2011年9月26日月曜日

Sandy Bridge検証 8

前回の続きです!

※下記検証内容及び検証結果は、同種・類似チップセットの全てのマザーボードやPCパーツで共通するとは限りません。
また、検証内容や結果に対してのお問い合わせ・サポートは受け付けておりません。
悪しからずご了承いただくのと同時に、参考程度にご覧くださいますと幸いです。


【検証に使用したパーツ】
OS:Windows 7 Professional SP1 32bit
マザーボード:ASUS P8Z68 DELUXE Z68 ATX
CPU:Core i7 i7-2600K 3.40GHz/8MB 4C/8T LGA1155
メモリ:合計2GB DDR3-1333 PC3-10600 1GB x2
HDD:Seagate ST3500413AS 500GB 7200rpm 16MB S-ATA 6Gb/s
SSD:Intel SSDSA2CW120G310 120GB MLC S-ATA 3Gb/s
VGA:ASUS EN210 SILENT/DI/512MD2(LP) GeForce 210 512MB PCI-E


前回はセットアップについてご紹介しましたので、今度はその結果を見ていきましょう。

速度は、①「セットアップ直後」②「1回目の直後」③「リスタート後」の3回確認しています。
画像は全て①です。
②は大抵①よりも遅くなっており、③が①とほぼ同等(もしくはそれ以上)でしたので、①が安定している数字と考えました。

まずはHDD単体ですね。
こんなモンといえばこんなモンですが、昔に比べれば速くなったモンですよ…。

…イヤ、まぁ、しみじみと言ったところで、今回の検証とは関係ないですけどwww
これはSSD単体です。
SATA 6Gb/sポートに接続していますが、SSD自体がSSD 3Gb/sですので、ほぼ頭打ちの数字ですね。
拡張モード(ライトスルー)の場合です。
読込はSSD並、書込はHDDくらい、という感じですね。

ただ、3回ともシーケンシャルはSSD単体ほどの数字は出ませんでした。
いって240くらいですかねぇ…。
最速モード(ライトバック)の場合です。
シーケンシャルライトはHDD並ですが、SSDは速度に波がありますので、SSD並み…と言って良いのか、HDD単体とSSD単体の中間くらいの数字も出ています。
誤差の範囲内…ですかねぇ。
SSDをキャッシュ化している状態での、SSDの残り領域の速度です。
理論的にはSSD単体と同じくらいの数字が出るはずですが、シーケンシャルが若干遅いような…まぁ、でも、他の数字も鑑みるに、これも誤差の範囲内ですかね。
平均的に260前後は出ていましたしね。



先ほども書きましたが、SSDは数字の波が大きい(SSDはアクセスが多くなるとパフォーマンスが落ちる)ため、一部わかりにくい数字になってしまっています。
ぶっちゃけ、シーケンシャルライトに関してはHDDとSSDがそんなに大きく変わりませんので、最速モードの数字は、特に微妙でしたね。
でも、概ねそれっぽい数字にはなったと思います。


というわけで、そろそろまとめでしょうか。

【セットアップ時の注意】
  • OSは新規インストールをお勧め
  • OSインストール時はSSDを接続しないことをお勧め

【結果】
  • 拡張モード、最速モード共に読込はSSD並になる(シーケンシャルはSSD単体よりも若干遅い)
  • 最速モードにすれば書込もSSD並になる

…という、無難な。


キャッシュに利用できるSSDの容量は最大で64GBですので、64GB以上の領域はそのまま使えるにしても、SSDの価格を考えると、このキャッシュ化のために64GB以上のSSDを用意する意味はあまりない気がするんですよね。
そうなると、重要なのは「価格」になると思います。

それを想定してか、GIGABYTEからは、SSD付のZ68マザーボード"GA-Z68XP-UD3-iSSD"が発売されています。
容量は20GBなので、完全にIntel® Smart Response Technology用ですね。
Windows 7ですと、OSをインストールするには容量が少なすぎですし、キャッシュ化のアクセスの多さを考慮してSLC NANDを採用していますので。
でも、スペックを考えると、読込こそHDDよりも速いですが、「それだけ」の製品ですね。
書込は最近のHDD以下ですし、読込も最近のSSDにしてはそんなに速くないですし…。

ちなみにこのSSD、単体でも発売されております
しかし、この「ちょっとだけ読込が速くなる」だけのためにこの価格はないかなぁ…。
それだったら、そこそこの容量のSSDを単体で購入して、そこにシステムを入れた方が賢いような気もします。


なんという全否定なという結論になってしまいましたが、HDDのような大容量に対して速度を上げたい場合は、 効果的だと思います。
まぁ、SSDをキャッシュ化する発想自体は別段新しいものでもなく、ハイブリッドHDDハイブリッドHDDを作るためのカードなども以前から出ております。
…まぁ、どちらも「素直にSSDを単体で使った方が賢い」という結論になる気がしますが;


という感じで、Z68のSSDキャッシュ化については以上です。
次回は、Z68のハードウェアエンコードについてです!

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