2011年3月31日木曜日

雑記 10

今日でこのブログも1周年ですねー( ^ω^)


…と思ったら、このブログの開設、4/30だった…orz


勝手に創立記念日ということにしてブログを休もうと思ってたんですが、1ヶ月もサバを読んでしまいましたねー…。
学校様や一部の企業様の年度末ということもあって、このブログも期末だと思い込んでしまっていました。
あと1ヶ月、乗り切りましょう!頑張りましょう!




ハギワラシスコムが民事再生申し立て

某仕入先様からお電話をいただいて知りました。
弊社ではあまりハギワラシスコムのCF等を使う機会はあまりありませんが、安価なUSBメモリやSDカード等を嗜好されていた方々には多少影響があるかもしれません。
震災の影響というわけではなさそうですが、元々東北地方には精密機器の工場が多かったこともあり、恐らくフラッシュやNAND製品の価格は段々高騰していくのではないかと思います。
メモリはあまり関係ないはずなのですが、こちらもすでに高騰する傾向にあります。
HDDはHGSTがWDに買収されたこともあり、こちらも価格が上がっていく傾向にあり、しかも入手性の面でも向こう数か月はあまりよくないようです。

先日もご案内しましたが、PCパーツ関連は今後価格の高騰と入手性の悪い状況が続きそうです…。
価格が安くなる要因の方が少ないですからね;




仕事用のTwitterをボチボチ活用し始めています。
といっても、仕事中はなかなかつぶやけないものですし、プライベートの時間に仕事用のTwitterでつぶやくというのも変な話。
なかなか活用できていないのでまだアレな感じですが、ある程度軌道に乗ってきたら、ブログの横にでも表示するなりして、もうちょっとリアルタイムに最新情報を発信できればと思いますね。

というのも、やはり震災が影響しております。
電話がつながらない状況下で、リアルタイムに安否確認や状況確認をするのに、Twitterが役に立ったという例が多く、私もその後よく活用するようになった一人ですw
といってもそれはプライベート用の方なので、あとは仕事中につぶやけるような、いろんな意味での余裕がほしいところですねw



あまりネタがないので、今日はこの辺でw

2011年3月30日水曜日

組込PC 事例9

夢を見ました。

車を運転してたのですが、カーブで曲がりきれなくて、車体が壁に当たってしまったけど、まぁいいやと思って走り去ろうと思ったら、近くを歩いていた人に注意されて、そのまま小一時間ほど怒られて、その壁の持ち主の家の人に謝りに行って、弁償しますという話になったのですが、ぶつけたと思った壁は、ブロック塀だと思ったら、シャッターに萌え絵のポスターのようなものが貼られたもので、シャッターは別にいいから、絵を弁償しろという話になって、工房に行って送られてきたデータをA3用紙にプリントアウトして、壁に貼って、解決。


なんだこりゃwwww




【要望】


用途:計測装置制御
OS:Windows XP Professional
ライセンス認証済みのクローン希望
(ライセンス認証の手間、ネットワーク接続をしたくない)

マザーボード:可能であればリコー製

CPU:Core2 Duo E8400
メモリ:2GB

グラフィック:Matrox M9120

PCI-E:1スロット以上
PCI:3スロット以上

電源:可能であれば国産品

マウス・キーボードなし

・ある程度の長期間同じモデルで供給希望
・輸出の可能性があるので該非判定書の発行希望


【弊社が提案したPCの構成】

OSMicrosoft Windows XP Professional
for Embedded Systems SP3 日本語
チップセットIntel Q35+ICH9DO ATX LGA775
CPUIntel Core2 Duo E8400 3.00GHz/6MB FSB1333 65W
メモリ合計2GB DDR2-800 PC2-6400 1GB x2
HDD160GB S-ATA 7200rpm 3.5"
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ
ビデオMatrox M9120/512PEX16
M9120 512MB PCI-E DVI-I x2
サウンド内蔵サウンド機能
ネットワーク10/100/1000Base-T x2
外部I/FUSB 2.0 x10 / シリアルポート x1 / PS/2 x2
内部I/FPCI-E(x16) x1 / PCI-E(x4) x1 / PCI x5
筐体ミドルタワー Nipron ePCSA-500P-X2S-MN 350W
外形寸法幅210x高さ426x奥行440(mm)
その他
備考



1ロット5台、年間数ロットでのご依頼をいただき、ある程度長期の供給が可能な製品で構成したPCの事例です。


OSはライセンス認証済みのコピーをご希望されておりましたが、弊社が取り扱っているWindows NT/2000/XP for Embedded Systemsライセンスは、通常のOEM版同様、1台ずつのアクティベーションが必要なため、クローンの作成は不可となっております。
ただ、弊社の方でライセンス認証を行った状態で出荷することは可能です。
※メーカー製PCのようにOEMアクティベーション(OA)を用いる方法もございますが、弊社では導入しておりません。


マザーボードに関しましては、リコー製でのご希望をいただきましたが、残念ながらリコー製ですと、単品での入手が難しく、通常は生産計画(フォーキャスト)を出して、1-2か月後からの供給開始になります。
大手メーカーのように、ある程度計画的に設計・生産ができる企業様には良いのですが、単発や不定期生産の機器の場合は、リコー製を採用するのは難しい感じです。
また、納期の面以外にも、相性問題や品質面の関係で弊社的にあまりお勧めしておりません。
量産体制に入る前に十分な検証が必要になりますので、瞬発力が求められる業界ではあまり好まれませんね…。


電源ユニットに関しましては、お客様のご要望どおり、国産ということでニプロン製品を選択しました。
やはり、諸々の事情もあって、国産の需要はありますね…。

ビデオカードに関しては、お客様ご指定の製品になります。
MatroxのMシリーズは、マルチモニタ用のビデオカードという点で、nVidiaのQuadro NVSシリーズやATIのFire Pro Multi View(Fire MV)シリーズと同じ位置づけの製品ですね。

Matrox製品は、3Dの描画性能(処理能力)の面ではなく、色合いや2D面で定評があり、ゲーム用途では全く的外れですが、メーカーが主な顧客(業務用途のユーザー)として想定している金融、医療、ビデオ編集、軍事などの分野では、今でも鉄板として存在しております。
Matrox製品はビデオカードに限らず、ノンリニア編集機器や産業用画像入出力装置なども現行製品として、弊社でも取り扱いがございます。
また、非常に長期に渡って製品が提供され、業務用という点では非常に信頼性も高く、その分お値段も高いですw


気になる方は、是非是非コチラへ。


←今回の事例で使用したケースです。


弊社標準のミドルタワー・ミニタワーケースもメーカーからEOLの情報があり、恐らく今年いっぱいくらいで販売終了になると思います。
その代わりの候補の1つではありますが、まだ確定はしておりません。
また、このモデルは白もあり、しばらく製造も継続されることから、これからある程度の長期でご検討されている方にはこちらの製品が選択肢になると思います。

2011年3月29日火曜日

雑記 9

  • 東日本大震災の影響に関しまして

弊社山形支店及びユニポス事業部は、震災直後から通常業務を再開しておりますが、物流の影響が残っており、山形への配送に若干時間がかかっております。
先々週末から徐々に山形への配送を再開しておりますが、同じ日に出荷しても、量的にも確率的にも翌日に届くのは5割程度で、3~4割は翌々日、残りの1~2割は3~4日かかっております。
積載量やガソリン不足、交通事情その他がまだ影響していると思いますが、少しずつ復旧に向かっているのを実感します!
一説では新幹線や高速道路は1ヶ月程度で復旧しそうということで、日本の底力を感じます!(^ω^)
復興にはまだまだ時間がかかると思いますが、元気な地域は自分たちができることをしっかりやって、経済を活性化させなければ、ですね。

また、倉庫が集中する関東でも、地震の影響や計画停電の関係で出荷業務が平常通りには進んでいないところが多い状態です。
弊社でもPCパーツの供給状況には注意しておりますが、納期に若干影響する可能性がございますので、あらかじめご了承くださいますようお願い申し上げます。

  • 最近のパーツ事情

MicronのRealSSD C400の出荷体制が整ったようです。
Intelの新SSDに喰われてしまっている感がありますが、ご興味のある方はぜひぜひ!

