2012年6月26日火曜日

医療システム構成PC その14

先日までの散財(これとかこれとかこれとかこれとか)のおかげで、最近はどうにも財布の紐が緩くなってきたようです。

何となく気になったマンガを何種類(7冊くらい?)かポチッてみたり、 SIAM SHADE IXのバンドスコアを何気なく買ってみたり。
学生時代は、購入した金額の分だけ、長く楽しめたものですが、この歳になると、どうにもそれは比例しないようで…。
PCやら音楽関連の機材やらギターやらを買ったものの、「買うまで(いろいろ調べたり比較したり)が楽しい」のであって、買ってからどうこうというのが少なくて、非常に残念なアラサーです。
もっとガッツリ使ってやらないといけませんね。





【要望】

とある医療カルテのインフラストラクチャに増設するためのPC


【弊社が提案したPCの構成】

OSMicrosoft Windows XP Professional
for Embedded Systems SP3 日本語
チップセットIntel i3420 ATX LGA1156
CPUIntel Xeon X3430 2.40GHz(TB 2.80GHz)/8MB
4C/4T 95W
メモリ合計4GB DDR3-1333 PC3-10600
ECC Registered 2GB x2
HDD500GB S-ATA 7200rpm 3.5" x1 (System) ニアラインストレージ
500GB S-ATA 7200rpm 3.5" x5 (Data・現地ディスク流用)
500GB S-ATA 7200rpm 3.5" x6 (Data) ニアラインストレージ
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ
ビデオ内蔵ビデオ機能 D-Sub x1
ネットワーク10/100/1000Base-T x2
外部I/FUSB 2.0 x2 / シリアルポート x1 / PS/2 x2
内部I/FPCI-E Gen2.0(x8) x1 / PCI-E(x4) x1 / PCI x1
筐体2Uラックマウントシャーシ 800W リダンダント電源
外形寸法幅437x高さ89x奥行648(mm)
その他HBA:LSI SAS 9211-8i PCI-E x8
NIC:Intel PRO/1000 PT PCI-E x1
備考3年保証
HDD返却不要




以前ご紹介した、この事例の一環で、ストレージサーバ事例の変更版ですね。
今回は、すでに導入済みのストレージの入れ替えということで、HDDだけ流用する形でご提案しております。


この世代に関しては、同じような案件で、もう何台も導入させていただいていることもあり、仕様的に特筆することはありません。
今回ご紹介するのは、HDD返却不要サービスについてです。
他のPCメーカーでもやっているサービスですので、今更説明するまでもありませんが、要するに、PC故障時やHDD故障時に、弊社へHDDをお戻しいただかなくて良いというサービスです。

このサービス、必要な方には必要ですが、不要な方には本当に不要なサービスなんですよねw
セキュリティやその他の理由(お客様都合)によって、PC故障やHDD故障が起きても、HDDを社外に出せない、という企業様も多いと思います。
そういった場合、通常ですと、保証期間内でも、HDDの交換は有償対応になりますが、このサービスに入っていれば、HDDをお戻しいただかなくても、無償でHDD交換対応をさせていただきます。
ただし、保証期間内のみのサービスになります(保証期間外の場合、HDDを弊社にお戻しいただく必要がないためです)。
また、延長保証の場合、その延長期間の分、サービスが適用されます。

詳しくはコチラ


このサービスを開始したのは、上記リンクにあるとおり2012年2月29日ですが、今回の事例をはじめとする、一部のお客様へは、数年前から個別対応しておりました。
正式な一般サービスとは別に、個別対応できるのも弊社の利点ですので、ご要望があれば、「こういったことはできる?」と、まずはお問い合わせいただければ幸いです。


気になる方は、是非是非コチラへ。


←HDD返却不要サービスのイメージ図として。

…特に意味はないです…。


お客様の方でデータを管理できる、会社の都合上そうせざるを得ないというお客様には必須のサービスだと思いますので、お問い合わせの際に、このサービスを希望する旨、ご連絡いただければと思います。

2012年6月25日月曜日

研究・開発PC 事例17

6月はそこそこ投稿できたなぁ…と思ったのですが、4月ほどではありませんでしたね;
今ストックしてある記事はこれで最後になりますので、またストックを貯めていかないと…どんどん時代遅れになる
ネタはあるんですけど、投稿というか、記事づくりのペースが追い付いていかないです;


そういえば、現在弊社の標準キーボードはMITSUMIのKFK-EA9XTなのですが、PS/2ポートが搭載されていないマザーボードが若干増えてきたことを受け、標準キーボードをUSBタイプのものにしようかと、計画中です。
今までも、当然PS/2ポートがないマザーボードはありましたので、その際にはSolidyearのACK-230U等を使っていましたが、不良率がどうにも気になる数字をたたき出しておりまして…;
もちろん、お客様のご希望があれば、型番指定でキーボードを決め打ちすることもできます(弊社標準は、「お客様の指定がない場合」のキーボード、ということです)。

マウスも含め、キーボードは、入力装置としてお客様の好みがハッキリと別れる部分でもあります。
弊社では、採用の際に検証を行い、供給期間、耐久性、ストローク、反応、打鍵感、大きさ、価格、不良率等を加味して、コストパフォーマンスの良い製品を標準品とするようにしています。

