2011年9月26日月曜日

Sandy Bridge検証 8

前回の続きです!

※下記検証内容及び検証結果は、同種・類似チップセットの全てのマザーボードやPCパーツで共通するとは限りません。
また、検証内容や結果に対してのお問い合わせ・サポートは受け付けておりません。
悪しからずご了承いただくのと同時に、参考程度にご覧くださいますと幸いです。


【検証に使用したパーツ】
OS:Windows 7 Professional SP1 32bit
マザーボード:ASUS P8Z68 DELUXE Z68 ATX
CPU:Core i7 i7-2600K 3.40GHz/8MB 4C/8T LGA1155
メモリ:合計2GB DDR3-1333 PC3-10600 1GB x2
HDD:Seagate ST3500413AS 500GB 7200rpm 16MB S-ATA 6Gb/s
SSD:Intel SSDSA2CW120G310 120GB MLC S-ATA 3Gb/s
VGA:ASUS EN210 SILENT/DI/512MD2(LP) GeForce 210 512MB PCI-E


前回はセットアップについてご紹介しましたので、今度はその結果を見ていきましょう。

速度は、①「セットアップ直後」②「1回目の直後」③「リスタート後」の3回確認しています。
画像は全て①です。
②は大抵①よりも遅くなっており、③が①とほぼ同等(もしくはそれ以上)でしたので、①が安定している数字と考えました。

まずはHDD単体ですね。
こんなモンといえばこんなモンですが、昔に比べれば速くなったモンですよ…。

…イヤ、まぁ、しみじみと言ったところで、今回の検証とは関係ないですけどwww
これはSSD単体です。
SATA 6Gb/sポートに接続していますが、SSD自体がSSD 3Gb/sですので、ほぼ頭打ちの数字ですね。
拡張モード(ライトスルー)の場合です。
読込はSSD並、書込はHDDくらい、という感じですね。

ただ、3回ともシーケンシャルはSSD単体ほどの数字は出ませんでした。
いって240くらいですかねぇ…。
最速モード(ライトバック)の場合です。
シーケンシャルライトはHDD並ですが、SSDは速度に波がありますので、SSD並み…と言って良いのか、HDD単体とSSD単体の中間くらいの数字も出ています。
誤差の範囲内…ですかねぇ。
SSDをキャッシュ化している状態での、SSDの残り領域の速度です。
理論的にはSSD単体と同じくらいの数字が出るはずですが、シーケンシャルが若干遅いような…まぁ、でも、他の数字も鑑みるに、これも誤差の範囲内ですかね。
平均的に260前後は出ていましたしね。



先ほども書きましたが、SSDは数字の波が大きい(SSDはアクセスが多くなるとパフォーマンスが落ちる)ため、一部わかりにくい数字になってしまっています。
ぶっちゃけ、シーケンシャルライトに関してはHDDとSSDがそんなに大きく変わりませんので、最速モードの数字は、特に微妙でしたね。
でも、概ねそれっぽい数字にはなったと思います。


というわけで、そろそろまとめでしょうか。

【セットアップ時の注意】
  • OSは新規インストールをお勧め
  • OSインストール時はSSDを接続しないことをお勧め

【結果】
  • 拡張モード、最速モード共に読込はSSD並になる(シーケンシャルはSSD単体よりも若干遅い)
  • 最速モードにすれば書込もSSD並になる

…という、無難な。


キャッシュに利用できるSSDの容量は最大で64GBですので、64GB以上の領域はそのまま使えるにしても、SSDの価格を考えると、このキャッシュ化のために64GB以上のSSDを用意する意味はあまりない気がするんですよね。
そうなると、重要なのは「価格」になると思います。

それを想定してか、GIGABYTEからは、SSD付のZ68マザーボード"GA-Z68XP-UD3-iSSD"が発売されています。
容量は20GBなので、完全にIntel® Smart Response Technology用ですね。
Windows 7ですと、OSをインストールするには容量が少なすぎですし、キャッシュ化のアクセスの多さを考慮してSLC NANDを採用していますので。
でも、スペックを考えると、読込こそHDDよりも速いですが、「それだけ」の製品ですね。
書込は最近のHDD以下ですし、読込も最近のSSDにしてはそんなに速くないですし…。

ちなみにこのSSD、単体でも発売されております
しかし、この「ちょっとだけ読込が速くなる」だけのためにこの価格はないかなぁ…。
それだったら、そこそこの容量のSSDを単体で購入して、そこにシステムを入れた方が賢いような気もします。


なんという全否定なという結論になってしまいましたが、HDDのような大容量に対して速度を上げたい場合は、 効果的だと思います。
まぁ、SSDをキャッシュ化する発想自体は別段新しいものでもなく、ハイブリッドHDDハイブリッドHDDを作るためのカードなども以前から出ております。
…まぁ、どちらも「素直にSSDを単体で使った方が賢い」という結論になる気がしますが;


という感じで、Z68のSSDキャッシュ化については以上です。
次回は、Z68のハードウェアエンコードについてです!