ちなみに、C300もまだ終息はしておらず、しばらくは併売状態になると考えられます。
ただ、今後新製品の価格が下がっていくことも予想されますので、C300も近いうちに販売終了になるかな?と思います。
C400でとんでもないトラブルがない限りw


日立グローバルストレージテクノロジーズ(以下HGST)がWestern Digital(以下WD)に買収されたということで、今後は実質的にSeagateとWDの二択になってくると思います。
弊社にはSamsung HDDという選択肢はありません。
HGSTブランドの製品をWDで出すのかは不明ですが、HGSTのHDDはまだ販売しておりますので、お求めの方はお早めに!
今年中には「流通在庫分のみ」という状況になると思いますので…。


Sandy Bridgeに対応したマザーボードに関して、修正版の製品がすでに出荷されておりますが、代理店側で交換分や注残分がたまっており、通常のような供給状況になるのは早くて4月中旬以降、5月くらいが目途だとされています。
Sandy Bridgeを狙っている方は多いかと思いますが、納期にはご注意ください!><


ワークステーション・サーバ版Sandy Bridgeのチップセットも遅れるかもしれない、という情報があります。
今年のQ4くらいに発表される予定だったと思いますが、1Qズレる(来年のQ1?)とか…。
来年の学校様・企業様の期末は修羅場になるかもしれないことを、今のうちから覚悟した方が良いかもしれませんw


DDR3 16GBモジュールのECC Reg.メモリの生産が段々進んできているようです。
といっても、現段階で販売されているのは4 RANKの製品ですので、AMDサーバでしか使えそうにありませんが…。
仕様的には512GBまでいけるMP Xeonですが、実際に搭載できるのはもうちょっと後になりそうです;



…あれ?今日はどうでも話の日だったような…(・ω・)
まぁいいか。

2011年3月28日月曜日

研究・開発PC 事例2

最近、タバコの本数が減りました。
というのも、「同じ410円なら、長い方が(略」という丸出しの思考から、100mm(ロングサイズ)に変更したからなのです。
100mmだからといって、長くなった分そのまま吸える量も増えるというわけではありません。
ぶっちゃけ、吸える部分よりもフィルターのほうが長くなってますw

しかし、人間の体というのは不思議なもので、1x年も同じものを吸ってると、タバコ1本の量を体が覚えてしまいます。
また、1x年も吸ってると、多少の誤差はあれ、日々同じ時間に同じ量を吸うようになります。
通常、1本分の量で事足りる時間帯に100mmを吸うと、「いつも以上に吸った」感を味わうため、「しばらくいいや…」という感覚に陥ります。
また、通常チェーンで2本・3本吸う時間帯に100mmを吸うと、1本か2本で「いつも分くらいに吸った」感覚を味わいます。
結果的に、自然と1日に吸う本数が減る、というわけですね。

通常、1日18本(約1箱)だったのが、休煙後は1日15本くらいになり、またそのうち1日18本(約1箱)ペースに戻りましたが、100mmにしたら、一気に1日10本にまで減ったのです。
最近になって、「毎日何本吸ったか記録しとけばよかった…」と思いましたw
こういうのの推移を線グラフにしたら、おもしろいと思いませんか?
数日、数週間程度では面白くありませんが、数か月、数年単位で記録を取って、自分でそれを眺めてニヨニヨするのには、非常に興味があります。


私だけですか。そうですか。


ちなみに、吸う量が減ったからといって、だんだんやめていくとか、そういうことは特に考えていませんので悪しからず。
特に悪しくもないですね。




【要望】


OS:なし

マザーボード:安定しているもの
CPU:Core i7-960
メモリ:3GB
ビデオ:ランクは低くて良い(アナログRGBがあれば良い)
電源:おまかせ

静音加工


【弊社が提案したPCの構成】

OSなし
チップセットIntel X58+ICH10R ATX LGA1366
CPUIntel Core i7 i7-960 3.20GHz(TB 3.46GHz)/8MB
QPI=4.8GT/s 4C/8T 130W
メモリ合計3GB DDR3-1333 PC3-10600 1GB x3
HDD500GB S-ATA 7200rpm 3.5"
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ
ビデオATI Radeon HD 4550 512MB PCI-E
ファンレス LP対応
D-Sub x1 / DVI-I x1 / HDMI x1
サウンド内蔵サウンド機能
ネットワーク10/100/1000Base-T x2
外部I/FUSB 2.0 x10 / IEEE1394 x1 / PS/2 x2
内部I/FPCI-E Gen2.0(x16) x2 / PCI-E(x4) x1 /
PCI-X x2 / PCI x1
筐体ミドルタワー 600W 永久保証電源
外形寸法幅205x高さ430x奥行468(mm)
その他
備考静音加工



弊社が謳っている「R&D専門商社」として、実は一番メインとして導入させていただいている、研究・開発用のPC事例です。
…が、ぶっちゃけこれといった特殊な仕様のものって案外少なくて、中々紹介できないんですよね…;
いやまぁ、普通の仕様のPCでも紹介して別に良いと言えば良いのでしょうが…。
ねぇ?(何


というわけで、ぶっちゃけハードウェアの仕様的に特殊な点はありません。
今回の事例で特筆すべきは、やはり「静音加工」ですね。
OA用途でも、PCは静かな方が良いとご要望をいただくことはままありますが、今回のそれは、若干意味が異なります。

今回のPCは、浜松にある某音響機器メーカー様に導入させていただいたもので、ソフトやハードの開発用途で使用されます。
微量のノイズが開発に大きく左右されますので、弊社も真剣勝負です。
また、別の音響機器メーカー様へは、レコーディングブースへ設置するため、サイレントPCを導入させていただいたこともございます。
この辺は、浜松ならではという感じですね。


静音加工に関しては、以前投稿したまだ完結していない熱対策の話にも関係してきます。
基本的な考えは、「音の発生源を減らす」「音量を下げる」「音が外に漏れないようにする」「振動を減らす」ということですね。

「音の発生源を減らす」のは、例えばファンレスビデオカードの採用ですね。
結局、音の発生源は、PCの場合ファンの回転音(風切り音)やモーターの駆動音(+振動音)ですので、まずこれらの発生源を減らします。

「音量を下げる」のは、例えばファンでしたら回転数を落とします。
これはBIOSで設定することが多いのですが、ファンがPWM制御である必要があります。
製品によっては、ツマミや別コントローラで直接ファンの回転数を制御できるものもあります。

「音が外に漏れないようにする」のは、筐体の気密性を高めたり、吸音シート(例:AINEX MA-041B)を使ったりします。
筐体の気密性は、ケースの選定から始まりますね。
鉄板の厚さであったり、鉄板の質であったり、吸気・排気口の大きさや数を考慮します。
吸音シートは、音の指向性や音の出口(外へ漏れる場所)を考えて貼ります。

「振動を減らす」のは、筐体にインシュレーターを用意したり、HDDとケースの取り付け部の間にゴム(例:AINEX MA-032)を使用したり、制振シート(例:AINEX MA-051)を使用したり、ネジを増し締めしたり…と、これはいろいろグッズや方法があります。
要は、振動が外部に伝わりにくくしたり、共振しないようにしたり、PC自体を重くして揺れにくくしたりする、という考えですね。


ちなみに、完全ファンレスPCも導入させていただいたことがありますが、その分処理能力が低いんですよね…。
当然、ファンの回転数を落としたり、ファンレスの製品を使用したりすると、熱の問題が発生しますので、PCの処理能力と熱処理能力のバランスを見て加工を行います。

また、静音加工用のグッズはいろいろとありますが、効果的に使う必要があります。
構成(ケースの構造や内部スペック)によって加工方法は毎回変わりますので、単一的な方法はありません。
例えば、PWM制御のファンを使用して、BIOSで一番静かな設定にしても、負荷がかかれば回転数は上がりますし、その性能によっては、電源ファンの回転数まで上がって、結果的に音量が大きくなってしまうこともあります。
BIOSのファン回転制御(引いては、CPUやシステムの熱検知)アルゴリズムによっては性能が悪かったり、「安定動作」指向だったりすることもありますので、こういった場合はむしろ固定回転数のファンに変更する方が、結果的に静音だったりする場合もあります。

あくまで、上記のような「考え」に従って、結果的に静音になるよう、 弊社も試行錯誤の繰り返しです。


気になる方は、是非是非コチラへ。


←今回使用したケースです。

元々静音を謳われているケースで、密封性が高く、サイドパネルに制振兼吸音シートが貼られており、HDDのネジ留め部分がゴムになっており、ファンの回転数もコントローラで制御が可能です。
今回は、更に加工し、静音性を高めました。

