてきますw

2011年11月7日月曜日

小型PC 事例7

11月に突入しました。
イヤ本当は先週投稿するつもりだったのですが、なんやかんやありまして…。


どうでも良いですけど、「もう11月か…」「あと2か月で今年も終わりか…」「あっという間だったな…」って、「今年の風邪/花粉はひどいらしいよ! ヘ(゚∀゚ヘ)」ばりに毎年のように聞きますよね


さて置き、今年は自然災害の影響が非常に大きい年だったと思います。
自然災害自体は毎年どこかで起きていますし、国内でだってどこかしらで発生し、影響を及ぼしています。
その規模が非常に大きく、まさに国難であるといえるのではないかと思います。

また、ITや関連の業界では、現在タイの洪水による影響で、HDDの入手困難な状況が続いており、こちらも深刻な状態が続いています。
もちろん、HDDだけでなくタイに工場があるメーカーや、タイに「部材」の工場がある製品など、納期が見えなかったり価格が高騰してしまうのは避けられません。
この状況がいつまで続くのかはまだ不明なため、引き続き状況に注視していく必要があります。


…いや、そんな話をするつもりではなくてですね。

3.11 東日本大震災に伴い、タバコが一時的に消えました
しばらくは外国産タバコを吸っていたのですが、そのうち徐々にタバコの生産も復活してくるようになってきていたのです。
もちろん最初に復旧するのは主要銘柄で、私が愛煙しているマイセンライト(MILD SEVEN LIGHTS)もその中に含まれており、いち早く普段のタバコに戻ることができました。


慣れない外国産タバコからマイセンライトに戻ってしばらく経った頃、JTから包みが届いたのです。
その内容は、「震災により生産が追い付かず、喫煙者の方々にはご迷惑をおかけいたしました」という旨のメッセージと、普段吸っているマイセンライトがひと箱。
いやはや…ひと箱かよ。なんか、こみあげてくるものがありましたね。軽くホロリです。

外観です。最初は何かと思いましたw

開けてみると、メッセージが添えられていました。

この時すでにある程度供給は安定していたのですが、このアフターフォローは好印象ですね。

パッケージ全貌です。


そしてしばらく経った最近、またJTから小包が届いていました。

「もう完全に安定供給してるのに、何だろう?(・ω・)」と思いつつ、開けてみました。

外観です。

パッケージを開けてみたら、チラシとメッセージが。
要するに、「パッケージが新しくなったからサンプル送るね!」ってことらいいですw

まぁ、いただけるものはいただきますが…例によって1箱www

喫煙者が減っている昨今、JTも抱え込みが大変ですね「ユーザーに喜ばれるサービスとは何ぞや」と考えて行動しているのだと思います。
後者の「パッケージ刷新のサンプル」はまぁ置いといて、自分たちのできること、自分たちがなすべきことを実践している結果だと思います。
先の震災によって日本全体が大変な状況の中では、タバコのような贅沢品なんかより、先にやることがあるだろ!と言われそうですが、「今までの生活」に戻すための努力は、どれも同じくらい大変なのだと思います。
むしろ、贅沢品を気軽に入手できる状態に持っていけていることこそ、復興の証や兆しなのかもしれません。

復興に向けての取り組みはいまだ続いていますし、今後も自分のできることを一生懸命に頑張ります!




【要望】

用途:組込稼働中PCの置き換え

OS:Windows 2000

CPU:Celeron 667MHz 以上
メモリ:128MB以上
HDD:20GB以上

USB:2.0 1つ以上
シリアルポート:1つ以上

LAN:10/100 1つ以上

ケース:スリム型 できるだけ小さく 385(D)x310(H)x115(W)以内


【弊社が提案したPCの構成】

OSMicrosoft Windows 2000 Professional
for Embedded Systems SP4 日本語
チップセットIntel i945GSE+ICH7 Mini-ITX PBGA437
CPUIntel Atom N270 1.60GHz/512KB
FSB533 1C/2T 2.5W onboard
メモリ合計1GB DDR2-800 PC2-6400 SO-DIMM 1GB x1
HDD500GB S-ATA 7200rpm 3.5"
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ
ビデオ内蔵ビデオ機能 D-Sub x1
サウンド内蔵サウンド機能
ネットワーク10/100/1000Base-T x2
外部I/FUSB 2.0 x6 / シリアルポート x2 / PS/2 x2
内部I/Fmini PCI-E x1 / PCI x1
筐体Mini-ITX用ケース IN-WIN IW-BP655W/300 300W
外形寸法幅100x高さ265x奥行310(mm)
その他
備考




小型PCの事例は弊社もあまり多くなく、やっとまたブログで紹介できるネタができたぜ!勉強させていただく機会をいただきましてありがとうございますと喜んだのも束の間、ぶっちゃけハードウェア的にはこれと言って特別な仕様でもありませんね…。

強いて言えば、Atom(N270)搭載のMini-ITXマザーボードは珍しくないものの、i945系のチップセットもそこそこ息が長いので、本当に長期供給のベンダーさんでしか製造していません。
i945系は、Windows 2000やXP、Pentium 4やCore2 Duo等、OS的にもCPU的にも対応の幅が広く、チップセット的にも動作が安定しており、且つICH7はレガシーI/F(シリアルポート・パラレルポート・FDD等)の宝庫ですから、産業系にとっては非常に重宝するチップセットですね。

長期供給的にはi915系もありますが、これは動作が微妙なので…;

これが、IDEやISAといったレガシー内部バス、Windows NTやWindows 98等のレガソーOSが必要という話になってくると、i8xx以前のものが必要になってきますが、チップセットの製造が終了してしまったため、マザーボードベンダーさんも製造ができず、現状、流通在庫のみのご提供になります。

厳密に言えば、ISAやIDEだけでしたら、i945以降でも搭載しているマザーボードがありますが、追加チップやブリッジによるものですので、別途ドライバが必要だったり、カードによっては正常動作しないことがありますのでご注意ください。
特に、ISAは独自設計のものも多いと思いますので…;


ちなみに、マザーボードがサポートしているメモリの仕様は、「200-pin SODIMM up to 2GB DDR2 533 SDRAM , non-ECCSDRAM」となっておりますが、DDR2-667やDDR2-800メモリでも下位互換がありますので、動作は問題ありません。
マザーボード側で勝手に533にスピードが落とされて動作します。


気になる方は、是非是非コチラへ。


←今回使用したケースです。


特別珍しいというわけでもありませんが、このサイズで5"の光学ドライブと3.5"のHDDが使えるというのはやりやすいですね。
HDDはまだ良いとしても、スリムの光学ドライブは微妙にとっつきにくいので…。