2011年9月20日火曜日

ANSYS用PC 事例3

「なし」がない!(#`Д´)ノ

ここで言う「なし」は、果物の「梨」に非ず、先日お話しした清涼飲料水の「なし」のことです。

というのものですね、先日記事を書いてから、連日行きつけのコンビニで出社前に「なし」を購入していたのですが、たったの数日で入荷がストップしてしまっていたのです。
数日間は、「イヤ…明日はあるかもしれない。」と次の日へ期待していたのですが、もう入荷がストップしてから1ヶ月経っちゃいますよ。

別のコンビニやスーパーも探し回ったのですが、これがまた中々見つからない。
別に、梨の清涼飲料水なら、メーカーは問いません。
なのに見つからない。


ここ数週間は軽く発狂しかけることがしばしばありましたが、先日、ちょっと離れたコンビニで、ついに別製品を発見しました!

メイトー 梨 500ml

速攻で2本カゴに入れました。


イヤ待て伊藤、冷静になれ。冷静になるんだ。

2本で足りるのか…?

否!答えは否!


何本買えば安心できるんだろう…と視線を移した、ソコには!

メイトー 梨 1000ml

ステキ!ステキすぎる!(*´Д`)

こいつも1本いったるわぁぁああ!



レジの人「ストロー何本ご必要ですかー?」

伊藤「あ、普通の2本と長いの1本お願いします…(´・ω・)」


なんか恥ずかしかったですw




【要望】

用途:ANSYS(要素数無制限)

データ保存用のストレージ

Office Professional

雷サージ機能がついたUPS
液晶ディスプレイ

保証期間:5年

伝熱解析や構造解析など要素数の多い計算で出来るだけ高速に動く仕様を希望
研究室に置くため、静音性、発熱にも多少配慮してほしい


【弊社が提案したPCの構成】

OSMicrosoft Windows 7 Professional 64bit 日本語
チップセットIntel i5520+ICH10R E-ATX LGA1366
CPUIntel Xeon X5650 2.66GHz(TB 3.06GHz)/12MB
QPI=6.4GT/s 6C/12T 130W x2(計12C/24T)
メモリ合計96GB DDR3-1333 PC3-10600 ECC Registered 8GB x12
SSDCrucial RealSSD C400(M4)
256GB S-ATA 6Gb/s MLC 2.5" CT256M4SSD2
HDD2TB S-ATA 7200rpm 3.5"
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ
ビデオnVidia Quadro FX 580 512MB PCI-E
DVI-I x1 / DisplayPort x2
ネットワーク10/100/1000Base-T x1
外部I/FUSB 2.0 x6 / シリアルポート x2 / PS/2 x2
内部I/FPCI-E Gen2.0(x16) x2 / PCI-E(x4) x1 / PCI x3
筐体ミドルタワー/4Uラックマウントシャーシ 865W
外形寸法幅178x高さ452x奥行648(mm)
その他Microsoft Office 2010 Professional アカデミック 製品版
オムロン BN75SG5 UPS 750VA 延長保証5年付
三菱電機 RDT233WX(BK) 23"ワイド液晶 IPS方式
備考5年保証




この事例(恐らく、正確にはこちらのページ)を見てお問い合わせくださり、ご予算に応じていろいろと仕様を修正して納入した事例です。

以前もご紹介した通り、ANSYSは、CPUパワーよりも、メモリ容量が多ければ多いほど高い効果を得られるということで、スワップした際に発生する速度低下を抑えるため、SSDを採用しました。
今回のご予算では、メモリを多く搭載できる余裕がありましたので、SSDは保険の一つですね…。
とは言いつつも、要素数無制限のエディションをお使いになるということでしたので、本当に、メモリは「あるに越したことがない」ほど必要になってくるかもしれませんが…。

ただ、メモリも「マザーボード(チップセット)がサポートする最大容量」を搭載すれば良いというものではありません。
例えば、このマザーボードでは、メモリを最大192GB搭載することができます。
スロット数は12本なので、1枚辺り16GBモジュールのメモリが必要になりますが、現状、16GBのECC Registeredメモリは、4Rankの製品しかありません。
4Rankのみ(もしくはMixing Rank=複数のランク)の構成ですと、メモリ自体がDDR3-1333でも、チップセット側の仕様で、速度が1066/800MHzに落ちてしまいます
というわけで、2Rankのみで構成するのがベストということになり、その最大容量でご提案いたしました。
ANSYSでは、メモリのバンド幅を広く持つのが有効ですので、バンド幅と容量、両方取りがこういう構成、ということですね。