2011年3月25日金曜日

Windows 2000 事例6

前回、残念な結果になってしまったそぼろっぽい何か

本日の朝、リベンジに燃えて再度そぼろっぽい何かを作りました!
「SALTは塩、SALTは塩…」と頭の中でつぶやき、手に取ったのはSALTと書かれた瓶


イヤァァァァァァァ



「違う違う、これじゃない」と思い直し、ちゃんとSUGARと書かれた瓶を取ったのですが、いやはや。
頭の中でSALT SALT思ってると、目的がSALTに入れ替わってしまうんですよねw
人間の頭って面白い。



【要望】
OS:Windows 2000

COMポート x2


【弊社が提案したPCの構成】

OSMicrosoft Windows 2000 Professional
for Embedded Systems SP4 日本語
チップセットIntel G31+ICH7 M-ATX LGA775
CPUIntel Celeron 430 1.80GHz/512KB FSB800 35W
メモリ512MB DDR2-800 PC2-6400
HDD80GB S-ATA 7200rpm 3.5"
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ
ビデオ内蔵ビデオ機能 D-Sub x1
サウンド内蔵サウンド機能
ネットワーク10/100/1000Base-T x1
外部I/FUSB 2.0 x6 / シリアルポート x1 / パラレルポート x1 /
PS/2 x2
内部I/FPCI-E(x16) x1 / PCI-E(x1) x1 / PCI x2
筐体スーパーミニタワー 300W
外形寸法幅140x高さ323x奥行276(mm)
その他COM追加カード AREA SD-PCI9820-1SL PCI
備考



弊社製PC「PC-LEG061」に、COMポートを追加した事例です。
COMが2ポートある安価なWindows 2000のPCということになりますね。

COM追加カードはいくつかのメーカーがございますが、その中でも、今回は価格の面からAREAの製品を選択しました。
個人的に、AREA製品は玄人志向同様、「わかっている人向け」だと考えておりますが、それでも玄人志向よりキワモノではありませんし、サポート体制もございます。

今回使用したCOM追加カードはPCI 1ポートのタイプで、Windows 2000にも対応しておりますが、デバイスマネージャ上で、エラーマークが表示されたり、不明なデバイスが表示されたりしました。
これは、このカードが搭載しているチップ(NetMos Nm9820CV)がパラレルポートをサポートしているため、ドライバがCOM追加カードのパラレルポートを認識すると同時に、そのデバイス(パラレルポート)がないというエラー(誤検知)を返しているものです。
デバイスマネージャ上の認識の差(エラーマークが表示される、不明なデバイスが表示される)は、ドライバの種類やバージョンの差ではなく、カードのリビジョンによる差です。
ただし、実際物理的に存在しているCOMポートに関しまして、OS上での認識や通信動作(ループバックによるチェック)は、問題ありません。
また、この表示による不具合・他デバイスやシステムへの影響は確認されておりませんので、ご安心ください。


今回は価格の面からAREA製品を選択しましたが、価格は問わず、様々なOSへの対応や安定動作をご希望の場合は、SUNIX製品がお勧めです。
AREA製品も、搭載チップ的にLinux・旧Windows OSで動作するものもありますが、メーカーでサポートしているOSは限定されております。


気になる方は、是非是非コチラへ。


←片方のカードでは不明なデバイスが表示されました。

Microsoft RawPortというのは、Windowsが認識した、不明なパラレル(プリンタ)ポートということですね。
こちらでは、MosChip PCI Parallel Port (LPT2)は正常にドライバが入るという…。
←もう片方のカードではMosChip PCI Parallel Port (LPT2)に対して正常にドライバが当たっていません。

2011年3月24日木曜日

ジグソーパズル -窮章-

本日は木曜なので、何かIT的に役に立つかもしれないネタの日なのですが、この前投下してしまったせいで、ネタがありません
代わりに、どうでも良い話をしましょう。




前回から大分間が空いてしまいましたね。
大分っていうか、…半年以上?w


さて、長かったこのジグソーパズルシリーズも、無事終幕を迎えることになりました。
去年の末くらいに。

イヤ、終わっていたというべきか…。



まぁでも、久しぶりに黒くて楽しかったデスヨ?
社会人になって時間がなくなったおかげで、数日楽しめましたしね。
実際、やっている時は時間を忘れて没頭してしまうものです。


ところで、ジガゾーパズルは写真をモノクロにすることにより、その濃淡で「どんな顔でも作れる」と謳うジグソーパズルです。
では、今回のような「最初から白と黒ばかりの絵」はどうなるか?

やってみました。

※実際の写真ではなく、完成イメージです。


とても残念です。

まぁ元々期待してません。
しかし、興味関心を持つことはとても大切。
センスオブワンダーはそこかしこに落ちているもの、それに気付けるか、それを拾えるかは人それぞれなのです。
人それぞれじゃ、何の解決にもなっていませんが。

というわけで、まだまだ続くと思ったジグソーパズルも、もうさすがにネタ切れこれで終わりです。
やった人にしかわからないような、「楽しかった!」というありきたりな感想だけではなく、七回にも及ぶジグソーパズルのお話を書いたことにより、「私もやってみようかしら…」と少しでも思っていただける方がほんの一握りでもいましたら、これに勝る幸いはございません。

どなたかの心に一石投じられているような文章になっていることを祈りつつ、これで結びとさせていただきます。

2011年3月23日水曜日

SUSE Linux 事例6

本日も「BOSS HALF & HALF」を求めて自販機に足を向かわせました。
財布を持たずに。

アレー?



【要望】

用途:計算

OS:openSUSE 最新版 64bit
CPU:DP Xeon 現状最高のもの
MEM:1コアあたり2GB
HDD:1TB x4


【弊社が提案したPCの構成】

OSopenSUSE 11.3 64bit 日本語
チップセットIntel i5500+ICH10R ATX LGA1366
CPUIntel Xeon X5690 3.46GHz(TB 3.73GHz)/12MB
QPI=6.4GT/s 6C/12T 130W x2(計12C/24T)
メモリ合計24GB DDR3-1333 PC3-10600
ECC Registered 4GB x6
HDD1TB S-ATA 7200rpm 3.5"
ニアラインストレージ x4
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ
ビデオ内蔵ビデオ機能 D-Sub x1
ネットワーク10/100/1000Base-T x2
外部I/FUSB 2.0 x4 / シリアルポート x1 / PS/2 x2
内部I/FPCI-E(x8) x2 / PCI-E(x4) x2 / PCI x2
筐体ミドルタワー 800W
外形寸法幅202x高さ440x奥行485(mm)
その他
備考



現状、最高クラスのDP Xeonを搭載したPCです。
ATXのマザーボードに取り付けて、普通のミドルタワーに入れてしまうあたりが恐ろしい弊社の独自性です!
とは言うものの、今までのSUSE 事例同様のCPUファンを搭載し、ケースファンを取り付けることで、温度的には問題ありませんでした。
ただ、HDDが4台ということもあり、電源は普段の600Wではなく、別メーカーでランクが少し上の800W(80PLUS GOLD)を使用しております。

メモリに関して、1コアあたり2GBのご要望で、合計12コアですので、24GB搭載させていただいております。
ATXのマザーボードですので、メモリは1CPU当たり3スロットしかありません。
8GBモジュールも対応しているため、認識できる最大容量は48GB(8GB x6)ですが、相性問題も意外と結構あり、使用できるメモリは限定されておりますので、ご注意ください。


ちなみに、導入当時(ごく最近)のopenSUSE最新版は11.3ですが、11.4が2011/5/10にリリースされる予定です…と思ったら、すでにリリースされてますね;
3/10に正式リリースされたようですw
となると、次回は11.4をインストールしたSUSE Linux 事例になるかもしれませんね。
さて、これがフリか否か…こうご期待!