今回、USBタイプのキーボードを標準品とするに当たって、複数の候補を挙げ、現在検証の真っ最中です。
候補に挙がったキーボードは、以下の6種類。

オウルテック:OWL-KB109NCシリーズ
http://www.owltech.co.jp/products/keyboard/KB109NC/KB109NC.html

オウルテック:OWL-KB109BM(B)Ⅱ(青軸)
http://www.owltech.co.jp/products/keyboard/KB109BM_B_II/KB109BM_B_II.html

エレコム:TK-FCM010シリーズ
http://www2.elecom.co.jp/peripheral/full-keyboard/tk-fcm010/index.asp

Microsoft:Desktop 600シリーズ
http://www.microsoft.com/japan/hardware/keyboard/wired_desk600.mspx

shuttle:KB40シリーズ
http://www.shuttle-japan.jp/option/accessory/kb40

LEOPOLD:FC400RR/JB(赤軸)
http://www.archisite.co.jp/leopold_400.htm


今回は波乱の予感…。
決まりましたら、またご連絡させていただきたいと思います!




【要望】

用途:ベースのWindows 7 (x64)にVMWareを入れて、その中でUbuntuを複数使う

予算内で高スペック

CPU:4Core HT 3GHzくらい
RAM:DDR3 8GB

HDD:1TB(RAID 1)
光学ドライブ:DVDスーパーマルチ
ビデオ・グラフィック:性能は問わない。並みで良い。

ケース:ミドルタワー


【弊社が提案したPCの構成】

OSなし
チップセットIntel Z68 ATX LGA1155
CPUIntel Core i7 2600K 3.40GHz(TB 3.8GHz)/8MB
4C/8T 95W
メモリ合計8GB DDR3-1333 PC3-10600 4GB x2
HDD1TB S-ATA 7200rpm 3.5" x2(RAID 1:1TB)
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ
ビデオnVidia GeForce GT 520 1GB PCI-E
D-Sub x1 / DVI-I x1 / HDMI x1
サウンド内蔵サウンド機能
ネットワーク10/100/1000Base-T x2
外部I/FUSB 3.0 x2 / USB 2.0 x10 / IEEE1394 x1 /
e-SATA x1 / PS/2 x1(keyboard/Mouse)
内部I/FPCI-E Gen2.0(x16) x1 / PCI-E Gen2.0(x4) x1 /
PCI-E Gen2.0(x1) x2 / PCI x2
筐体ミドルタワー 420W 永久保証電源
外形寸法幅198x高さ420x奥行450(mm)
その他RAIDカード:Adaptec RAID 6405E S-ATA 6Gb/s 4Port PCI-E(x1)
備考




今時を考えると、Z68って…もう昔のチップセットですね。
時間の経つことの何と早いこと…。

それはさて置き、ご使用になるUbuntuのバージョンや、ネットワークをどのように設定されるか(NATやブリッジ等)が不明だったため、マザーボードはIntel LANが搭載されている製品を選択しました。
VMware上のLinuxとはいえ、用途によってネットワークの使い方や設定の仕方が異なりますし、複数のゲストOSを同時に使うということは、ネットワークへの負荷も高まりますので、Linux上で確実に動作し、且つ動作の安定性に優れたIntel NICが一番間違いないです。


RAIDに関しても、Linuxでの動作を考慮してハードウェアRAID製品を選択しています。
以前、Z68やH67、C204でLSIと3ware製品が正常に動作しなかった(相性問題だと考えられます
)ことがあり、Adaptecにしました。
ハードウェアRAIDの安定性なら3ware、それを吸収したLSIもSASに強いので、新しいチップセットへの対応等も良いのでは…と思っていただけに、ちょっと残念です。

逆に、AdaptecはPMC傘下になって、本体のファームウェアや付属のドライバCDに収録されているドライバやストレージマネージャのバージョンが現行にかなり近くなっており、そういった面ではかなり良くなったと思います。
以前は、4年も前のファームウェアやドライバCDを平気で出荷していましたので…。


なお、OSはお客様側でご用意されるとのことでしたので、弊社出荷時の段階では、OSなしとさせていただいております。


気になる方は、是非是非コチラへ。


←Adaptec RAID 6405Eです。

SATA 6Gb/s対応品で、これ以前の製品とSATA 6Gb/s HDDを合わせると、正常に動作しません。
チップセットとRAIDカード、RAIDカードとHDD、組み合わせは結構悩みます…。 

2012年6月20日水曜日

FTPサーバ 事例1

昨夜の台風はすごかったですね!
自宅は何度か電気が切れそうになりつつも、結局停電には見舞われませんでしたが、静岡県浜松市の各所で停電が発生し、今でもまだ復旧していない地域があるようです。


そんなことより、昨日は部屋の窓を開けっぱで出勤してしまっており、帰ったら部屋がHI★DO★I★ことになっていました;
カーテンはいわずもがな、床一面とカーペット、ソファーにベッド、ついでに机と椅子まで水浸しで、座るに座れず、まずは部屋の掃除から…。
水を吸った布類は、自然乾燥に任せることにしました…。