ちなみに、今更ではありますが、12枚で1333MHzを保てるのは、CPUが56xxの場合です。
CPUが55xxの場合、12枚構成では1066MHzに落ちますのでご注意を;
ややこしいですよねぇ;

また、CPUパワーよりもメモリの方が…というお話は前述の通りですが、かと言って、CPUをないがしろにする意味はありません。
CPUに関しては、ANSYSの場合クロックよりもコア数が重要になり、コア数が多ければ多いほど早くなります。
ただし、それを使える分だけのライセンスが必要になります。
今回の仕様では、メモリのバンド幅を持つために「DP Xeon」「6コアCPU(56xx)」「QPIが6.4GT/s」という条件を満たす範囲の中で「クロックは低いもの」を選択しております。
条件をクリアし、価格を抑えるポイントですね。
また「静音性・発熱」への布石でもあります。
こう、1つのパーツを選ぶにも、複数の要因が絡むわけですね。


また、忘れてはいけないのがOSの種類、エディションの仕様です。
Windows 7 Professional 64bitは、物理CPU2個まで、メモリは192GBまでです。
Server OSはエディションごとでかなり差異がありますので、ご注意ください。
64bitというだけで、CPU数やメモリの搭載容量を「4GB以上(無制限)」という風に考えがちなので;
最近は、ソフト側がサポートする最大を比較的安価に提供できるようになってしまっていることもあり、忘れがちなのでご注意を…。

って、私だけですかそうですか。

参考:
http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/1140maxmem/maxmem.html
http://www.microsoft.com/japan/windowsserver2008/r2/prodinfo/compare.mspx


詳しくは割愛しますが、静音性・熱対策のため、CPUファンの変更やファンコントロール等も行っております。


付属品については今まであまり触れることはありませんでしたが、UPSに関してはオムロンが管理ソフトを付属しておりましたので、そちらにしました。
ただ、震災後にUPSが飛ぶように売れたため、一部の機種では若干在庫を切らしているようです。
APCは管理ソフトが別売なんですよねー…。

ディスプレイは、ご予算に合わせてIPS方式のディスプレイを選択しています。
と言っても、この製品はIPS方式の中でもとびきり安い製品だと思います。
それでも、腐ってもIPS。
TNやVAよりもパフォーマンスに優れていると思います。

参考までに、TNとVAとIPSの違いについて。
第4回 TN?VA?IPS?──液晶パネル駆動方式の仕組みと特徴を知ろう(EIZO)


気になる方は、是非是非コチラへ。


←オムロン BN75Sです。


末尾に"G5"が付くのが無償保証延長サービスパック付ですね。
詳しくはコチラをご確認ください。
無償保証延長サービスパックとは?(OMRON)
←三菱電機 RDT233WX(BK)です。


価格.com等でお調べいただければ、これがIPS方式の中で、どれだけ安い部類に入るのかがよくわかると思います。
コストパフォーマンスに優れた逸品です!

2011年9月14日水曜日

Windows 8 検証1

こういう旬なネタは新鮮さが命ですからね!

というわけで、MSDNでWindows 8 Developer Preview版が公開されたということで、さっそくダウンロードしてインストールしてみました!
※ダウンロードするには、MSDNに登録されたWindows Live IDが必要です。

英語版しかないのですが、まずはWindows Developer Preview with Apps (x64) - DVD (English)をダウンロードし、VMWare WorkstationでWindows 7 x64 ベースの仮想マシンを作成してインストールしようと思ったのですが、インストール時のGUIに移るところでエラーを吐いてインストールができませんでした;

かろうじて動いた部分の画面w

その後、とりあえず弊社の空いていた検証機にOSをつっこんでみました。
Windows 7に比べて、インストールに妙に時間がかかったのですが、そういうものなのか、HDDが古すぎて書込・読込が遅いせいなのかは不明です。
まぁでもインストールディスクに3GB以上もあれば、展開に時間がかかっても不思議ではないですね。