気になる方は、是非是非コチラへ。


←今回使用した電源です。


弊社の標準電源はAcBelですが、ワット数の高い製品や、ランクを少し上げたい場合は、Enermax製品を使用しております。
80PLUS GOLDということもあり、価格は若干良い感じですが、その分品質やサポートの面は安心です。

2011年3月22日火曜日

ブラウザあれこれ

先日ちょろっと書きましたが、IE9がリリースされてましたので、さっそく自宅のPCに入れてみました。
一部で延期されるというニュースもありましたが…というか、マイクロソフトの正式アナウンスでも延期と書いてあったのですが、どうやら予定通り日本でも正式リリースされたよう…


あれ?


正式版ではないですね。
製品候補版ですね。


なんだ…。


ちなみに、会社のPCには入れてません。
不具合があるとイヤなので。
自宅でもイヤですけどwww


とりあえず、インストールして2日で使うのをやめました。
自宅では、このブログや各種仕事用アカウントの管理用としてIEを使っているのですが、先日記載したような不具合があったので、使い物にならんと判断したためです。
動きは早いんだと思いますが、SSD+RAMディスクだと、どっちも変わりませんw


というわけで、Firefox 4のRC版を入れてみました。
速度的には問題ありません。
SSDだしねwwwキャッシュはRAMディスクだしねwww速いに決まってるwww
ブラウザは速度が云々という観点もありますが、私の自宅の環境ではどうでもいいです

とりあえず、IEで問題だった点は解決したから及第点。
…と言いたいところですが、別の不具合が浮上
「作成」 タブで文章を打ち込んで、改行して、何か文字を打つと、頭にタイプした文字が1つ出てしまう。
文章で書くとわかりにくいのですが、要するにこんな感じです。

kこんな感じ


私は「konnnakanzi」とタイプしたのに、「"k"konnnakanzi」になってしまうわけですね。
どうにかなりませんかねぇ…。
あまりブラウザに詳しいわけではないのでよくわかりませんが、たぶんIE9もFirefoxも、何か新しい機能(HTML 5?)に対応したせいで、Bloggerの仕様的にアレがこうなっちゃったのではないかと。
正式版までに直ってくれるとありがたいです…が、多分このままなんでしょうねぇ…。
エラーコンソールを見てみると、スタイル宣言無視がめちゃくちゃ出てましたので;
このエラーをフィードバックしたいのはやまやまなのですが、Firefox 4のサポートフォーラムは英語ということで、様子を見ることにしますw

また、一部のアドオン…ぶっちゃけGoogleノートブックをサイドに表示させることができないのが残念。
とりあえずTabMixPlusが正式に対応していたのが良かったです。
なんだかんだで見た目すっきりして、いいんじゃないですか?Chromeみたいで。
IE9もそうですが、アドレスバーで検索できるのも良いです。Chromeみたいで。



自宅では上記のBloggerくらいしか問題はありませんが、会社でも使えるかどうか…。
正式リリースになったとしても、どうしたものかというところです。

2011年3月18日金曜日

Red Hat 事例6

IE9を自宅PCにインストールしてみました。

このBloggerはIEでいじっているのですが、9になってどうにもいろいろ仕様が変わっているようで、HTML編集で直接タグを打ちこまないと不都合があります。
文章を打つだけなら問題ないのですが、「作成」タブの簡易編集ボタン(フォントサイズとか色とかリンクとか画像の挿入とか)で文字を編集しようとすると、ボタンを押した瞬間に、文字選択が解除されてしまうのです。
作成タブには、HTML編集タブにはない簡易ボタンが設置されているので、重宝していたのですが…。
しかも、同じ「太字」でも、HTML編集タブでは<b></b>、作成タブでは<strong></strong>として編集されてしまうため、微妙な誤差が生じてしまいます。
まぁ、どちらもほとんどのブラウザで太字として認識されるから、良いと言えば良いのですが…。

IE9になって、8と比べて若干便利になったところもありますが、やっぱ微妙ですね…。
IEは、やはり一部のサイトでしか有用そうにありません。

ちなみに、Chromeは別のGoogleアカウントで使用しております。
切り替えが面倒なので、1ブラウザ1アカウントで使ってる、ということですね。
実は、自宅ではFirefoxを使ってません。重いから。
でも、SSDなら問題ないかな…これを機に乗り換えようかと思います。




【要望】


OS:Red Hat Enterprise Linux Workstation Standard

CPU:Intel Core i7 (予算によってはi5で可)
MEMORY:4GB
HDD:500GB S-ATA
CD/DVD:DVDスーパーマルチドライブ
VIDEO:GeForceクラス (予算的に適当なもの)
NETWORK:on board(10/100/1000Base-T x1)
外部I/F:USB2.0 PS/2 x2
内部I/F:PCI-E x16(1) x4(1) x1(1) PCI(2) S-ATA x6


【弊社が提案したPCの構成】

OSRed Hat Enterprise Linux Workstation Standard 5.6
チップセットIntel P55 ATX LGA1156
CPUIntel Core i7 875K 2.93GHz(TB 3.6GHz)/8MB 4C/8T 95W
メモリ合計4GB DDR3-1333 PC3-10600 2GB x2
HDD500GB S-ATA 7200rpm 3.5"
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ
ビデオnVidia GeForce GTS 450 1GB PCI-E DVI-I x2
サウンド内蔵サウンド機能
ネットワークIntel PRO/1000 CT Desktop Adapter PCI-E(x1)
10/100/1000Base-T x1
外部I/FUSB 2.0 x8 / IEEE1394 x1 / e-SATA x1 / PS/2 x2
内部I/FPCI-E Gen2.0(x16) x1 / PCI-E Gen2.0(x4) x1 /
PCI-E Gen2.0(x1) x1 / PCI x3
筐体ミドルタワー 600W 永久保証電源
外形寸法幅198x高さ420x奥行450(mm)
その他
備考



Linuxというと、普段はサーバー・ワークステーションチップを使用した構成をご紹介しておりますが、今回はデスクトップ用のチップを使った構成のPC事例です。
Linuxでのチップセット選択の基準は、基本「そのディストリビューションがリリースされた1世代前」ですが、新しいチップセットでも、全く対応していないことはありません。
今となっては、Intel 5シリーズが「新しい」と言えるかは微妙ですが…まぁ、比較的最近ですのでw

特に、サウスチップ(I/O Hub)、ストレージ周りが直接的なネックになったりしてきますので、Intel 5シリーズ以降のような、サウスチップの機能をノースチップに統合したような形ですと、注意が必要です。
しかし、Red Hat Enterprise Linux(以下RHEL)も6がリリースされ、今回使用した5.6ともなると、全然問題ありません
Intel 5シリーズはCentOS 5.5でも動作した実績があります。
まぁ、この世代にもなってくると、デスクトップ用でもAHCIをサポートしてきていますので、もし光学ドライブやHDDを認識しなかったら、AHCIモードにすれば幸せになれそうですね。


ただ、デスクトップチップということで、LANのチップが若干不安です。
実際のところ、今回使用したマザーボードに乗っていたLANのチップはRealtekで、OS上での認識は問題なかったのですが、動作面での安定性も考慮し、IntelのLANカードを加え、オンボードLANは、BIOSでOFFにさせていただきました。
やはり、ここは信頼のIntelですね。


ところで、RHEL 6も弊社にて軽く検証を行ったのですが、どうやらfedora 13辺りをベースに作られているようですね。
たしか13だったと思いますが…インストール時に、最低1つユーザーアカウントを作らないといけなくなってしまった仕様ですね。
また、いろいろと省かれている&GUI上から隠されてしまっているようで、「今までここにあった設定ファイルがない!」とか「これどこからインストールするんだ!」ということがままありました。
加えて、RHNでアクティベーションしないと、ローカルにRPMを持ってきてもインストールできなくなっているというクソ仕様。
RHELの場合、アップデートはRHNにPC登録しないとできませんが、さすがに、ローカルに持ってきたRPMさえインストールできなくなっているとは思いもよりませんでした…。
これもセキュリティと有償版ゆえの理由からだと思いますが、徹底しているなぁ…という感じです。


気になる方は、是非是非コチラへ。


←Intel PRO/1000 CT Desktop Adapterです。

LANはやはり信頼のIntelで!
様々なOSへの対応、動作の面で非常に安心です。

2011年3月17日木曜日

Sandy Bridge検証 4

先々週末、悲しい結果になった弊社近くの自販機。
先週になって、しっかり補充されてました!
しかも、最近CMで話題(?)の「BOSS HALF & HALF」も登場し、ここ数日はHALF & HALF三昧です。
静岡県民(新しいもの好き)ですから。

