どうせなので、チップセットにも触れておきますねw
- チップセット(Intel 6シリーズ・Cougar Point)について
特色としては、下記のような感じでしょうか。
- ベースクロックを上げる形のオーバークロックはできません(一部はできます)※1
- SATA 3.0(6Gb/s)サポート※2
- USB 3.0非サポート※3
- チップセットの種類が増えた※4
- メモリはDDR3-1600モジュールをサポート※5
- ※1
- 外側でクロック管理させたくないという考え方から、クロック管理機能を内側に入れたそうです(Full Clock Integration)。
- ただし、全くオーバークロックできないわけではなく、一部のクロックは設定できるようになっているみたいです。
- それでも、5%~10%(ベースクロックは100MHzなので、105MHz~110MHz)程度しか上げられなくなっているみたいですね。
- オーバークロックはクロックフリー版(末尾にKが付く)CPUを使って倍率設定でやれ、ということですね。
- ※2
- Cougar Pointがサポートしているのは2本ですので、M/Bにそれ以上のSATA 3.0があった場合、それは別チップ(Marvell等)によるSATA 3.0になりますね。
- ※3
- 恐らく販売されるほとんどのM/BにはUSB 3.0が搭載されると予想されますが、これは別チップ(NEC等)によるUSB 3.0ということですね。
- また、ASUSのM/Bを見たところでは、ほとんどがリアパネルに2ポートという形で、内部ピンヘッダにUSB 3.0があるM/Bはありませんでした。
- ケース側(フロント)にUSB 3.0ポートがある製品は、しばらくUSB 3.0カードの内部ポートを使用しての実現になると考えられますね。
- メーカー独自の内部USB 3.0ピンヘッダを用意しているM/Bもありますが、これはメーカー独自の外部USB BOXに接続するためのもので、汎用性はありません。
- ※4
- P67・H67はすでに販売済み…ですが、例の不具合の件で、現在は出荷停止、出荷再開は3月中旬以降?
- ただ、不確定情報ですが、とある情報筋では、来週以降から…という噂もあります。
- Q67・B65が2011年2~3月、Z68・Q65・H61が2011年4月~6月の予定です。
- ※5
- チップセット自体はDDR3-1600メモリをサポートしておりますが、CPU自体はDDR3-1333までのメモリ(速度)しか対応しないため、あまり効果はありません。
- ただし、サーバー・ワークステーションチップも含め、これからのチップセットはDDR3-1600をサポートしていくため、メモリの標準もDDR3-1600に移行していく…かも?
- 今のDDR3-1600はオーバークロック製品で、相性問題等起こりやすいので、ご注意ください。
- なお、メモリは最大で32GBまでサポートしていますので、8GBモジュール x4スロットが最大ですね。
- まだnon-ECC Unbufferedで8GBモジュールは発売されていないと思いますが…。
- ちなみに、ECC付は、UnbufferedでもRegisteredでも、デスクトップCPU(Core iシリーズ)では使えませんのでご注意をば。
【コンシューマ用(共通してPCIがサポートされていませんので、M/BにPCIがあった場合、PCI-EをPCIに変換しています)】
- P67:オンボードグラフィックがない代わりに、(一部の)オーバークロック機能やRAID機能がサポートされています
- H67:オーバークロック機能がない代わりに、オンボードグラフィックがあり、RAID機能もサポートされています
- Z68:オンボードグラフィックも(一部の)オーバークロック機能もRAID機能もサポートされています(全部入り)
- H61:オンボードグラフィックはありますが、オーバークロック機能もSATA 3.0ポートもRAID機能もサポートされていません
【ビジネス用(共通してPCIがサポートされていますが、オーバークロック機能はサポートされていません)】
- Q67:RAID機能もサポートされています
- Q65:SATA 3.0のサポートが1ポートのみ
- B65:SATA 3.0のサポートが1ポートのみで、USB 2.0も少ない
今後もM/Bベンダー側で様々な製品が発表・発売されると思いますが、これらの仕様を元に、デバイスがネイティブでサポートされているものか、別チップによる実現もしくは変換(ブリッジ)による実現か、注意された方が良いかもしれません。
また、ビジネス用チップセットではまだPCIがサポートされていますが、Patsburg(次世代チップセット)からはこれもサポートされなくなります。
産業PC系では未だにPCIを必要としていることもありますので、そろそろ次世代ボード(PCI-E)の開発・採用のご検討を…。
【参考】
H67チップセットで、CentOS 5.5が動作することを確認しました。
CPU内蔵グラフィックも正常に出力され、Xも動作します(ドライバはvesaです)。
LANチップはRealtek 8111Eのマザーボード(ASUS P8H67-M PRO)ですが、こちらもドライバを別途用意せずとも動作しました。
P67では試していませんが、恐らく問題ないと考えられます。
新しいチップセットでLinuxが動作するかは、South Bridge(S-ATA周りのストレージ)やグラフィックなどの構造とLANチップに対して、Linuxがドライバを持っているかどうかがカギだったのですが、CentOS 5.5ではその点をクリアしているようです。
ただ、X(ランレベル5)から正常にシャットダウンされない、という症状も発生しており、この辺りはまだ検証中です。
また、CentOS 5.5上でMAGMAのテストプログラム(シングルプロセス)を走らせたところ、HT ONの状態でも、綺麗に1コアだけを使っていました。
ただ、綺麗に1コアだけを使っている状態なのに、ターボブーストは効いていませんでした(Linuxのtopコマンドがターボブーストによるクロックアップを検知していないだけの可能性もあります。これに関しては、今後も検証を続けます)。
MAGMA用のチューニングとしてSpeedStep機能もOFFにしているのですが、BloomfieldやGulftownでは、SpeedStepやHTが余計な動きをしており、微妙に他のコアへ負荷がかかってしまったり、クロックが上がりきらなかったりしていたのですが、Sandy Bridgeでは、その辺がちゃんと動いているようです。
Sandy Bridgeは第二世代コアマイクロアーキテクチャということもあり、非常に優秀そうです!
今回も紹介だけで終わってしまいましたw
次回(来週火曜予定)こそは、検証の結果ををを!
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