ホーム画面。画面がスクエアなのは、検証環境のせいなので悪しからずw

軽く触ってみた感じですが、個人的には以下のような印象を受けました。

  • 英語OSですが、日本語フォントは入っているので、日本語入力可能です。
  • タブレット版で見た、右画面にメニューを出す方法がわかりませんw
  • 2つのタイルを1つの画面で表示する方法もわかりませんwww
  • モバイル(スマホやタブレット)向けを意識しているのか、従来のマウスでの操作が不便…とまではいかなくとも、なんか損(?)な気分です。画面のフリックとかホーム画面の横移動とか、タッチパネルやタッチマウスがほしいですね。
  • スタートメニューがなくなっているので、元々入っているアプリケーション(メモ帳やペイント等)や管理画面を起動させるまでが面倒。なんでイチイチ検索せにゃならんのだと。ただし、これは私が上手な使い方をわかっていないだけの可能性が高いです。
  • エクスプローラのリボンは案外悪くない。Officeなんかよりよっぽど使いやすいw
  • 基本的な設定変更の方法やデスクトップの動きはWindows 7とほぼ変わらないのでそんなに迷いません。
  • with Appsエディション(?)のせいか、いらないアプリが満載w あ、でも数独は良い。でも仕事中は遊べないwww
  • 標準である程度のドライバを持っているので、動かすだけなら特殊なパーツを除いて大抵対応できます。また、Windows 7用のドライバでもプリンター等は動きました(当然ですが、ドライバのインストーラーがOSのバージョンを確認するようなタイプの場合は対応しません)。
  • 初期状態のセキュリティはそこそこ硬くなっていますが、緩くするのも簡単。
  • OwnerというAdministrator権限のユーザーアカウントで操作しましたが、アプリケーションのインストールや設定変更時、Windows Vistaや7で物議を醸したUAC(User Account Control)のウザい警告は出てきませんでした。Developer Preview版だからですかね…。
  • インストール自体は時間がかかったものの、動き自体は快適です。そういう意味では、HDDの速度よりもCPUやメモリが重要そうですね。ビデオカードはGeForce 210なので、ローエンドも良いところですが、描画速度に不満を感じることはありませんでした。さすがにサーバ用の2Dビデオではこうはいかないでしょうが…。

総じて、今までと同じような感覚でPCとして使うにはかなり慣れが必要じゃないかなぁ…と。
ぶっちゃけ、入力デバイスとしてタッチがないとやりにくいです。

あまり遊んでる検証する時間がなかったので、軽く触った程度ですが、そんな感じです。
あとは、Windows 8から搭載されるというHyper-Vの確認とSSDでの動き、サーバ用ビデオでの描画なども見ておきたいですね。
できればタッチパネルにつなげてマウスを使う場合と比較したり、このサイトで紹介されている、ロック解除(ログイン)も動作を確認してみたいところなのですが…残念ながら弊社では必要性がないのでタッチパネルを用意してないんですよね;

あとは、簡単ながら画像を軽くご紹介します。

デスクトップにおけるエクスプローラとコントロールパネルです。
エクスプローラはリボン式に、コントロールパネルは基本Windows 7から変化なし。
背景が黒いのは、Remote Desktopのキャプチャだからですw

ホーム画面から入ったコントロールパネルの画面です。
デスクトップのコントロールパネルとは設定内容が若干異なりますが、一部連動しています。

デスクトップ画面から起動したIE10の画面です。
見た目はIE9のままですねw

ホーム画面から入ったIE10の画面です。
スマホで起動したブラウザっぽい。

思うに、23"程度のタッチパネルを用意して、机にハメコミして、モニタは傾斜を変更できるようにして、手元にキーボードを用意して、机の内部にPCパーツを取り付けた、「机PC」を作ったら、このOSをPCとして不便なく使えるんじゃ?とw
オフィスにおける、新しいPCの形ですw

という感じで、ひとまず1日目はこんなところです!
ご参考になれば。

2011年9月12日月曜日

Sandy Bridge検証 7

久しぶりの検証ネタです。

Z68ですねー。
ぶっちゃけ今更感満載な内容ですがw


さて、Z68というと、「全部入り」ということで、P67の特色であるPerformance Tuning(簡易OC機能)とH67の特色である内蔵グラフィック機能の両方を持っているのは有名です。
もうちょっと細かく見ていくと、この両者の機能を活用した形で、Z68は、「内蔵グラフィック(クロック)の簡易OCも可能」だったり、「PCI-Eのレーン数もP67並み(H67はもうちょっと少ないです)」だったりします。
…ただ、「全部入り」と言っても、PCIはネイティブでサポートしてないんですけどね;

これら、P67やH67の機能の盛り込みだけでなく、Z68独自の機能もあります。
まずは、SSDのキャッシュ化機能(Intel® Smart Response Technology)ですね。
今回は、これの検証結果をご紹介しようと思います。

※下記検証内容及び検証結果は、同種・類似チップセットの全てのマザーボードやPCパーツで共通するとは限りません。
また、検証内容や結果に対してのお問い合わせ・サポートは受け付けておりません。
悪しからずご了承いただくのと同時に、参考程度にご覧くださいますと幸いです。