しかし、ベッドだけはどうにかしないと、どう寝たものやらという感じですので、布団乾燥機にかけてみたものの、まったく乾かず;
仕方ないので、毛布を敷布団の上に敷いて、一夜を過ごしました。
まだジメジメしているので、乾くまでに時間がかかりそうです…早く梅雨明けしないかしら。


また台風5号が近づいているということですので、部屋の戸締りはしっかりと!
セキュリティ的にもw




【要望】

用途:FTPサーバ

OS:Ubuntu

CPU:Core i5

HDD:1TB
RAM:4GB程度


【弊社が提案したPCの構成】

OSなし
チップセットIntel Q67 M-ATX LGA1155
CPUIntel Core i5 2320 3.00GHz(TB 3.30GHz)/6MB
4C/4T 95W
メモリ合計4GB DDR3-1333 PC3-10600 2GB x2
HDD1TB S-ATA 7200rpm 3.5"
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ
ビデオ内蔵ビデオ機能 D-Sub x1
ネットワーク10/100/1000Base-T x2
外部I/FUSB 2.0 x8 / シリアルポート x1 / PS/2 x1(keyboard/Mouse)
内部I/FPCI-E Gen2.0(x16) x1 / PCI-E Gen2.0(x4) x1 /
PCI-E Gen2.0(x1) x1 / PCI x1
筐体ミニタワー 600W 永久保証電源
外形寸法幅180x高さ352x奥行393(mm)
その他
備考




Ubuntuのバージョンに関しては不明ですが、最新版(当時は11.10)であればオンボードグラフィックでも動作が確認できています。
LinuxでのCPU内蔵グラフィックの動作に関しては、以前に検証ページでもご紹介しましたね。
安全を撮るのであればビデオカードを追加するのが確実ですが、今回はご予算の関係もあり、お客様からオンボードで良いというご連絡をいただいております。

…そういえば、Ivy BridgeでのLinux動作に関して検証のページを作っていませんでしたね…。
時間があれば作りたいところですが、とりあえず実績をご紹介しつつということでw
ただ、未だにSandy Bridge事例を投稿しているくらいですので、Linux on Ivy Bridge事例に関しては、もうしばらく後になりそうです;
その頃には情報としてすでに古臭くなっているかもしれませんが、ご参考ということで、今しばらくお待ちいただけますと幸いです。


また、FTPサーバ用(ネットワークメイン)ということでしたので、LANにIntelチップを使っているマザーボードを選択しています。
動作の安定性や実績から、安心・信頼のIntel。


それにしても、最近某社様でのUbuntu利用率がパないです。
弊社でも、このニーズに応えられるよう、最近はCentOSやSUSEだけでなく、Ubuntuでも検証することが多くなってきました。
まぁ、UbuntはFedora・openSUSEとはちょっと立ち位置が違うものの、かなり新しい機能を取り入れていますので、ハードウェアのへの対応も、かなり早いですから、それほど心配のタネになることはないのですが…。
今後も、実績を踏まえていろいろとご紹介していきたいと思います。


気になる方は、是非是非コチラへ。


←今回使用したマザーボードです。

Q67ですので、サーバ用ではなく組込・長期供給用のチップセットですが、その辺はご予算や要望に応じて柔軟に対応させていただいております。
サーバ用として不利な点は、ECCメモリやXeonが使えない辺りでしょうか…。 

2012年6月19日火曜日

Windows XP 事例2

6月も中盤に差し掛かり、梅雨に入れば弊社も俄かに忙しくなってきた今日この頃です。


…仕事の話はジメジメするので、他の話題にしましょう!


また散財しました。


最終的にこうなった、という写真ですが、追加したのはSteinberg CMCシリーズです。
PCのキーボードの奥に並んでる、4つのCubase用フィジコンですね。
ちょうど優待キャンペーン中でしたので、普通に3つ買うより安く、4つも買えてしまいます。
買ったのは、CMC-TPCMC-QCCMC-AICMC-CHです。

なんだかんだで便利です。
今までキーボードのショートカットでやっていたのですが、さすがに全部覚えきれないですし、割り当てられないのもありますし。
あと、ボタンが柔らかくて好きですw
実は、Steinberg UR28Mにも、写真で見ていた時期は、こういった柔らかいボタンを期待してました…。

まだまだ全部の機能は使いきれてはいませんが、今後ガッツリ使い倒していく予定です!




【要望】

用途:小型ロボットの制御用

OS:Windows XP Pro OEM版

CPU、メモリ、HDDはそれほど重視していない
ビデオ:DVI/D-Sub

COM x2、USB
PCI x2

Office Professional


【弊社が提案したPCの構成】

OSMicrosoft Windows XP Professional SP3 日本語
チップセットIntel Q35+ICH9DO ATX LGA775
CPUIntel Core2 Duo E8400 3.00GHz/6MB FSB1333 65W
メモリ合計1GB DDR2-800 PC2-6400 1GB x1
HDD500GB S-ATA 7200rpm 3.5"
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ
ビデオnVidia GeForce GT 520 1GB PCI-E D-Sub x1 / DVI-I x1 / HDMI x1
サウンド内蔵サウンド機能
ネットワーク10/100/1000Base-T x1
外部I/FUSB 2.0 x8 / シリアルポート x2 / PS/2 x2
内部I/FPCI-(x16) x1 / PCI-E(x4) x1 / PCI x2
筐体ミニタワー 420W 永久保証電源
外形寸法幅180x高さ352x奥行440(mm)
その他Office 2003 Professional
備考