キャッチフレーズのごとく、コーヒーの苦みとミルクの甘みの絶妙なバランスは、非常に美味です!
皆様も一度お試しあれ。


すっかりBOSSファンですね。


あと、どうでも良いのですが、本日朝にもHALF & HALFを買いに弊社近くの自販機へ赴いたのですが、財布を開いてみたら、小銭は40円くらいしかありませんでした。
小銭以外には、十何人かの福沢さんしかおらず、いつの間にか野口さんが私の財布から撤退していたようです。

そしたら、別の小銭ポケットに、あったのです!
旧500円玉。
恐らく、珍しいと思って取っておいたんでしょう。

躊躇なく使いました。

無事HALF & HALFをゲットできたわけですが、よくよく考えると、旧500円玉を使える自販機が珍しい



前回の続きです。




  • ハードウェアエンコード検証


まずは予備知識から。

Sandy Bridgeでは、Clarkdaleから採用された、CPUに統合された内蔵グラフィックが全CPUに搭載されており、さらに性能が向上しております。
3Dグラフィック性能は、Radeon 5450やGeForce 210/310の1.3倍程度です。
つまり3D性能はビデオカードのローエンドと同等以上程度で、決してミドルエンドやハイエンドのグラフィックカードほどの性能はありませんが、これは「ローエンドのビデオカードを別途購入する意味がない」ということにもなりますね。
今までは、「ローエンドでも、オンボードグラフィックよりマシ」「DVIポートが必要」という理由で安いビデオカードを選択するケースがありましたが、今後はこれらの理由で別途購入する必要がない、ということになります。
DVIポートがあるかどうかはマザーボードによりますが、マザーボードにグラフィックが付いていない、という理由くらいでしか、ローエンドのビデオカードを選択する理由はなくなってきます。

また、グラフィックメモリはCPUのL3キャッシュを共有します。
グラフィックがメモリをどれくらい消費するか、どの程度共有・確保されるのかは非公開ですね。
ただ、グラフィックが使用するメモリ量は少ないため、CPU側のコアのキャッシュを圧迫するようなことはない…とのことです。定かではありませんが


これに加えた注目点は、ハードウェアエンコードエンジンが搭載されたという点ですね。
この機能に対応したソフトで、この機能を有効にすると、エンコード速度が2~3倍ほど早くなります。
ただし、オンボードグラフィックをハードウェア的にOSが認識していて、ドライバが当たっている(要するに、オンボードを使用している状態・ビデオカードが搭載されていない状態)でないと使えません。
また、当然ですがこのハードウェアエンコード機能に対応したソフトである必要がありますねw



ハードェアエンコード機能に関して、弊社の業務上あまり重要な要素ではありませんので、ざっくり検証してみました。


元動画:8分程度のHD品質
エンコードソフト:CyberLink MediaEspresso 6.5(体験版)

【エンコードにかかった時間】
Core i7 i7-860(2.80GHz)のみ:約4分
Core i7 i7-860(2.80GHz)+GeForce GTX 460:約2分
Core i7 i7-2600K(3.40GHz)ハードウェアエンコードサポートなし:約2分
Core i7 i7-2600K(3.40GHz)ハードウェアエンコードサポートあり:約1分

ということで、ざっくりではありますが、確かに1/4に時間が短縮されていますので、Sandy Bridgeのハードウェアエンコードサポートはかなり強力です。
業務用ソフトでも今後この機能に対応していくかは不明ですが、コンシューマの動画職人の方には非常に便利な機能だといえると思います。
ただ、「ビデオカードを使っていると、ハードウェアエンコードサポートの恩恵は受けられない」ということで、どうしたもんかと悩む方も多いと思いますがw




というわけで、ここまで4回に渡ってSandy Bridgeをご紹介してきましたが、結論としては、下記のような感じでしょうか。


  • シングルプロセスのプログラム(例:MAGMA)をご使用される方向き
※要チューニング
※OCのリスクをご承知ください

  • コンシューマの動画職人の方向き
※ビデオカードを搭載していると利用不可

  • 一般的なスペックアップや、省電力・省スペースをご希望の方向き
※要熱対策


うーん。
無難すぎる。

まぁ、Sandy Bridgeが出てくることにより、LynnfieldやClarcdaleは終息していきますし、LGA775製品も徐々に終息方向へ向かいますので、自動的に、選ばざるを得ない状況になってきますがw
これが、製品サイクルの定めですねw


と言っても、産業用に長期供給製品もあり、このブログではそれがメインになってきますので、そちらのお問い合わせは、是非是非コチラへ!

…と〆ておきましょうw

2011年3月16日水曜日

特殊仕様サーバ 事例2

こんな状況だからこそ、気が滅入る文章ばかりでなく、明るくいきましょう!
テレビでもバラエティを放送し始めましたしね!

関係ないか。


昨夜は浜松でも震度3を感じる地震があって、さすがに富士山噴火自重汁wwwビビってしまいました;
しかしながら、幸いにも東海地震に結びつくようなものではないということで、ひとまずは安心です。
しかし、今回の地震は、これまでに知られていない断層だったということで、これはこれで怖いものです。
予断を許さない状況が続きますが、動ける人間は頑張りましょう!




【要望】


用途:データベースサーバ

OS:なし(Windows Server 2008 R2予定)

マザーボード:Supermicro X8DTi-LN4F
CPU:Xeon L5640 2.26GHz 6Core x2
CPU放熱器は空冷、静音でよく冷える製品
9cmファンはF9-PWM(パルス幅コントロールタイプ)に変更
メモリ:DDR3-1333 4GB ECC Registered x6
HDD:SAS 6Gb/s 10K NS 600GB
ST3600002SS x6
ST3450802SS x2
※システム:450GB 2台構成でRAID 1(450GB)
※データ:600GB 3台構成でRAID 5(1.2TB)2セット
RAIDカード:Adaptec RAID 51245

NIC:Intel EXPI9402PTL

FDD

DVD-ROM
ケース:Abee AS Enclosure 450TT RED EDITION(ASE-450TTAS-RE)
ケースファン追加(HDD用にSF12-S7 x2、リアにSF12-S4 x1)
電源:Enermax ERV920EWT 85+ Compact

ST3600002SS x2(単体・予備)
ST3450802SS(単体・予備)

保証:5年


【弊社が提案したPCの構成】

OSなし
(Microsoft Windows Server 2008 R2 Standard Edition
 日本語 予定)
チップセットIntel i5520+ICH10R E-ATX LGA1366
CPUIntel Xeon L5640 2.26GHz(TB 2.8GHz)/12MB
QPI=5.86GT/s 6C/12T 60W x2(計12C/24T)
メモリ合計24GB DDR3-1333 PC3-10600
ECC Registered 4GB x6
HDDSeagate Cheetah 15K
450GB SAS 15000rpm 3.5"
ST3450857SS x2(RAID 1:450GB)
Seagate Cheetah NS.2 10K
600GB SAS 10000rpm 3.5"
ST3600002SS x2(RAID 5:1.2TB)
Seagate Cheetah NS.2 10K
600GB SAS 10000rpm 3.5"
ST3600002SS x2(RAID 5:1.2TB)
FDD内蔵FDドライブ
光学ドライブDVD-ROMドライブ
ビデオ内蔵ビデオ機能 D-Sub x1
ネットワーク10/100/1000Base-T x4
外部I/FUSB 2.0 x4 / シリアルポート x1 / PS/2 x2
内部I/FPCI-E Gen2.0(x8) x3 / PCI-E(x4) x1 / PCI x2
筐体Abee AS Enclosure 450TT シルバー(ASE-450TT-S)
920W Enermax ERV920EWT
REVOLUTION85+ Compact
外形寸法幅219x高さ499x奥行579(mm)
その他Adaptec RAID 51245 S-ATA/SAS 16ポート PCI-E(x8)
Intel Pro 1000/PT Dual Port EXPI9402PTL PCI-E(x4)
Supermicro SNK-P0040AP4 + 山洋電気 F9-PWM 2セット
山洋電気 SF12-S7 x2、山洋電気 SF12-S4 x1
Seagate Cheetah NS.2 10K
600GB SAS 10000rpm 3.5"
ST3600002SS x2
Seagate Cheetah 15K
450GB SAS 15000rpm 3.5"
ST3450802SS x1
備考5年保証