【検証に使用したパーツ】
OS:Windows 7 Professional SP1 32bit
マザーボード:ASUS P8Z68 DELUXE Z68 ATX
CPU:Core i7 i7-2600K 3.40GHz/8MB 4C/8T LGA1155
メモリ:合計2GB DDR3-1333 PC3-10600 1GB x2
HDD:Seagate ST3500413AS 500GB 7200rpm 16MB S-ATA 6Gb/s
SSD:Intel SSDSA2CW120G310 120GB MLC S-ATA 3Gb/s
VGA:ASUS EN210 SILENT/DI/512MD2(LP) GeForce 210 512MB PCI-E


というわけで、Intel® Smart Response Technologyの検証です。

そもそもこの機能、当初(?)はIntel® Rapid Storage Technology SSD Cachingという名称でして、その名の通りIntelのホストRAIDを使った機能です。
この機能のメリットは、SSDを使ってHDDのパフォーマンス(書込・読込)をアップさせるというところにあります。
とりあえず、順に見ていきましょう。


まずはセットアップですね。

…の前に、初期設定の内容を考慮すると、2つほど注意する点があります。


1つ目は、「すでにOSがインストールされているPCにIntel® Smart Response Technologyを適用させるのは、ちょっと面倒かもしれない」ということです。
つまり、イチからOSをインストールするのがお勧めということですね。
というのも、BIOSでRAIDに設定しなければならないので、IDEモードやAHCIモードでOSをインストールされている状態でS-ATAのモードを変更すると、下手するとブルースクリーンでOSが起動しなくなる可能性もあります。


もう1つは、「新規OSインストール時は、SSDを外しておく」ことをお勧めするということです。
ご存知の通り、Windows 7は、ストレージが未使用状態(パーティションが作られていない状態)だと、新規インストール時に、ブートパーティション(「システムで予約済み」のアレです)を作成します。
※ブートパーティションを作成させない方法は、先にHDDのパーティションを作っておいたり、無人インストールを活用するなど、手段がないわけではありませんが、一応、ここでは標準的に作られるものと考えます。

SSDを搭載した状態だと、何が問題になるかというと、「SSDにブートパーティションを作られてしまう可能性がある」ということです。
HDDを選択してOSをインストールしても、ブートパーティションはSSDに作られる、ということはあり得ます。実際にありました。
でなきゃ言いませんw

…あとは、ご想像のとおり。
Intel® Smart Response Technologyを使うと、SSDは初期化されます。
ブートパーティションが消えます。
OSが起動している間は何の問題もありません。
しかし、「やったー!速くなったー!( ^ω^)」と喜ぶのも束の間、作業を終えてPCを落とし、次回PCを起動する時にはOSが立ち上がらなくなっています
ストレージのパフォーマンスが上がって、ソフトやら何やら苦労しながらいろいろセットアップしつつも、明日からストレスフリーな毎日が始まるぜ!なんてwktkされていたら、目も当てられません。
ご注意ください。


※BIOS画面は日本語にしていますが、デフォルトは英語です。


まずはBIOSの設定からです。
P8Z68 DELUXEの場合、右上の「終了/アドバンスト」で画面をアドバンストモードに切り替えます。
この辺の表示や項目はマザーボードごとに違いますので、とりあえずSATAのモードを変更できる項目(大抵"Advance"といったような項目です)を探してみてください。
「詳細」タブの「SATA設定」項目で、SATAモードをRAIDに変更します(デフォルトはAHCIです)。
変更したら、右上の「終了/アドバンスト」から、変更を保存してリセットをします。
「Intel® Smart Response Technologyを使う上では」、これ以外の変更や設定は必要ありません(アレイを構築する必要はありません。)
OSをインストールします。

左の画面は、上述の通り「ダメだった例」です。
この後、知らず知らずにSSDへブートパーティションが作られてしまうハメになるのですw
OSインストール時は、SSDは接続せずに、HDDのみでセットアップしておきましょう…。
ドライバもインストールします。

ただ、ASUSのInstAllだと、Intel® Rapid Storage Technologyドライバーソフトウェアが含まれないため、これだけは、後から別個にインストールします。
この辺で一旦PCを落として、SSDをつなげます。
この段階では、普通にHDDとSSDを認識していますので、型番がそのままデバイスマネージャーに表示されます。
ディスクの管理画面です。
至って普通ですw

SSDの初期化を促されますが、やってもやらなくてもどっちでもOKです。
「スタート」の「すべてのプログラム」の「Intel」の「インテル® ラピッド・ストレージ・テクノロジー」を実行します。
インテル® ラピッド・ストレージ・テクノロジーの初期画面で「高速の有効」をクリックします。

