2011年3月15日火曜日

Sandy Bridge検証 3

現状、東北地方への発送及び東北地方からの集荷受付が停止されております。
また、支援物資の搬送の関係で、国内の流通に遅延が発生しております。
更に成田空港で屋根が崩落したとの情報があり、今後しばらく海外からの入荷物に関しても、通常通りに入荷してこない可能性が高くなっております。

お急ぎのところ大変申し訳ありませんが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。



前回の続きです。

ちょうど今週辺りからSandy Bridgeの販売が再開されそうだったので、タイムリーな情報だと考えていたのですが…。




  • 温度検証


【検証に使用したパーツ】
マザーボード:ASUS P8H67-M PRO(H67 M-ATX)
CPU:Core i7 i7-2600K 3.40GHz/8MB 4C/8T LGA1155
メモリ:合計4GB DDR3-1333 PC3-10600 Samsung Original 2GB x2
電源ユニット:AcBel PC7062-R88/600W(12V2:25A)

【検証に使用したソフト】
OS:Microsoft Windows 7 RTM (64bit)
ストレステスト1:PassMark BurnInTest V6.0 Professional Edition(64bit)
ストレステスト2:OCCT(OverClock Checking Tool)3.1.0
温度モニタリング:Core Temp 0.99.8(64bit)

【検証対象】
Intel:リテールCPUクーラー(i7-2600K付属品)
Cooler Master:Hyper TX3(RR-910-HTX3-GP)
サイズ:Shuriken(手裏剣)リビジョンB(SCSK-1100)
サイズ:刀3クーラー(SCKTN-3000)
DEEP COOL:THETA30

※検証対象の選定基準は、コストやファンの種類、取付方法、対応ソケット、サイズ等です。


【結果】

Intel:リテールCPUクーラー(i7-2600K付属品)
ストレステストをかけて、5分で90℃オーバー
使い物になりません。
Cooler Master:Hyper TX3(RR-910-HTX3-GP)
ストレステストを3時間程度かけて、6~70℃。
温度的には問題なし、問題はサイズ。
場合によっては9cmファンを交換できるのは○ですが、ファンを交換する場合は静音性はダウンします(標準ファンにはインシュレータが付いているので、それがなくなるため)。
標準ファンは4Pin(PWM制御)で比較的静かなので、ファン交換の必要性が低い点もGOOD。
プッシュピンタイプなのも、後から取り付けやすくて◎ですね。
ただし、背が高いのでミニタワー以上でないと収納できません(横置きデスクトップATXマザーボード、PS/2電源ユニットが入るスリムケース、3Uラックマウントシャーシでは使用不可)。
サイズ:Shuriken(手裏剣)リビジョンB(SCSK-1100)
ストレステストを3時間程度かけて、6~70℃。
温度的には問題なし、問題は形状。
実際には干渉しなかったものの、他のM/BでCPU付近に背の高いチップヒートシンクやオンデンサがあったら、ぶつかるんじゃ…;
12cmファンが薄型なので、汎用品に交換できない点もNG。
プッシュピンタイプも使えますが、ファンがジャマで取り付けにくい;
背は低いので、いろんなケースで使用できそうです。
サイズ:刀3クーラー(SCKTN-3000)
ストレステストを3時間程度かけて、6~70℃。
温度的には問題なし。
トップフローでもサイドフローでもなく、斜めフロー(なんだそりゃ)というのが若干気になりますが、性能的には文句なし。
9cmファンが交換可能、標準ファンでも4Pin(PWM制御)でそのままでもOK、プッシュピンタイプに対応しているのも◎。
LGA1156/1155だけでなく、LGA1366も対応しているので、Core i7 9xx(Extreme Editionを除く)でも耐えられるのが良いですね。
背も横置きデスクトップATXマザーボード、PS/2電源ユニットが入るスリムケース、3Uラックマウントシャーシで使用できる範囲に低いため、可用性が高く、これは良いCPUクーラー!
DEEP COOL:THETA30
ストレステストを3時間程度かけて、6~70℃。
温度的には問題なし、問題は音。
他のCPUファンに比べて、気になる程度にうるさいです。
バックプレート形式のみの対応になるため、使い勝手はあまりよくありません。
バックプレート形式の方がしっかり熱がヒートシンクに伝わりやすいというのはありますが…PCが一通り組み込まれた状態で、後から交換する時の手間を考えると、プッシュピンタイプでもちゃんと熱はヒートシンクに伝わりますので、プッシュピンタイプの方が、業務上有益です。
背の高さも別に問題はありませんが、これでなくとも(上の刀3クーラーやShuriken(手裏剣)リビジョンBで事足りてます)…というのが本音ですねw
昔のIntel テールファン形状(厚いヒートシンク)に近いため、候補に入れてみたのですが、これはダメですね…。


【参考】
先日ちらっとお話した、4.66GHzで動作している弊社技師Sの自宅用PCでは、Cooler Master:Hyper TX3(RR-910-HTX3-GP)を使用しております。
動作は安定しており、熱も70℃弱で余裕があり、音も気にならない程度に静かだということです。




上記の結果から、どれが弊社で採用されたか一目瞭然ですねw
弊社製PCは産業用以外でも、法人顧客様がメインですので、長く安定してお使いいただくために、こういった熱対策はかなり重要視しております。


←Intel:リテールCPUクーラーです。

Core2世代の後半からこういった薄型になったのですが、これで耐えられるのはTDP 65Wくらいまでですね…。
←Cooler Master:Hyper TX3(RR-910-HTX3-GP)です。

以前もご紹介しましたが、LGA1156のTDP 95Wから弊社では常用しております。
←サイズ:Shuriken(手裏剣)リビジョンB(SCSK-1100)です。

大きいファンのトップフローは中々使い辛いですね…。
←サイズ:刀3クーラー(SCKTN-3000)です。

オールマイティに良い感じだったのは、弊社でも意外でしたw
←DEEP COOL:THETA30です。

熱対策のためには、音はある程度仕方ないと考えていますが、他に良い製品がありますので、選択肢にはなりませんね…。

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