2011年9月20日火曜日

ANSYS用PC 事例3

「なし」がない!(#`Д´)ノ

ここで言う「なし」は、果物の「梨」に非ず、先日お話しした清涼飲料水の「なし」のことです。

というのものですね、先日記事を書いてから、連日行きつけのコンビニで出社前に「なし」を購入していたのですが、たったの数日で入荷がストップしてしまっていたのです。
数日間は、「イヤ…明日はあるかもしれない。」と次の日へ期待していたのですが、もう入荷がストップしてから1ヶ月経っちゃいますよ。

別のコンビニやスーパーも探し回ったのですが、これがまた中々見つからない。
別に、梨の清涼飲料水なら、メーカーは問いません。
なのに見つからない。


ここ数週間は軽く発狂しかけることがしばしばありましたが、先日、ちょっと離れたコンビニで、ついに別製品を発見しました!

メイトー 梨 500ml

速攻で2本カゴに入れました。


イヤ待て伊藤、冷静になれ。冷静になるんだ。

2本で足りるのか…?

否!答えは否!


何本買えば安心できるんだろう…と視線を移した、ソコには!

メイトー 梨 1000ml

ステキ!ステキすぎる!(*´Д`)

こいつも1本いったるわぁぁああ!



レジの人「ストロー何本ご必要ですかー?」

伊藤「あ、普通の2本と長いの1本お願いします…(´・ω・)」


なんか恥ずかしかったですw




【要望】

用途:ANSYS(要素数無制限)

データ保存用のストレージ

Office Professional

雷サージ機能がついたUPS
液晶ディスプレイ

保証期間:5年

伝熱解析や構造解析など要素数の多い計算で出来るだけ高速に動く仕様を希望
研究室に置くため、静音性、発熱にも多少配慮してほしい


【弊社が提案したPCの構成】

OSMicrosoft Windows 7 Professional 64bit 日本語
チップセットIntel i5520+ICH10R E-ATX LGA1366
CPUIntel Xeon X5650 2.66GHz(TB 3.06GHz)/12MB
QPI=6.4GT/s 6C/12T 130W x2(計12C/24T)
メモリ合計96GB DDR3-1333 PC3-10600 ECC Registered 8GB x12
SSDCrucial RealSSD C400(M4)
256GB S-ATA 6Gb/s MLC 2.5" CT256M4SSD2
HDD2TB S-ATA 7200rpm 3.5"
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ
ビデオnVidia Quadro FX 580 512MB PCI-E
DVI-I x1 / DisplayPort x2
ネットワーク10/100/1000Base-T x1
外部I/FUSB 2.0 x6 / シリアルポート x2 / PS/2 x2
内部I/FPCI-E Gen2.0(x16) x2 / PCI-E(x4) x1 / PCI x3
筐体ミドルタワー/4Uラックマウントシャーシ 865W
外形寸法幅178x高さ452x奥行648(mm)
その他Microsoft Office 2010 Professional アカデミック 製品版
オムロン BN75SG5 UPS 750VA 延長保証5年付
三菱電機 RDT233WX(BK) 23"ワイド液晶 IPS方式
備考5年保証




この事例(恐らく、正確にはこちらのページ)を見てお問い合わせくださり、ご予算に応じていろいろと仕様を修正して納入した事例です。

以前もご紹介した通り、ANSYSは、CPUパワーよりも、メモリ容量が多ければ多いほど高い効果を得られるということで、スワップした際に発生する速度低下を抑えるため、SSDを採用しました。
今回のご予算では、メモリを多く搭載できる余裕がありましたので、SSDは保険の一つですね…。
とは言いつつも、要素数無制限のエディションをお使いになるということでしたので、本当に、メモリは「あるに越したことがない」ほど必要になってくるかもしれませんが…。

ただ、メモリも「マザーボード(チップセット)がサポートする最大容量」を搭載すれば良いというものではありません。
例えば、このマザーボードでは、メモリを最大192GB搭載することができます。
スロット数は12本なので、1枚辺り16GBモジュールのメモリが必要になりますが、現状、16GBのECC Registeredメモリは、4Rankの製品しかありません。
4Rankのみ(もしくはMixing Rank=複数のランク)の構成ですと、メモリ自体がDDR3-1333でも、チップセット側の仕様で、速度が1066/800MHzに落ちてしまいます
というわけで、2Rankのみで構成するのがベストということになり、その最大容量でご提案いたしました。
ANSYSでは、メモリのバンド幅を広く持つのが有効ですので、バンド幅と容量、両方取りがこういう構成、ということですね。

ちなみに、今更ではありますが、12枚で1333MHzを保てるのは、CPUが56xxの場合です。
CPUが55xxの場合、12枚構成では1066MHzに落ちますのでご注意を;
ややこしいですよねぇ;

また、CPUパワーよりもメモリの方が…というお話は前述の通りですが、かと言って、CPUをないがしろにする意味はありません。
CPUに関しては、ANSYSの場合クロックよりもコア数が重要になり、コア数が多ければ多いほど早くなります。
ただし、それを使える分だけのライセンスが必要になります。
今回の仕様では、メモリのバンド幅を持つために「DP Xeon」「6コアCPU(56xx)」「QPIが6.4GT/s」という条件を満たす範囲の中で「クロックは低いもの」を選択しております。
条件をクリアし、価格を抑えるポイントですね。
また「静音性・発熱」への布石でもあります。
こう、1つのパーツを選ぶにも、複数の要因が絡むわけですね。


また、忘れてはいけないのがOSの種類、エディションの仕様です。
Windows 7 Professional 64bitは、物理CPU2個まで、メモリは192GBまでです。
Server OSはエディションごとでかなり差異がありますので、ご注意ください。
64bitというだけで、CPU数やメモリの搭載容量を「4GB以上(無制限)」という風に考えがちなので;
最近は、ソフト側がサポートする最大を比較的安価に提供できるようになってしまっていることもあり、忘れがちなのでご注意を…。

って、私だけですかそうですか。

参考:
http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/1140maxmem/maxmem.html
http://www.microsoft.com/japan/windowsserver2008/r2/prodinfo/compare.mspx


詳しくは割愛しますが、静音性・熱対策のため、CPUファンの変更やファンコントロール等も行っております。


付属品については今まであまり触れることはありませんでしたが、UPSに関してはオムロンが管理ソフトを付属しておりましたので、そちらにしました。
ただ、震災後にUPSが飛ぶように売れたため、一部の機種では若干在庫を切らしているようです。
APCは管理ソフトが別売なんですよねー…。

ディスプレイは、ご予算に合わせてIPS方式のディスプレイを選択しています。
と言っても、この製品はIPS方式の中でもとびきり安い製品だと思います。
それでも、腐ってもIPS。
TNやVAよりもパフォーマンスに優れていると思います。

参考までに、TNとVAとIPSの違いについて。
第4回 TN?VA?IPS?──液晶パネル駆動方式の仕組みと特徴を知ろう(EIZO)


気になる方は、是非是非コチラへ。


←オムロン BN75Sです。


末尾に"G5"が付くのが無償保証延長サービスパック付ですね。
詳しくはコチラをご確認ください。
無償保証延長サービスパックとは?(OMRON)
←三菱電機 RDT233WX(BK)です。


価格.com等でお調べいただければ、これがIPS方式の中で、どれだけ安い部類に入るのかがよくわかると思います。
コストパフォーマンスに優れた逸品です!

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