キャッシュとして使うためのSSDの選択や、どのHDDを高速化するか等、選択できます。
キャッシュとして使う容量に関しては、2種類選択肢があるようですので、お好みで。
高速モードのうち、「拡張」はライトスルー、つまり書込が発生するとSSDとHDDに両方書き込むため、書込速度はあまり上がりません。
「最速」はライトバック、ある程度SSDにデータをキャッシュしてからHDDに書き込むため、表面上、書込速度が劇的に向上します。
ただし、その間にSSDがクラッシュしたら、データは飛びますw
※「OK」をクリックすると、SSDのデータは消えます。
とりあえず、容量は最大(64GB)、拡張モードで高速化しました。
環境次第(?)かもしれませんが、構築自体はすぐに完了します。
高速化した時のデバイスマネージャです。
RAIDとして動きますので、SSDが消えて、ボリューム(アレイ)名になります。
ディスクの管理画面です。
高速化のために持ってかれた64GBが差し引かれて、残りの分が表示されます。
高速化を無効にする場合は、「高速」タブで「高速の無効」をクリックします。

また、モードの変更もここでできます。
「高速の無効」をクリックして、高速化を無効にしても、SSDはまだアレイが組まれた状態です。
SSDを元の状態に戻すには、「使用可能にリセット」をクリックします。

これで元のHDDとSSDが分離した状態に戻ります。


とりあえず、作業としては以上ですね。

次は、その性能っぷりです…が、長くなってきたので、また次回にしましょうw

2011年9月9日金曜日

研究・開発PC 事例10

台風12号も過ぎ、大分過ごしやすい気温になりましたね。
特に、朝晩の気温は台風が過ぎる前後で、かなり変化したと思います。

おかげで軽く風邪引きました;

いやー、涼しくなったからって、窓全開で毛布一枚にタンクトップはさすがに寒かったようですw

某仕入先の担当者さんから、「コーラにショウガ入れて温めて飲むと風邪に効く」と聞きましたので、コーラを購入して帰宅しました。
ショウガは確か以前購入した余りがあったはず…。

取り出だしたるは、まず新鮮なコーラです。
ZEROなのは、体型を気にする多感な乙女心を持ち合わせた微妙なお年頃が所以だとお考えくださいw
家にあったショウガです。
ほとんど残ってねぇ…!

っつーか、このカケラの部分、もう中身ないトコじゃん!
いちいちンなもんとってくんじゃねぇよ!>俺

捨てました。

鍋には既にコーラを投入済み。
ショウガの入ってないコーラを鍋で温めること数分。
最初は冷えたコーラの発砲(泡)がシュワシュワとしていたのですが、温めると一気にその泡がなくなっていき、さらに温めると、発砲が促され、だんだん沸騰の方の泡になっていきます。

これはこれで楽しい。

そして、コカコーラのグラスに注いで飲む。
単なるホットコーラです


とりあえず、コーラを温めると、あの、コーラ独特の甘ったるいかほりが充満しますので、ご注意を;
でも、飲んでみると、なんとなく、これにショウガが入っていれば、確かに体に良さそうな気がします。

…という話をTwitterでつぶやいていたら、友人が

「ジンジャーエールを温めるんじゃダメなのか。」

と。


あったぁぁぁぁああああああショウガ汁がぁぁぁああああああ


次回はこれで決まりですね。




【要望】

用途:装置のバックアップ(アナログカメラの画像取り込み)

OS:Windows XP Professional

CPU:Core i5 2500K
メモリ:4GB

HDD 1台目:500GB SATA
HDD 2台目:2TB SATA

グラフィックカード:ELSA AXERISE GTX560Ti

空PCIスロット:2本以上

ケース:ミドルタワー


【弊社が提案したPCの構成】

OSMicrosoft Windows XP Professional
for Embedded Systems SP3 日本語
チップセットIntel P67 ATX LGA1155
CPUIntel Core i5 2500K 3.30GHz(TB 3.70GHz)/6MB 4C/4T 130W
メモリ合計4GB DDR3-1333 PC3-10600 2GB x2
HDD500GB S-ATA 7200rpm 3.5"
2TB S-ATA 7200rpm 3.5"
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ
ビデオnVidia GeForce GTX 560 Ti 1GB PCI-E DVI-I x2 / Mini-HDMI x1
ELSA AXERIZE GTX 560 Ti 1GB OC AX560-1GEROC
サウンド内蔵サウンド機能
ネットワーク10/100/1000Base-T x1
外部I/FUSB 3.0 x2 / USB 2.0 x8 / IEEE1394 x1 / PS/2 x2
内部I/FPCI-E Gen2.0(x16) x1 / PCI-E Gen2.0(x4) x1 /
PCI-E Gen2.0(x1) x2 / PCI x3
筐体ミドルタワー 600W 永久保証電源
外形寸法幅198x高さ420x奥行450(mm)
その他
備考