某企業様へ導入させていただいたサーバで、前回ご紹介した事例とセットで納品させていただいております。
基本的に、この2台は可能な限りパーツを共通化させて、トラブルがあった時に迅速な対応ができるようにしたいということでしたので、前回ご紹介した事例との差は、CPUとメモリ容量、HDD構成くらいです。

ということで、前回ご紹介していない部分や、詳細な点など。


前回保留にした1.5TBのSATA HDDに関して、こちらの事例では使用していないのですが、ご紹介のみw

このHDDはデータのバックアップ用にご用意されたもので、5"ベイに取り付けるHDDケースは、お客様側でCoolerMaster 4-in3 Device Moduleを選定され、別途ご購入いただき、取付を行っていただいております。
ケース側の5"ベイには、これといった突起物がありませんので、問題なく取り付けられると考えられます。
これにより、前回ご紹介したPCに取り付けられたHDDは、合計11台になりますねw

ちなみに、RAIDカードに接続するHDDに関して、どのポートにどのHDDを接続するかは、全てお客様からご指定をいただいており、ご指示の通りにしております。

ちなみに2、Adaptec 51245はSAS RAIDカードですが、6Gb/s SAS HDDに対応しているわけではありません。
6Gb/s SAS HDDに対応した製品というと、やはりLSI Logicですね。
もちろん、6Gb/s SAS HDDといっても、3Gb/s SAS HDDと比べて速度がどれくらい違うんだと言われると、ぶっちゃけあまり変わりません
結局、HDDの内部構造が速度を決めてしまっているので、帯域速度が速くても、活かしきれないということですね…。
また、お客様がAdaptecであれば使い慣れているため、片手間でも操作の間違いを起こしにくいという関係で、HDDは6Gb/s SASですが、RAIDカード自体は3Gb/s SAS対応とさせていただいております。
また、このRAIDカードは外部接続ポートもあり、別件で外部接続用ケーブルとエンクロージャ、HDDのお引き合いをいただいております。
SASエンクロージャには、MAXSERVE NS-750Sを、外部接続用ケーブルにはMAXSERVE ML-CONV-miniM(マルチレーンケーブル)をご案内しております。

ちなみに、外部接続ポートがあるということは、外部接続+内部接続で、合計16ポート、ということになります。
ご注意ください。

ケースに関して、今回もお客様からは赤色をご希望いただいておりましたが、やはり完売のため、シルバーに変更させていただきました。
また、当初はSupermicro製のサーバ用シャーシをご案内しておりましたが、フロントからHDDを取り替えられる点は魅力的なものの、騒音の面で許容できないということで、コンシューマ用のケースをご選定されております。

ちなみに、Supermicro製のサーバ用シャーシとLSIのSAS RAIDカードの組み合わせでしたら、HDDのFail LEDを点灯させるSES2/SGPIOに対応できます(シャーシに搭載されているバックレーンも6Gb/s SASに対応しておりま)。
ただ、この辺の選定基準はやはりどこに重点を置くか、ですね。


気になる方は、是非是非コチラへ。


←お客様がご希望されていた、レッドタイプのケースです。

やはりすでに完売のため、お取扱いできません。

←同じケースのシルバータイプです。

弊社にあった在庫のFDDでは、ちょうどシルバーベゼルが最後の1個だったため、このサーバに取り付けさせていただいておりますw
←CoolerMaster 4-in3 Device Moduleです。

この案件に限らず、ポツポツと引き合いをいただいていますね。
CoolerMaster Centurion 590のように、フロントが全面5"ベイ、というケースで相当な力を発揮しますねw

2011年3月15日火曜日

Sandy Bridge検証 3

現状、東北地方への発送及び東北地方からの集荷受付が停止されております。
また、支援物資の搬送の関係で、国内の流通に遅延が発生しております。
更に成田空港で屋根が崩落したとの情報があり、今後しばらく海外からの入荷物に関しても、通常通りに入荷してこない可能性が高くなっております。

お急ぎのところ大変申し訳ありませんが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。



前回の続きです。

ちょうど今週辺りからSandy Bridgeの販売が再開されそうだったので、タイムリーな情報だと考えていたのですが…。




  • 温度検証


【検証に使用したパーツ】
マザーボード:ASUS P8H67-M PRO(H67 M-ATX)
CPU:Core i7 i7-2600K 3.40GHz/8MB 4C/8T LGA1155
メモリ:合計4GB DDR3-1333 PC3-10600 Samsung Original 2GB x2
電源ユニット:AcBel PC7062-R88/600W(12V2:25A)

【検証に使用したソフト】
OS:Microsoft Windows 7 RTM (64bit)
ストレステスト1:PassMark BurnInTest V6.0 Professional Edition(64bit)
ストレステスト2:OCCT(OverClock Checking Tool)3.1.0
温度モニタリング:Core Temp 0.99.8(64bit)

【検証対象】
Intel:リテールCPUクーラー(i7-2600K付属品)
Cooler Master:Hyper TX3(RR-910-HTX3-GP)
サイズ:Shuriken(手裏剣)リビジョンB(SCSK-1100)
サイズ:刀3クーラー(SCKTN-3000)
DEEP COOL:THETA30

※検証対象の選定基準は、コストやファンの種類、取付方法、対応ソケット、サイズ等です。


【結果】

Intel:リテールCPUクーラー(i7-2600K付属品)
ストレステストをかけて、5分で90℃オーバー
使い物になりません。
Cooler Master:Hyper TX3(RR-910-HTX3-GP)
ストレステストを3時間程度かけて、6~70℃。
温度的には問題なし、問題はサイズ。
場合によっては9cmファンを交換できるのは○ですが、ファンを交換する場合は静音性はダウンします(標準ファンにはインシュレータが付いているので、それがなくなるため)。
標準ファンは4Pin(PWM制御)で比較的静かなので、ファン交換の必要性が低い点もGOOD。
プッシュピンタイプなのも、後から取り付けやすくて◎ですね。
ただし、背が高いのでミニタワー以上でないと収納できません(横置きデスクトップATXマザーボード、PS/2電源ユニットが入るスリムケース、3Uラックマウントシャーシでは使用不可)。
サイズ:Shuriken(手裏剣)リビジョンB(SCSK-1100)
ストレステストを3時間程度かけて、6~70℃。
温度的には問題なし、問題は形状。
実際には干渉しなかったものの、他のM/BでCPU付近に背の高いチップヒートシンクやオンデンサがあったら、ぶつかるんじゃ…;
12cmファンが薄型なので、汎用品に交換できない点もNG。
プッシュピンタイプも使えますが、ファンがジャマで取り付けにくい;
背は低いので、いろんなケースで使用できそうです。
サイズ:刀3クーラー(SCKTN-3000)
ストレステストを3時間程度かけて、6~70℃。
温度的には問題なし。
トップフローでもサイドフローでもなく、斜めフロー(なんだそりゃ)というのが若干気になりますが、性能的には文句なし。
9cmファンが交換可能、標準ファンでも4Pin(PWM制御)でそのままでもOK、プッシュピンタイプに対応しているのも◎。
LGA1156/1155だけでなく、LGA1366も対応しているので、Core i7 9xx(Extreme Editionを除く)でも耐えられるのが良いですね。
背も横置きデスクトップATXマザーボード、PS/2電源ユニットが入るスリムケース、3Uラックマウントシャーシで使用できる範囲に低いため、可用性が高く、これは良いCPUクーラー!
DEEP COOL:THETA30
ストレステストを3時間程度かけて、6~70℃。
温度的には問題なし、問題は音。
他のCPUファンに比べて、気になる程度にうるさいです。
バックプレート形式のみの対応になるため、使い勝手はあまりよくありません。
バックプレート形式の方がしっかり熱がヒートシンクに伝わりやすいというのはありますが…PCが一通り組み込まれた状態で、後から交換する時の手間を考えると、プッシュピンタイプでもちゃんと熱はヒートシンクに伝わりますので、プッシュピンタイプの方が、業務上有益です。
背の高さも別に問題はありませんが、これでなくとも(上の刀3クーラーやShuriken(手裏剣)リビジョンBで事足りてます)…というのが本音ですねw
昔のIntel テールファン形状(厚いヒートシンク)に近いため、候補に入れてみたのですが、これはダメですね…。


