2010年12月27日月曜日

3D CADのAPIテスト用PC 事例2

先日の話は「休みますよ」というフリではないのだよ!

いちおう、私が犯罪を犯しても「職場では真面目に働いていたそうです」とリポーターに報道される自信はありますから。



今回のPC事例に関してですが、本当なら、今年を締めくくるに相応しい、もっとクレイジーなPC事例の方がウケ(?)が良いのかもしれませんが、ある意味どこもやらない構成のネタです。
ブログへの投稿を休んでいた間も、いろいろな特殊事例の導入がありましたので、懐(PC事例ネタ)を温められました近いうちにそれも紹介したいと思います。




【要望】


用途:3D_CADのAPIテスト

OS:Windows 7 64bit 日本語

CPU:シングルプロセスが高速なもの

メモリ:16GB
HDD:合計4台搭載、RAIDなし
WD6000HLHX*2(片方はシステム用、片方はアプリのビルド用)
WD20EARS*2(テスト領域)
ビデオカード:QuadroFX580 1枚

筐体サイズ:ラックマウント 2U

リモートで使用するので、マウスとキーボードは不要
保証期間:延長3年オプション


【弊社が提案したPCの構成】

OSMicrosoft Windows 7 Professional 64bit 日本語
チップセットIntel i3420 ATX LGA1156
CPUIntel Core i5 i5-670 3.46GHz(TB 3.73GHz)/4MB
2C/4T 73W
メモリ合計16GB DDR3-1333 PC3-10600
ECC Unbuffered 4GB x4
HDDWestern Digital WD VelociRaptor
600GB S-ATA 10000rpm 3.5"
WD6000HLHX x2

WD20EARS 2TB S-ATA 3.5" x2
光学ドライブスリムDVDスーパーマルチドライブ
ビデオnVidia Quadro FX 580 512MB PCI-E
DVI-I x1 / DisplayPort x2
ネットワーク10/100/1000Base-T x2
外部I/FUSB 2.0 x4 / シリアルポート x1 / PS/2 x2
内部I/FPCI-E Gen2.0(x16) x1 / PCI-E(x4) x1 / PCI x1
筐体1Uラックマウントシャーシ 520W
外形寸法幅437x高さ43x奥行503(mm)
その他
備考4年保証



前回の導入事例を踏襲した、発展系(HDD 4台)です。

2Uとのご要望をいただいておりましたが、これはお客様が「HDD4台は1Uでは厳しいのでは」と懸念されていたためですが、ビデオカードを搭載する関係から、むしろ2Uの方が難しいです;
Quadro FX 580はLP(ロープロファイル)ではなく、通常のATXサイズです。
2Uの場合LPが基本ですが、通常のATX規格対応のシャーシも、少ないながら、ございます。
ただし、シャーシに対応するライザーカードが限定され、さらにライザーカードの位置に対応するため、マザーボードも限定されるため、ご要望にある「シングルプロセスが高速なCPU」を搭載できなくなってしまいます。
これでは本末転倒。

1UでもHDDを4台搭載できるシャーシはありますので、問題ありません。
1Uの場合、3.5"なら最大4台、2.5"なら最大10台までいけますね。


今回もQuadro FX 580はロープロファイルに対応していないため、1Uでライザーカードを使う構成にしました。
前回、弊社でセットアップをした際、稀に「OS起動時にグラフィックドライバを正常に読み込まず、解像度が正常に出ない」という症状が発生することを確認しました(グラフィックドライバは当時の最新版を使用しております)が、今回はOSがWindows 7だったためか、この症状は確認されまんでした。

また、当初はQuadro 2000でのご依頼をいただいておりましたが、そこまでの能力は必要ないということでQuadro FX 580になりました。
当時Quadro 2000は発売されたばかりで、入手性もよくなかったため、安心しましたw


HDDに関して、前回も600GBを希望されていたのですが、ちょうど発売間もない時期で、供給が安定しておらず、入荷を待っていると希望納期をブッちぎってしまう関係で300GBにしていただいたのですが、やっと供給が安定したため、600GBを搭載しました。


また、前回もお話したとおり、このマザーボードに関して、メーカーではCore i5を正式にサポートしておりません。
前回Core i5 670を動作させた実績があるため、そのままこの組み合わせでGOになったのですが、若干時間が経っていますので、BIOSが更新されて、完全にCore i5を非サポートになっている可能性もありました。
杞憂で良かったのですが、やはり起動時に、”This CPU is NOT Supported!!!”と表示され、起動処理が一旦止まってしまうため、今回もBIOSでエラーメッセージが表示されても止まらないよう設定しました;

当初、4コアと24GBメモリの場合のお見積もりもいただいていたのですが、シングルプロセスが高速なCPUとなると、X5677(3.46GHz 4C/8T)になるのですが、TDPが130Wのため、1Uへの搭載は熱的にも電源的にもお勧めできません。
TDPが95Wでクロックが早いものですと、X5667(3.06GHz 4C/8T)になりますが、Core i5 670には及ばないう上、価格がかなり上がってしまいます。
マザーボードも当然このCPUに対応する製品に変更するため、構成的にはバッチリなのですが、ご予算の関係で、こちらは見送りになりました。

どうでもいいですけど、案外X5667とかX5677とか、いわゆる「X56xxシリーズのくせに4コアなんだけどそのおかげで低消費電力になったからクロックは早い」CPUを使う機会がありません。


気になる方は、是非是非コチラへ。


←今回使用した1Uラックマウントシャーシです。

前面からHDDの出し入れができ、ライザーによる拡張も可能です。
意外と使えるんだこれが!(何

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