研究・開発用のPC事例ですが、弊社で出荷するPCとしては、ちょっと異例でしたので、ご紹介します。


まず一つ目の特異点がどこかと言いますと、何を隠そう、チップセットです。
ぶっちゃけ、P67はZ68が出てきた時点でお役目御免になると考えられております。
その理由は、P67が持っている機能はZ68も持っているということ、Z68はP67よりも若干高いものの、ミドルレンジのPC用マザーボードの価格帯としてはほぼかぶるためです。
では、H67はというと、確かにH67の機能もZ68は持っているのですが、いかんせん価格帯が異なります。
ということもあって、H67は残ると考えられます。
正直言って、H61も決して安いわけではない割に、H67に比べてスペックが低いため、ここから先、もっと安くならないと、売れないと思います。
というわけで、弊社の選択肢は、現状「H67」か「Z68」が標準となっております。
価格的に考えて、ほとんどH67ですね。

そんな中でP67を選んだ理由としては、「CPUがクロックフリー指定」「ビデオカードを搭載」「Z68の入手性が悪い(当時)」というわけですねw
ビデオカードを搭載するので、オンボードビデオがあるH6xである必要はなく、クロックフリーでOC設定をする可能性を考慮してP or Zに絞り、入手性を考慮、という流れです。
もちろん、PCIスロットが2本という条件も忘れていません。

厳密に言うと、P67やZ68、H67、H61は、ネイティブでPCIをサポートしておりませんので、PCI-Eのブリッジであると考えられます。
Q67やC204等であればPCIをネイティブでサポートしているのですが、中々お客様のご要望に一致する製品が見つからなかったりもします。
PCIカードによっては正常に動作しない可能性もありますので、必要であれば、弊社の試作機制作サービスをご利用いただければと思います(全ての場合で制作できるとは限りませんが;)。


もう一つの特異点は、やはりビデオカードですね。
型番をご指定いただければ、弊社でも標準以外のビデオカードを販売・PCへ搭載することはありますが、メモリも含め、OC製品は通常弊社では取り扱いません
イヤその、CPUはOCすることもありますが…。

とは言いつつも、OC済みのグラフィックカードは、メモリと違ってPCそのものへの影響やダメージが少なく、比較的安定したOCを実現できます。
メモリはマザーボードとの相性が激しいですからね…;
いずれにせよ、定格以上の性能を出すということで、しわ寄せはどこかに来ます。
ビデオカードが単体で壊れてくれれば良いのですが、変な電圧がかかって、マザーボードやメモリ、電源ユニットを壊さないよう、ご注意ください…って、それはむしろヘタレな電源ユニットの場合かw
単純に寿命が短くなるというだけかもしれませんが、PCの保証期間中は問題ないですし、保証期間を過ぎてしまったら、その後はいつ壊れるかは運用方法や稼働率にも影響しますので、一概に「何年動きますよ!」とは言えないんですよね。
ぶっちゃけ、もありますので…って、PCメーカーの人間がそう言ってはダメなのですが、真理です。


ただ、弊社では様々な運用方法に耐えられる製品をご提供するために、安定稼働する、故障率の低いパーツを選択してご紹介しております。


…要するに、そういう意味で、本来であればこういう(OC)製品は選択しないですよ、ということですねw


気になる方は、是非是非コチラへ。


←ELSA AXERIZE GTX 560 Ti 1GB OCです。


後にも先にも、この製品を採用するのはこの時だけなのでは…。
でも、ELSAなだけマシです。
他のメーカーのOC製品は、不良と故障と相性が怖くて手が出せません…。

2011年9月8日木曜日

The 夏季休業2011 その4 -会津若松編-

前回のあらすじ

なんやかんやで無事会津若松に辿りついた伊藤。


前回の続き

本当は、順番(位置)的に白虎隊記念館に行ってから、余裕があれば飯、のつもりだったのですが、郡山で何も食べなかったせいで良い具合に腹が減ってしまったため、先に飯にすることにしましたw
はい、期待を裏切らないー!www
なんかもう、なんだこの旅はとw
自分のことながら、笑えてきましたw
ここでもスマホ大活躍。
近くのソースカツ丼のお店を探して入店。

味は…予想通りというかw
でも、コレもアリだと思います。
記念館でいろいろ見て回って、そのまま鶴ヶ城に行くつもりだったのですが、折角なので、白虎隊自刃乃地も見ていきました。
有料のエスカレーターを使わずに石階段登ってw
白虎隊自刃乃地から見た鶴ヶ城。解像度が低い上に、曇ってるのでわかりにくいですが、肉眼で確認できました。

さざえ堂。階段を使ってないらせん構造で、入口と出口が真逆という楽しい建築物。

白虎隊記念館を後にして、チャリを飛ばして鶴ヶ城へ。
拝観できる時間(帰りの電車の時間的にも)ギリギリでしたので、ちょっと巻きで中を見物。

中はいろいろと展示されて面白かったです。
あと、やっぱ天守閣があるのとないのとでは違いますね!
周りは公園になっていたので、余裕があればまったりしたかった…。
鶴ヶ城裏側。こっちから敷地内に入ったのでw