まさか、同時期に2本も虎の子である弊社の数少ない残り在庫のWindows XP Professional SP3 OEM版を使うことになるとは思いもしませんでした。
今回はOfficeを使うということで、OEM版を使わざるを得なかったという背景があります。
※for Embedded Systemsライセンスでは、ワードプロセッサや表計算、電子メール等の作業を行うことは禁止されています。

まぁ、Office 2003 Professional自体も、かなり貴重品ですが…。
いずれにせよ、弊社に在庫がまだあるとは限りませんので、まずは弊社営業へご相談ください


それ以外、仕様的にはこれといって特筆する部分もありませんが…Embedded CPUの件ってブログで書いたことなかったような…。
この事例で多少触れていますが、「Embedded CPUについて」ではなく、「トレイCPUについて」ですので、改めまして。

弊社ではEmbedded CPUも取り扱っております…というより、一部のPCでEmbedded CPUを採用しております。
この事例で書きました通り、Embedded CPUは組込向けですので、単体販売やバンドル販売ができません。
弊社でPCに組み込むために採用しております。

しかしこのEmbedded CPU、入手するにしてもちょっと難アリです。
組込関連のパーツは結構多いのですが、フォーキャストが必要であったり、リードタイムがあったり…と、コンシューマ向けPCパーツをメインで取り扱っている弊社としては、中々やりにくいのも事実です。
もちろん、需要によって供給量も変わりますので、製品によってはすんなり入ってくることもあります。
また、弊社のスタイル(お客様のご要望に応じて、一品一様のPCを販売)からして、フォーキャストが出し辛く…恐らく、弊社と類似したスタイルの企業様も少なからずいらしゃると思いますので、生産計画の出し辛さは、恐らくご理解いただけるものだと思います;

保証形態もBOX品とは異なる…のですが、これは弊社(契約)の問題ですので、ここでは伏せておきましょうw

いずれにせよ、Intelの正規代理店より仕入れているCPUですので、安心してお使いいただけます。
Embeddedとして入手できるCPUの種類は、ある程度限られていますが、今回の事例で採用したCore2 Duo E8400の他にも、それぞれの種類/世代に最低1つはありますので、長期供給をご要望の場合のCPU選びの参考になれば幸いです。

参考:
Intel ARK
岡谷エレクトロニクス Intel Embedded製品ラインナップ


気になる方は、是非是非コチラへ。


←Core2 Duoのイメージ画像です。

BOX製品とEmbedded製品とでは、製品名(シリーズ、ファミリーネーム)は同じですが、型番が異なります。 
弊社で取り扱った種類はあまり多くありませんが、概ねHHからATから始まる型番ばかりですね。

2012年6月15日金曜日

Windows XP 事例1

昨日から、大阪インテックスでET WESTが開催されていますね!
残念ながら弊社は参加する予定が立っていなかったのですが、Twitterで見ても、盛り上がっているのではないかと思いま。

また、幕張メッセではInteropが開催されており、日本の東西でIT系のイベントが同時に行われていることもあって、盛況さを思わせます。
残念ながら、弊社はこちらにも参加する予定が立っていなかったので、社内にカンヅメ状態です;


私もよくイベントに参加させていただく機会をいただいていますが、イベントに参加する人の目的は、本当に様々だと思います。
ネタを仕込む側と、ネタに仕上げる側と、ネタを楽しむ側と…立場が違えば、違う戦いがあるというもので、想像の楽しさがそこかしこに転がっています。
ただ何となく行って、最近のトレンドっぽいものを追うだけが目的ではありませんので、個人としても、会社としても、意識を高く持って臨むのが良いですね。

とりあえず、ここ数年で私が学んだのは、「カタログとノベルティをもらいすぎないこと」ですねw
真面目に取り組みすぎるのも、また問題ということでw




【要望】

OS:Windows XP(組込向けのfor Embedded Systemsではないライセンス)

メモリ:2GB

光学ドライブ:DVD-ROM/CD-RWコンボドライブ

筐体サイズ:HP 8200 Elite SF と同サイズ程度


【弊社が提案したPCの構成】

OSMicrosoft Windows XP Professional SP3 日本語
チップセットIntel Q35+ICH9DO M-ATX LGA775
CPUIntel Core2 Duo E7600 3.06GHz/3MB FSB1066 65W
メモリ合計2GB DDR2-800 PC2-6400 1GB x2
HDD500GB S-ATA 7200rpm 3.5"
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ
ビデオ内蔵ビデオ機能 D-Sub x1
サウンド内蔵サウンド機能
ネットワーク10/100/1000Base-T x1
外部I/FUSB 2.0 x8 / シリアルポート x2 / PS/2 x2
内部I/FPCI-E(x16) x1 / PCI-E(x4) x1 / PCI x2
筐体スリムタワー IN-WIN IW-BL631W/300(R) 300W
外形寸法幅96x高さ330x奥行365(mm)
その他
備考