【参考】
先日ちらっとお話した、4.66GHzで動作している弊社技師Sの自宅用PCでは、Cooler Master:Hyper TX3(RR-910-HTX3-GP)を使用しております。
動作は安定しており、熱も70℃弱で余裕があり、音も気にならない程度に静かだということです。




上記の結果から、どれが弊社で採用されたか一目瞭然ですねw
弊社製PCは産業用以外でも、法人顧客様がメインですので、長く安定してお使いいただくために、こういった熱対策はかなり重要視しております。


←Intel:リテールCPUクーラーです。

Core2世代の後半からこういった薄型になったのですが、これで耐えられるのはTDP 65Wくらいまでですね…。
←Cooler Master:Hyper TX3(RR-910-HTX3-GP)です。

以前もご紹介しましたが、LGA1156のTDP 95Wから弊社では常用しております。
←サイズ:Shuriken(手裏剣)リビジョンB(SCSK-1100)です。

大きいファンのトップフローは中々使い辛いですね…。
←サイズ:刀3クーラー(SCKTN-3000)です。

オールマイティに良い感じだったのは、弊社でも意外でしたw
←DEEP COOL:THETA30です。

熱対策のためには、音はある程度仕方ないと考えていますが、他に良い製品がありますので、選択肢にはなりませんね…。

2011年3月14日月曜日

特殊仕様サーバ 事例1

先週末に発生した東北地方太平洋沖地震に関しまして、被災された方には心からお見舞い申し上げます。
関係者皆様がご無事であることをお祈りしております。

弊社営業体制に関しましては、下記リンクをご確認ください。
【お知らせ】東北地方太平洋沖地震による影響について


仕事だけが全てではありませんが、こんな時だからこそ、今自分がやれることを精いっぱいやりたいと考えております。
弊社の業務が被災された方々への直接の支援になるわけではありませんが、仕事を通じての社会貢献が、回りまわって被災された方々への役に立つを祈ります。
また、微力ながら、弊社でも節ガソリン等、支援協力を惜しまない次第です。




【要望】


用途:ファイル・プリントサーバ

OS:なし(Windows Server 2008 R2予定)

マザーボード:Supermicro X8DTi-LN4F
CPU:Xeon L5640 2.26GHz 6Core x1
CPU放熱器は空冷、静音でよく冷える製品
9cmファンはF9-PWM(パルス幅コントロールタイプ)に変更
メモリ:DDR3-1333 2GB ECC Registered x6
HDD:SAS 6Gb/s 10K NS 600GB
ST3600002SS x3
ST3450802SS x5
ST31500341AS x3
※システム:450GB 2台構成でRAID 1(450GB)
※データ:450GB 3台構成でRAID 5(900GB)
※データ:600GB 3台構成でRAID 5(1.2TB)
※1.5TB 3台は取付なし
RAIDカード:Adaptec RAID 51245

NIC:Intel EXPI9402PTL

FDD

DVD-ROM
ケース:Abee AS Enclosure 450TT PURPLE EDITION(ASE-450TTAS-PP)
ケースファン追加(HDD用にSF12-S7 x2、リアにSF12-S4 x1)
電源:Enermax ERV920EWT 85+ Compact

ST3450802SS(単体・予備)

KVM-SW:ATEN CS82U

保証:5年


【弊社が提案したPCの構成】

OSなし
(Microsoft Windows Server 2008 R2 Standard Edition
 日本語 予定)
チップセットIntel i5520+ICH10R E-ATX LGA1366
CPUIntel Xeon L5640 2.26GHz(TB 2.8GHz)/12MB
QPI=5.86GT/s 6C/12T 60W
メモリ合計12GB DDR3-1333 PC3-10600
ECC Registered 2GB x6
HDDSeagate Cheetah 15K
450GB SAS 15000rpm 3.5"
ST3450857SS x2(RAID 1:450GB)
Seagate Cheetah 15K
450GB SAS 15000rpm 3.5"
ST3450857SS x3(RAID 5:900GB)
Seagate Cheetah NS.2 10K
600GB SAS 10000rpm 3.5"
ST3600002SS x2(RAID 5:1.2TB)
FDD内蔵FDドライブ
光学ドライブDVD-ROMドライブ
ビデオ内蔵ビデオ機能 D-Sub x1
ネットワーク10/100/1000Base-T x4
外部I/FUSB 2.0 x4 / シリアルポート x1 / PS/2 x2
内部I/FPCI-E Gen2.0(x8) x3 / PCI-E(x4) x1 / PCI x2
筐体Abee AS Enclosure 450TT ブラック(ASE-450TT-BK)
920W Enermax ERV920EWT
REVOLUTION85+ Compact
外形寸法幅219x高さ499x奥行579(mm)
その他Adaptec RAID 51245 S-ATA/SAS 16ポート PCI-E(x8)
Intel Pro 1000/PT Dual Port EXPI9402PTL PCI-E(x4)
Supermicro SNK-P0040AP4 + 山洋電気 F9-PWM
山洋電気 SF12-S7 x2、山洋電気 SF12-S4 x1
Seagate Barracuda 7200.11
1.5TB S-ATA 7200rpm 3.5"
ST31500341AS x3
Seagate Cheetah 15K
450GB SAS 15000rpm 3.5"
ST3450857SS x1
KVMスイッチ:ATEN CS82U
備考5年保証



某企業様へ導入させていただいたサーバですが、ご覧のとおりご要望が詳細で、サーバとしては比較的特殊な仕様ということで、ご紹介させていただきます。
仕様が確定するまでに、打ち合わせ1回と10往復以上のメールのやり取りをさせていただいておりますが、ある程度はお客様のご要望の仕様を実現することができました。


マザーボードは、オンボードにLANポートが4つあるということでお客様が選定されたものです。
更に2ポートのLANカードを追加し、計6系統のネットワークポートを実現しております。
用途としては、複数本を束ね、帯域の拡張を行い、別サーバと相互バックアップを行うためということと、基幹ネットワークへの接続のためです。
いずれもIntel NICでJumboフレームに対応しており、動作の面でも非常に安心ですね。


CPUに関しては、静音性を実現させるため、熱を持ちにくい=省電力タイプのCPUを選定しております。
また、サーバ用途ということで信頼性や大容量メモリを実現させるため、ECC Registeredメモリを選択し、そのためにCPUをXeonとしております。
ただ、CPU性能はそれほど必要とされていないために、静音性や省電力という選択できた、ということですね。
静音性とCPU能力を両方必要とされる場合は、いろいろと工夫や努力が必要ですが、中々両立は難しいものです…。

今回はDP Xeonと言っても、CPUは1つしか搭載しておりません。
メモリはCPU搭載側の分しか認識しませんので、メモリ搭載量(枚数)にご注意ください。
特に、E-ATX以上なら1 CPUだけで6~9スロット用意されている製品もありますが、ATXサイズですと、1 CPU辺り3スロットしかないのが普通です(物理的な面積の問題です)。

CPUファンは、以前写真だけご紹介した製品を選択しました。
9cmファンを交換できますので、お客様のご要望に合わせ、PWM製品に交換しております。
ファンは、もちろん信頼の山洋製です。


HDDは信頼性と速度を考慮し、SAS製品が選択されております。
ただ、600GBは流通在庫があったものの、450GBは流通在庫がなく、納期も未定の状態だったため、450GBだけは15000rpmのSAS製品に変更させていただきました。
10000rpm製品は性能(回転数)面から、現状、選択されること(需要)が少なく、生産数(供給)も少なくなっており、納期がかなりかかってしまいます。
恐らく、10000rpm製品は、このまま終息に向かうものだと思われます。
今後は15000rpm製品が主流になっていきますので、そちらを選択されることをお勧めいたします。

ところで、10000rpm(Cheetah NS.2 10K)の製品はシリーズ名にNSの名を冠していますが、15000rpm(Cheetah 15K)の製品のシリーズ名にはNSが付いていません。
しかし、どちらもエンタープライズ向けニアラインストレージですので、ご安心ください。

1.5TBのSATA HDDは取付なしの納品ということですが、別途5"ベイに搭載できるHDDケースをご購入いただき、お客様側でそちらに搭載いただいております。
この話はまた後日…。


RAIDカードは16ポートということで、miniSAS(SFF-8087)-SAS x4ファンアウトケーブルを使用しております。
SAS x4ファンアウトケーブルは、SATAコネクタでも使用できます。