鶴ヶ城天守閣から見た正門。

実は、会津若松の駅周辺がかなり入り組んでいて、マップを使いながらチャリを走らせていたものの、目的のソースカツ丼屋に辿り着くまでにかなり迷ったのでした;
おかげでかなり時間をロスしてしまったのですが、白虎隊記念館も鶴ヶ城も両方見たかったため、帰りの電車を1本(1時間)ずらしたのです。
16:20 会津若松発
↓ 磐越西線(75分)
17:35 郡山着(乗り換え30分)
の予定を、
17:12 会津若松発
↓ あいづライナー(59分)
18:11 郡山着(乗り換え24分)
に変更。

郡山に着いてから帰りの新幹線のチケットを購入したのですが、駅員さんがうまい乗り換えを教えてくれました!GJ!!
乗り換え時間が短いですが、今の俺なら…できる…!


18:35 郡山発
↓ 新幹線つばさ264号(81分)
19:56 東京着(乗り換え30分)

20:26 東京発
↓ 新幹線こだま687号(122分)
22:28 浜松着(乗り換え5分)

22:33 浜松発
↓ 東海道線(4分)
22:37 高塚着
の予定を、
18:35 郡山発
↓ 新幹線つばさ264号(81分)
19:56 東京着(乗り換え7分

20:03 東京発
↓ 新幹線ひかり487号(90分)
21:33 浜松着(乗り換え6分)

21:39 浜松発
↓ 東海道線(4分)
21:43 高塚着
に変更。

新幹線の乗り換えって、ホームが在来線より遠いから、7分って結構ギリギリですw
や、ホームは近いんですが、車両が遠い(長い)www
とりあえず、間に合ってよかったですw

結局、行きと帰り、両方の東京滞在合計時間はわずか16分www
台風が近づいていると知っていた中、結局傘は持っていかず、実際、旅行中に屋外で雨に見舞われることもありませんでした
あと、体感できるような地震にも一度も遭遇しませんでした
やばい俺神の子かも…。

という感じで帰宅です。
いやー、いろいろありましたが、とにかく楽しかったです!
でも、いろいろ中途半端になってしまったので、課題を多く残してしまう旅でもありましたね。


さて、来年はどこに行こうかー(早い

2011年9月7日水曜日

The 夏季休業2011 その3 -花巻編-

前回のあらすじ

何かとトラブル続きの東北旅行。
旅行のメインポイントは抑えつつも、名物や観光名所全ては制覇することができない伊藤。
二日目は温泉を楽しんだ花巻の地から旅を続ける。
そんな伊藤を待ち受けていたものとは…!?


前回の続き
06:00 起床、温泉、朝食、身支度

宿泊した旅館は3棟連なりで、隣の旅館の温泉にも入れるということで、昨夜は宿泊した旅館の温泉、朝は別館の温泉を二つとも楽しませていただきましたwww
温泉旅館の醍醐味!

08:16 出発
↓ シャトルバス(30分・無料)
08:46 新花巻着
webで見ていた情報が古かったらしく、2011/8/30現在、新花巻駅にはレンタサイクルサービスをやっているお店はないとのことw
駅員の人に聞く限りでは、宮沢賢治記念館まで大体1kmくらいということなので、それなら歩いてもいいかーと。
実際には2kmくらいでしたけどねwww(駅からしばらく歩いたところに「記念館まで1.3km」みたいな看板がw)

こちらは宮沢賢治童話村。閑散としているのに、道にまで聞こえてくるBGMがえも言われぬ雰囲気を…。

宮沢賢記念館入口門。良い。

宮沢賢治記念館入口。うむ、良い。

時間の関係で、記念館の展示は結構ザッと見た感じになってしまいましたが、いろいろと興味深いものが展示されてて、楽しかったです。
単純に詩人・童話作家ってわけではなく、作品を作るための裏付けやいろんな知識を学んでいる姿勢が素晴らしいと思います。
併設されている注文の多い料理店、山猫軒。良い!

店内1。美人ウェイトレスさん!

店内2。看板とか、雰囲気が好き。

ゆっくりしたいのはやまやまでしたが、時間の関係で早々に花巻を離脱。




10:11 新花巻発
↓ 新幹線やまびこ(110分)
12:01 郡山着(乗り換え49分)
郡山は乗り換えの時間が大きい上に、ここから会津若松へも時間がかかるため、FF零の体験版をずっとやってましたw
よくわかりませんが、往復で買うと安かったので、ちょっとお得w




12:50 郡山発
↓ 磐越西線(66分)
13:56 会津若松着

今回の旅の最終観光地!
…ということで、2日目の前半は終了ですw