組込向けライセンスのOS(Windows XP Professional SP3 for Embedded Systems)ではないWindows XPということで、虎の子である、弊社の数少ない残り在庫のWindows XP Professional SP3 OEM版をご用意しました。
こんなこともあろうかと、取っておいたのです…フフフ。
ただ、当時はまだご提供できるOEMライセンスが残っていましたが、今でもあるかどうかは、弊社営業担当までご相談ください


筐体サイズに関しましては、HP 8200 Elite SFのサイズが100(177)×378×338(350)mm(カッコ内はタワースタンド装着時)でしたので、それより小さい筐体を選定しております。
今回採用した筐体ですが、弊社のスリムタワー標準筐体としての採用も一度検討したことがございます。
…まぁ、スリムタワーの需要自体あまり多くはないのですが、全くないわけでもありませんのでw

弊社は、昔ながらのシンプルなデザイン&白筐体を標準としております。
スリムタワーに限らず、昨今のPC筐体はブラックが主体になっており、ホワイト仕様は中々ありません。
ホワイトというだけで採用基準の一つをクリアするわけですが、あとは鉄板の厚さ(頑丈性)や供給期間、組み立て易さ、搭載可能な電源(形状)ときて、デザイン(外面)を評価する形になります。
スリムタワーは、筐体形状の関係で、搭載できる電源が限られます。
ぶっちゃけてしまえば、SFX電源は中々マトモな品質の電源がありません。
しかも同じような形に見えて、それぞれ独自のサイズだったりするため、電源故障時の交換品が、メーカー専用品になってしまうこともしばしば。
そのメーカーが筐体(電源)の製造を終えてしまっていたら、ケースごと変えなければいけなくなります。
電源がマトモでなければ、電源単体での入手性も重要になってきます。


こういった背景もありつつ、最終的には社長の「デザインがイマイチ。」の一声で標準採用の話はなくなってしまいました;
…まぁ、技術部の評価点と営業部の評価点、商品管理部の評価点とマーケティング部の評価点が異なるように、社長の評価点も違うということで…。
とは言いつつも、標準での採用がなくなっただけで、お客様の要望にマッチするのであれば、使わない理由はありません。
弊社の評価は弊社の評価として、お客様の要望にお応えするのが弊社の第一使命ですので、今後も、お客様の要望に応じて様々な商品を取り扱っていく次第であります。


気になる方は、是非是非コチラへ。


←今回採用した筐体です。

デザインは、まぁ…悪いとは思わないのですが、筐体の色と光学ドライブのベゼルの色の組み合わせは気になりますね。
筐体も光学ドライブのベゼルも、「ホワイト」と一口に言っても、いろいろと色の差がありますので…。 

2012年6月11日月曜日

医療システム構成PC その13

そういえば、先日「ESECの報告はまた後日…」みたいなことを書きましたが、もう今更ですよね;
そろそろ1ヶ月経ってしまうので、新鮮味も何も、COMPTEXさえ終わってしまったこのタイミングで何をという感じですのでw


と言っても、何も出さないのもアレなので、とりあえず、見た目的に面白かったものだけ、軽くご紹介します!

Intelブースでデモ展示されていた、次世代立体映像投影の画像ですね。
どういう仕組みでできているのかまでは教えていただけませんでしたが、Intelブースでは、毎年何かしらの近未来的な匂いがするデモ展示を行っていますので、見ていて楽しいですね。
DUXブースでデモ展示されていた、透過型タッチパネルのサイネージです。
タッチパネルのデジタルサイネージは、もう当たり前のように各ベンダーが出展していますが、透過型で、ボックスの中身が見えるようにすることで、新しい広告の仕方ができるのでは、という試みですね。
今回は映像の内容(動きのある絵本?)と中身(ボード)は互いに関係のないものでしたが、「現物」+「タッチできる映像」で、どういったことができるようになるか、楽しみです。


他にもいろいろと(ここには書けないようなネタが)あったのですが、割愛させていただきますw
どの業界にもあることですが、展示会は何かと裏話の宝庫でしてw




【要望】

とある医療システムを構築するためのPC


【弊社が提案したPCの構成】

OSMicrosoft Windows XP Professional
for Embedded Systems SP3 日本語
チップセットIntel i3400 M-ATX LGA1156
CPUIntel Xeon X3430 2.40GHz(TB 2.80GHz)/8MB
4C/4T 95W
メモリ合計2GB DDR3-1333 PC3-10600
ECC Registered 1GB x2
HDD320GB S-ATA 7200rpm 2.5" 支給品(System)
500GB S-ATA 7200rpm 2.5" x3 現地差替(Data)
ビデオ内蔵ビデオ機能 D-Sub x1
ネットワーク10/100/1000Base-T x2
外部I/FUSB 2.0 x2 / シリアルポート x1 / PS/2 x2
内部I/FPCI-E Gen2.0(x8) x2 / PCI-E(x4) x1 / PCI x1
筐体1Uラックマウントシャーシ 330W
外形寸法幅180x高さ352x奥行393(mm)
その他
備考




この事例のHDD仕様変更版です。
このブログではご紹介しておりませんが、某医療系研究所様に導入したシステムのうち、ストレージ部分を差し替える案件です。

当時、もう、本当に、2.5" SATA HDDのエンタープライズ版の供給がなく、どうしようもないので、システム用HDDはお客様から支給していただくことになりました。
エンタープライズ版ではなく、デスクトップ版ですが…。
データ用HDDは、元々現在稼働しているストレージのHDDを搭載してほしいというご要望でしたので、導入の際、現地にて交換作業を行っております。
この案件に限らずですが、当時はエンタープライズHDDを引っ張ってくるのに奔走しており、頭を抱えることもしばしばありました;


