2011年3月8日火曜日

Sandy Bridge検証 1

こういう情報は新鮮さが命ですので、早く出さなければと思っていましたが、中々情報をまとめる時間がなくて…;
しかし、多くの方がヤキモキした中で失礼だとは思いますが、ちょうどSandy Bridge対応マザーボードが出荷停止になったのは、これ幸い
マザーボードの出荷再開の目途が早まってしまったのは予想外でしたが、何とか出荷再開までには間に合わせることができました。

というわけで、多少今更感のあるSandy Bridgeに関しまして、参考情報に合わせて弊社が行った検証の結果をご案内したいと思います。




  • Sandy Bridge製品ラインナップ(2011/3/10現在)


まずは、現在発売されているSandy Bridge製品のラインナップをご紹介します。


シリーズ名Core i7
プロセッサナンバーi7-2600Ki7-2600
クロック3.40GHz3.40GHz
ターボブースト3.80GHz3.80GHz
LLC(L3 Cache)8MB8MB
コア数4C4C
スレッド数8T8T
ソケットLGA1155LGA1155
TDP95W95W
内蔵グラフィックHD3000HD2000
備考クロックフリー


シリーズ名Core i5
プロセッサナンバーi5-2500Ki5-2500i5-2400i5-2400Si5-2300
クロック3.30GHz3.30GHz3.10GHz2.50GHz2.80GHz
ターボブースト3.70GHz3.70GHz3.40GHz3.30GHz3.10GHz
LLC(L3 Cache)6MB6MB6MB6MB6MB
コア数4C4C4C4C4C
スレッド数4T4T4T4T4T
ソケットLGA1155LGA1155LGA1155LGA1155LGA1155
TDP95W95W95W65W95W
内蔵グラフィックHD3000HD2000HD2000HD2000HD2000
備考クロックフリー省電力


シリーズ名Core i3
プロセッサナンバーi3-2120i3-2100i3-2100T
クロック3.30GHz3.10GHz2.50GHz
ターボブースト---
LLC(L3 Cache)3MB3MB3MB
コア数2C2C2C
スレッド数4T4T4T
ソケットLGA1155LGA1155LGA1155
TDP65W65W35W
内蔵グラフィックHD2000HD2000HD2000
備考省電力


本当はもっと比較すべき項目がありますし、製品自体ももっと多いのですが、ひとまず項目はわかりやすい点で、BOX製品に限定してまとめてみました。


こうやって比較してみると、見えてくるものもありますね。
  • HT(Hyper Threading)機能が搭載されているのはCore i7とi3
  • 上位の内蔵グラフィック(HD3000)はクロックフリー製品限定
  • 省電力CPUの方がターボブーストの効きが良い
  • Core i3にはターボブーストがない
  • ベースクロックは100MHz
etc...


ちなみに、末尾にKが付くのはクロックフリー版、Sが付くのは省電力版、Tが付くのはもっと省電力版です。
ここに掲載されていない省電力版CPUのi7-2600S、i5-2500S、i5-2500T、i5-2390Tは、トレイ(バルク)として扱われます。

皆さんご存知の通り、ソケットはLGA1155になり、LynnfieldやClarkdale(LGA1156)との互換はありません。
ただ、CPUソケットは互換性がありませんが、CPUファンの足の位置は同じなので、LGA1156とLGA1155は、同じCPUファンを使用できます。
Lynnfield、Clarkdale(LGA1156)は今後新製品投入の予定はなく、一定期間(今年いっぱい)販売した後、BOX製品は終息していく予定です(一部Embeddedへ移行します)。

TDP 95Wの製品は12V2ラインが18A以上、TDP 65Wの製品は、12V2ラインが13A以上の電源ユニットが必要です。
最近の電源であれば気にする必要もないかと思いますが、中身(マザーボード・CPU・メモリ)だけの入れ替えを検討されている方は、ご注意ください。


その他、Sandy Bridgeの特色としては…他のCPUに比べて発熱に少ないことと、全てのCPUがグラフィック内蔵タイプであること、ターボブーストが今までよりも長続きする、といったところでしょうか。

ちなみに、CPU自体は全てグラフィックを内蔵していますが、それを出力できるかは、マザーボード側のチップによります。
当然ですが、P67はオンボードグラフィックがありませんので、グラフィック出力はできませんw

ターボブーストに関して、LynnfieldやClarkdaleのターボブーストは「熱と電流と電力」を見て、それぞれに余裕があればクロックを上げる仕様だったのですが、意外と熱が上がりきる前にターボブーストがOFFになってしまうことが多かったため、実際に熱が上がってくるまで可能な限り長く続くように改良されているそうです。
また、グラフィックコアとCPUコアを必要に応じてターボブーストする機能が搭載されているということで、負荷の状態に合わせて自動的に負荷がかかっているコアのクロックを上げる仕様になっているそうです。
実はこの辺、実際にそういう風に動いているのかは確認しておりません…;


グラフィック関連の情報に関しては、ハードウェアエンコードのところでまた触れます。





書いてみたら長くなってしまったので、この辺でw
イヤ、小出しにしてネタ提供できる期間を伸ばそうとしてるわけではなく!w

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