ケースに関しては、HDDが多数取り付けられる+E-ATX対応+冷却性能を上げられそうという観点から、お客様のご希望の製品を選択しました。
ただ、お客様ご要望のパープルタイプが完売だったため、色は黒に変更させていただいております。
ケースファンは筐体上部の14cmファンを除き、12cmファンは3つとも静音性や冷却効率・信頼性を考慮し、山洋製に変更しております。

電源は、通常弊社ではAcBel製を標準としておりますが、お客様のご要望により、Enermax製を採用しております。
Enermax製品は、故障しても国内で修理が可能なため、修理の納期が短く、同じ製品を長くお使いいただける点がメリットですね。
通常は、コストの関係から、故障したら同等製品に交換ですので…新品交換は、必ずしもメリットとは限らないということですね。


ひとまず今回はこの辺で…もう1台、同様のサーバとセットで導入しておりますので、続きはそちらのご紹介の際に。


気になる方は、是非是非コチラへ。


←お客様がご希望されていた、パープルタイプのケースです。

Abee Store限定品ですが、弊社でも取扱い可能です(販売していれば…)。
←同じケースのブラックタイプです。

こちらももう、そろそろ販売終了製品です…。
←miniSAS(SFF-8087)-SAS x4(SFF-8482)ファンアウトケーブルです。

miniSAS(SFF-8087)-SATA x4ファンアウトケーブルではSAS HDDに対応できませんが、SAS x4ファンアウトは、SAS/SATA両対応です。
ただし、HDDのようにSATAコネクタと電源コネクタが両隣になっているものは大丈夫ですが、電源コネクタがない、SATAコネクタのみの場合は、対応できない可能性が高いです。
コネクタ形状の問題ですね…。

2011年3月11日金曜日

東北地方太平洋沖地震の影響による対応の遅延について

平素は格別のご高配を賜わり厚くお礼申し上げます。

2011年3月11日、宮城県沖で発生した地震による影響で山形県で停電が起きております。

弊社山形支店もその停電の影響で、山形営業部及びユニポス事業部に関し、業務が全面ストップしている状態です。

お急ぎのところ大変申し訳ありませんが、山形支店が復旧し次第 対応させていただきますので、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

2011年3月10日木曜日

Sandy Bridge検証 2

さて、前回の続きです。
どうせなので、チップセットにも触れておきますねw




  • チップセット(Intel 6シリーズ・Cougar Point)について


特色としては、下記のような感じでしょうか。
  • ベースクロックを上げる形のオーバークロックはできません(一部はできます)※1
  • SATA 3.0(6Gb/s)サポート※2
  • USB 3.0非サポート※3
  • チップセットの種類が増えた※4
  • メモリはDDR3-1600モジュールをサポート※5

※1
外側でクロック管理させたくないという考え方から、クロック管理機能を内側に入れたそうです(Full Clock Integration)。
ただし、全くオーバークロックできないわけではなく、一部のクロックは設定できるようになっているみたいです。
それでも、5%~10%(ベースクロックは100MHzなので、105MHz~110MHz)程度しか上げられなくなっているみたいですね。
オーバークロックはクロックフリー版(末尾にKが付く)CPUを使って倍率設定でやれ、ということですね。
※2
Cougar Pointがサポートしているのは2本ですので、M/Bにそれ以上のSATA 3.0があった場合、それは別チップ(Marvell等)によるSATA 3.0になりますね。
※3
恐らく販売されるほとんどのM/BにはUSB 3.0が搭載されると予想されますが、これは別チップ(NEC等)によるUSB 3.0ということですね。
また、ASUSのM/Bを見たところでは、ほとんどがリアパネルに2ポートという形で、内部ピンヘッダにUSB 3.0があるM/Bはありませんでした
ケース側(フロント)にUSB 3.0ポートがある製品は、しばらくUSB 3.0カードの内部ポートを使用しての実現になると考えられますね。
メーカー独自の内部USB 3.0ピンヘッダを用意しているM/Bもありますが、これはメーカー独自の外部USB BOXに接続するためのもので、汎用性はありません。
※4
P67・H67はすでに販売済み…ですが、例の不具合の件で、現在は出荷停止、出荷再開は3月中旬以降?
ただ、不確定情報ですが、とある情報筋では、来週以降から…という噂もあります。
Q67・B65が2011年2~3月、Z68・Q65・H61が2011年4月~6月の予定です。
※5
チップセット自体はDDR3-1600メモリをサポートしておりますが、CPU自体はDDR3-1333までのメモリ(速度)しか対応しないため、あまり効果はありません。
ただし、サーバー・ワークステーションチップも含め、これからのチップセットはDDR3-1600をサポートしていくため、メモリの標準もDDR3-1600に移行していく…かも?
今のDDR3-1600はオーバークロック製品で、相性問題等起こりやすいので、ご注意ください。
なお、メモリは最大で32GBまでサポートしていますので、8GBモジュール x4スロットが最大ですね。
まだnon-ECC Unbufferedで8GBモジュールは発売されていないと思いますが…。
ちなみに、ECC付は、UnbufferedでもRegisteredでも、デスクトップCPU(Core iシリーズ)では使えませんのでご注意をば。


【コンシューマ用(共通してPCIがサポートされていませんので、M/BにPCIがあった場合、PCI-EをPCIに変換しています)
  • P67:オンボードグラフィックがない代わりに、(一部の)オーバークロック機能やRAID機能がサポートされています
  • H67:オーバークロック機能がない代わりに、オンボードグラフィックがあり、RAID機能もサポートされています
  • Z68:オンボードグラフィックも(一部の)オーバークロック機能もRAID機能もサポートされています(全部入り
  • H61:オンボードグラフィックはありますが、オーバークロック機能もSATA 3.0ポートもRAID機能もサポートされていません


【ビジネス用(共通してPCIがサポートされていますが、オーバークロック機能はサポートされていません)
  • Q67:RAID機能もサポートされています
  • Q65:SATA 3.0のサポートが1ポートのみ
  • B65:SATA 3.0のサポートが1ポートのみで、USB 2.0も少ない

今後もM/Bベンダー側で様々な製品が発表・発売されると思いますが、これらの仕様を元に、デバイスがネイティブでサポートされているものか、別チップによる実現もしくは変換(ブリッジ)による実現か、注意された方が良いかもしれません。

また、ビジネス用チップセットではまだPCIがサポートされていますが、Patsburg(次世代チップセット)からはこれもサポートされなくなります
産業PC系では未だにPCIを必要としていることもありますので、そろそろ次世代ボード(PCI-E)の開発・採用のご検討を…。




【参考】
H67チップセットで、CentOS 5.5が動作することを確認しました。
CPU内蔵グラフィックも正常に出力され、Xも動作します(ドライバはvesaです)。
LANチップはRealtek 8111Eのマザーボード(ASUS P8H67-M PRO)ですが、こちらもドライバを別途用意せずとも動作しました。
P67では試していませんが、恐らく問題ないと考えられます。
新しいチップセットでLinuxが動作するかは、South Bridge(S-ATA周りのストレージ)やグラフィックなどの構造とLANチップに対して、Linuxがドライバを持っているかどうかがカギだったのですが、CentOS 5.5ではその点をクリアしているようです。

ただ、X(ランレベル5)から正常にシャットダウンされない、という症状も発生しており、この辺りはまだ検証中です。


また、CentOS 5.5上でMAGMAのテストプログラム(シングルプロセス)を走らせたところ、HT ONの状態でも、綺麗に1コアだけを使っていました
ただ、綺麗に1コアだけを使っている状態なのに、ターボブーストは効いていませんでしたLinuxのtopコマンドがターボブーストによるクロックアップを検知していないだけの可能性もあります。これに関しては、今後も検証を続けます)。
MAGMA用のチューニングとしてSpeedStep機能もOFFにしているのですが、BloomfieldやGulftownでは、SpeedStepやHTが余計な動きをしており、微妙に他のコアへ負荷がかかってしまったり、クロックが上がりきらなかったりしていたのですが、Sandy Bridgeでは、その辺がちゃんと動いているようです。


Sandy Bridgeは第二世代コアマイクロアーキテクチャということもあり、非常に優秀そうです!




今回も紹介だけで終わってしまいましたw
次回(来週火曜予定)こそは、検証の結果ををを!