HDDの件以外は、構成的にこの事例と変わりませんので、特筆することはないのですが…。
強いて言えば、なぜこの事例はデータベースとしてのPCなのに、今回の事例はストレージなのか、ということですが、案件(導入先)が異なるためですw
今回の案件は、元々全然違う形状のPCをストレージとして導入しており、運用中のトラブルやメンテナンス性の問題から、形状を1Uラックに変更し、中身も刷新するということになりました。
その際、「ラックの空きスぺースの関係から、1UでないとNG」ということと、「現在運用しているHDDを流用する」という2点から、弊社としても別のサイトへ導入した実績がある仕様の方が説得力や安心をお客様に提供できるため、ほぼ同仕様のこのPCを提案したということですね。

ちょうど先日、Ivy BridgeのXeon(E3-1200 v2)が発表されましたので、世代的にはもう2つ前の構成になります。
まだ終息の案内は出ていませんが、そろそろ次世代を見越した仕様も検討しようかと考えています。


気になる方は、是非是非コチラへ。


←Seagate Constellation.2です。

2.5" SATA エンタープライズHDDというと、Seagate製品しかないんですよね。
SASか、ノート用(非エンタープライズ)だったら、2.5"製品でもあるのですが…。
SSDという選択肢もありましたが、容量がほしいストレージ製品ですと、ご予算の問題がありましたので…。 

2012年6月8日金曜日

特殊仕様サーバ 事例4

調子に乗って、こんなのも買ってしまいました。



DTM(もう死語?)とか打ち込みやってるものの、今まで鍵盤で打ち込んだ経験がありませんでした。
ピアノを習っていたものの、鍵盤があまり得意ではなかったので、マウスでポチポチやっていたのですが、環境一新したのを機に、導入してみることにしました。

…ピアノを習っていたもののというか、ピアノを習っていたからこそ、むしろ余計に鍵盤に対して苦手意識を持ってしまったというのもあるかもしれません…。

苦手意識がある状態で、いきなり本格的なものを導入するのはアレですし、そもそもそんなスペースない。
というわけで、まずはオモチャ程度のミニキーボードでお試しです。
とは言いつつも、すぐに壊れるのもアレなので、口コミを見つつ、コストパフォーマンスが良さげな製品を選んでみました。

環境一新に合わせて購入したオーディオI/F(Steinberg UR28M)には、MIDIポートがありませんでしたので、MIDIキーボードの導入を思い立ったものの、無理かーなんて思っていたのですが、 最近のMIDIキーボードは、USB接続が主流のようですね。
MIDIキーボードなのにUSBとはこれ如何にと思いましたが、むしろ好都合。
あ、いや、USBでMIDI信号の送受信ができることはわかりますがw


オーディオI/Fも最近の主流はUSBみたいですね。
もう何でもかんでもUSB。
私の感覚では、「USB=速度が遅いからレイテンシーも長い」「そもそも外付けは邪魔」という感じで、オーディオI/F=PCIというイメージでした。
もう、この感覚は古いんですね…。
ここ数年、ハードウェア的な音楽機材のチェックをしていなかったので、軽く浦島気分です。


MIDIキーボードで本格的(?)な打ち込みはまだやっていませんが、これから遊んでみようと思います。




【要望】

用途:フローとライセンスやドメイン管理

OS:Windows Server 2008 R2最新版

CPU:負荷はあまりかからないので適当なもの
システム用のHDDはRAID 1(容量はあまり使わない)
バックアップ用内部HDDは不要(外付けHDDで行う)


【弊社が提案したPCの構成】

OSMicrosoft Windows Server 2008 R2 Standard Edition 日本語
チップセットIntel C204 M-ATX LGA1155
CPUIntel Pentium G630 2.70GHz/3MB 2C/2T 65W
メモリ合計4GB DDR3-1333 PC3-10600 ECC Unbuffered 2GB x2
SSD120GB S-ATA MLC 2.5" x2(RAID 1:120GB)
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ
ビデオ内蔵ビデオ機能 D-Sub x1
ネットワーク10/100/1000Base-T x2
外部I/FUSB 2.0 x4 / シリアルポート x1 / PS/2 x2
内部I/FPCI-E Gen2.0(x8) x2 / PCI-E Gen2.0(x4) x2
筐体ミニタワー 420W 永久保証電源
外形寸法幅180x高さ352x奥行393(mm)
その他センチュリー CERS25-BK 技あり!楽ラック!2.5
備考RAID:on board




サーバー用として、お客様の要望に合わせた設計にしました。
 CPUはコストパフォーマンスの良いPentiumを、メモリはECCタイプを、チップセットはこれら(Pentium CPU、ECCメモリ)が使えるワークステーションチップにしています。

システム用には、SSDを提案いたしました。
当時(今もまだ以前の水準とは言えませんが…)、まだHDDの供給に難があり、エンタープライズ用HDDの納期は絶望的でした。
また、同容量のデスクトップ用HDDでも、当然のように価格が上がっていましたので、容量を多く必要としないということを考えると、SSDの方が速度的にも価格的にもメリットがあるのではないか、ということです。

RAIDに関しましては、コスト重視でon boardにしています。
数千円のRAIDカードはソフトウェアRAIDですので、信頼的にはon boardとそう変わりませんし、ハードウェアRAIDにすると、一気に数万上がってしまいますので…。
OSがLinuxとなると、同じソフトウェアRAIDでも、ドライバの関係で、on boardよりも数千円のAdaptecのRAIDカードの方が良いということはありますが、Windows、特に2008であれば、ドライバの問題も関係なくなってしまいますので…。

センチュリーのCERS25-BKは、サーバ(RAID 1)用途で結構重要となる「フロントから2.5"SSD/HDDを取り出せる」ことに加え、「トレイ型ではない(トレイにSSDやHDDを取り付ける手間が省ける)」というのが利点ですね。
1台目は初期不良でしたが…;


気になる方は、是非是非コチラへ。


←センチュリーのCERS25-BKです。
2.5"用のリムーバブルラックって、あまり使う機会はありませんが、作りが細かいせいなのか、他のメーカーであっても、たまに採用してみると、初期不良だったりすることが多いような…。 
納品してから問題が出ることは、ほぼないんですけどね。

2012年6月7日木曜日

デジタルコンテンツ用PC 事例2

結局、買いました。


ノットレスポール。
イエス 245。

PRS(Paul Reed Smith) SE 245です。
SEです。
基本、私は廉価版しか買いませんw
Epiphone然り、River Head然り。
本当であれば、ラインナップが豊富な御茶ノ水辺りで物色したいのですが、次に東京に行く機会を待ってるのも何なので、地元にあるもので、ということで。

レスポール系の、あのやんわりとした音が好きだったのですが、レスポールを2本持つ気にはなれなかったので、別の形にしたいなーと。
結局、レスポールと同じような形のSE 245を選択してしまったわけですが、 PRSの方が音が良い…というか、私の好みでしたので、一気にファンになってしまいました(Gibson SGやIbanez、PRS SE Custom 24、PRS SE Single Cut Trem等を試奏)。
SEですが、 Epiphoneよりよっぽどマシですw

最終的に、PRS SE 245とPRS SE Zach Myersとで弾き比べて、今回は音で選んできました。
見た目は妥協してます。
黒一色て…ステッカーでも貼ろうかしら。


245って、スケールの長さが24.5"(一般的なレスポールタイプのスケールは25")ということから名づけられているのですが、意外と0.5"って、体感でわかります。
ヘッドやナットが近いのがわかるというか、短い!という感じです。
逆に、いつもの25"のレスポールを持つと、ヘッドやナット、1フレットが遠い!という印象を持ちます。

また、ブリッジも初めて見る形(バータイプというらしい)で、オクターブがズレにくいとのこと。
へーと思って家に帰って早速チューニングしました。

おぉ…
ズレるも何も…

初 期 状 態 で オ ク タ ー ブ が ズ レ て ま す こ と の よ ! ?


とっても残念でした。
あと、ブリッジがまた低いのが、弦の角度が悪くて、1弦の22フレット辺りの音がちゃんと出ない…。
まぁ、SEなんてこんなもんですよね…。
要調整ということで。

そういった手間がかかるのもまた愛嬌。
とりあえず、これからしばらくはこいつで遊んでみようと思います。




【要望】

用途:CG・デジタルコンテンツ制作の作業用PC


【弊社が提案したPCの構成】

OSMicrosoft Windows 7 Professional 64bit 日本語
チップセットIntel X79 ATX LGA2011
CPUIntel Core i7 3930K 3.20GHz(TB 3.8GHz)/12MB
6C/12T 130W
メモリ合計32GB DDR3-1600 PC3-12800 4GB x8
HDD1TB S-ATA 7200rpm 3.5"(System)
2TB S-ATA 7200rpm 3.5" x2(Data)
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ
ビデオnVidia Quadro 2000 1GB PCI-E DVI-I x1 / DisplayPort x2
サウンド内蔵サウンド機能
ネットワーク10/100/1000Base-T x2
外部I/FUSB 3.0 x2 / USB 2.0 x8 / IEEE1394 x1
内部I/FPCI-E Gen3.0(x16) x2 / PCI-E Gen3.0(x8) x1 /
PCI-E Gen2.0(x1) x2 / PCI x1
筐体ミドルタワー 600W 永久保証電源
外形寸法幅205x高さ510x奥行505(mm)
その他Microsoft Office 2010 Personal
備考




今となってはもう珍しくもありませんが、弊社初のX79仕様ということで、ご紹介させていただきます。

本来であれば、X79の検証をまとめてご紹介したいところですが、中々そっちの時間が作れず…。
もうリリースから大分経ってしまいましたし、今更感もありますので;


X79は、X58の後継的な立ち位置ですが、ソケット形状が変わっただけでなく、メモリがDDR3-1600 4chに対応、PCI-E Gen3に対応…といろいろな点で大きく仕様が変わったこともあり、弊社でもマザーボードをとっかえひっかえ試していました。
新しいメモリということもあり、8スロット全部埋めると不具合が出るわ相性問題が出るわで、結構苦労しました;
オーバークロック耐性についても検証し、結局「DDR3-1600メモリ8枚刺し用」と「オーバークロック用」とでマザーボードを変更することになりました。
今回は、「DDR3-1600メモリ8枚刺し用」を採用しております。

ちなみに、メモリスロットが4本しかないようなマザーボードは、ハナから検証の対象になっていませんので悪しからずw
メモリ容量の最大は、8GBx8スロットの64GBですが、現状はまだDDR3-1333/1600共に8GBモジュールはまだまだ価格が高いので、コストパフォーマンスが良いのは、4GBx8枚の32GBではないかと思います。
メモリ帯域に関しては、大分パフォーマンスが上がりましたね。
メモリの速度や容量がキモになる、ANSYS等で効果を発揮しそうです。


気になる方は、是非是非コチラへ。


←今回使用したマザーボード…何を隠そう、IntelのDX79SIですw

弊社のTegstar Premiumで採用しているマザーボードです。
当面は、8枚メモリ用として使う予定です…が、相性問題等が解決すれば、別のマザーボードを採用する予定ですw

2012年6月6日水曜日

研究・開発PC 事例16

少しご無沙汰してしまいました。


5月は弊社の決算月、つまり期末ということもあり、何かと忙しい状況でして…;
特にこの月は、技術部としてよりも、商品管理部としての仕事が多くなる月ですw
以前から感じていますが、私は技術部なのか商品管理部なのか、いまいち立ち位置がよくわからないですね。


というわけで、6月に入り、弊社は新しい期(第22期)に突入しました。
改めまして、今期も弊社をご愛顧くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。


…と、ご挨拶だけで終わらせるくらいなら、5/31もしくは6/1にしていますので、今日も今日とてPCの事例をご紹介しましょう。



【要望】

OS:Windows XP Pro

CPU:Core i5 2400以上
メモリ:4GB
HDD:80GB以上

FDD:可能なら付けてほしい
DVD-ROMドライブ(書込み不可)

PCIの空きスロットが3つ以上(PCI-Eは不要)

ケース:IW-S627TA もしくは同程度の大きさ

マウス、キーボード、ディスプレイは不要


【弊社が提案したPCの構成】

OSMicrosoft Windows XP Professional SP3 日本語
(Microsoft Windows 7 Professional 日本語 ダウングレード権使用)
チップセットIntel H67 ATX LGA1155
CPUIntel Core i5 2400 3.10GHz(TB 3.40GHz)/6MB
4C/4T 95W
メモリ合計4GB DDR3-1333 PC3-10600 2GB x2
HDD500GB S-ATA 7200rpm 3.5"
光学ドライブDVD-ROMドライブ
ビデオ内蔵ビデオ機能 D-Sub x1 / DVI-I x1 / HDMI x1
サウンド内蔵サウンド機能
ネットワーク10/100/1000Base-T x1
外部I/FUSB 3.0 x2 / USB 2.0 x6 / PS/2 x1(keyboard/Mouse)
内部I/FPCI-E Gen2.0(x16) x1 / PCI-E Gen2.0(x4) x1 /
PCI-E Gen2.0(x1) x2 / PCI x3
筐体ミドルタワー 420W 永久保証電源
外形寸法幅198x高さ420x奥行450(mm)
その他
備考




以前、Sandy Bridge検証でも書きましたが、コンシューマ系チップセットは、PCIをサポートしておりません
Sandy Bridge世代でPCIをサポートするのは、組込・ビジネス向けチップセットのQ67・Q65・B65、もしくはワークステーションチップのC202・C204になります。
つまり、この事例で使用しているマザーボードのPCIスロットは、PCI-E - PCIブリッジでの実装ということになりますね。

PCI - ISAブリッジでは、ISAのコントロールを完全に互換できず、一部のISAカードが動作しなかった、といったことがあったように、PCI-E - PCIブリッジでも、一部のPCIカードは動作しない可能性もあります。
ただ、PCI - ISAブリッジよりも、動作対応は比較的良いのではないかと考えられております。
というのも、PCIとISAは、電気的特性・データ転送のプロトコル・バス幅等、仕様や構造が大きく異なるのに対して、PCI-EとPCIは、転送方式がシリアルとパラレルということで大きな差はあるものの、データ転送のプロトコル自体は、共通仕様になっているためです。
もっと言うと、ISAボードは、各ボードメーカーさんが結構独自の仕様で作ってしまっているのに対し、PCIボードは規格が比較的厳密に決められていますので、独自仕様が少ない(コントロール外になりにくい)、というのもありますねw

実際、今回の事例はリピート案件で、すでにこのマザーボードを採用したPCを何台も納品させていただいております。
すでにお客様側で用意したPCIカードが動作することは確認済みですので、あえて組込・ビジネス向けチップセットにしていない、ということですね。
…あと、予算の関係もありますねw


気になる方は、是非是非コチラへ。


←今回採用したマザーボード…今更アレなので、言ってしまえばASUS P8H67-V <REV3.0>ですw

PCIのネイティブサポートを望まれる場合、PCI3本では現状ATX必須ですので、Q67だとあまりないかもしれませんね…。 
そういった場合はワークステーションのC202もしくはC204でご案内させていただきます!