2011年2月25日金曜日

MP Xeon 事例1

明日も土曜で仕事だぃぇぁヽ( ;´Д`)ノ

月末ということもあり、明日も仕事は詰まっております;
大学様、企業様の期末も迫っており、弊社もフルスロットルで稼働中です!


さて置き、今回でPC事例のご紹介も100個目です!
中にはこれといった特色のないPCもありましたが、弊社が誇る、比較的特殊なPC導入事例だけを集めて、10か月で100個です。
今後ネタ不足に苛まれるのではないかと、非常に深刻な状態です。

というわけで、100個目に相応しい事例をご紹介します!




【要望】


用途:光学数値解析

OS:Microsoft Windows Server 2008 R2

CPU:16~32コア
メモリ:64GB以上
他は標準構成でよい
筐体サイズ:こだわらないが、できるだけ小さく

希望納期:2月25日


【弊社が提案したPCの構成】

OSMicrosoft Windows Server 2008 R2
Enterprise Edition 日本語
チップセットIntel i7500+ICH10R Proprietary LGA1567
CPUIntel Xeon X7560 2.266GHz(TB 2.666GHz)/24MB
QPI=6.4GT/s 8C/16T 130W x4(計32C/64T)
メモリ合計128GB DDR3-1333 PC3-10600
ECC Registered 8GB x16
HDD1TB S-ATA 7200rpm 3.5" ニアラインストレージ
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ
ビデオ内蔵ビデオ機能 D-Sub x1
ネットワーク10/100/1000Base-T x2
外部I/FUSB 2.0 x4 / シリアルポート x1 / PS/2 x1(Keyboard)
内部I/FPCI-E Gen2.0(x16) x2 or
PCI-E Gen2.0(x16) x1 / PCI-E Gen2.0(x8) x2 or
PCI-E Gen2.0(x8) x4
筐体ミドルタワー 1400W
外形寸法幅178x高さ462x奥行721(mm)
その他
備考



というわけで、先月末にお話しした、大きな案件の納入が無事完了しました!


あぁ…。

感じます…。

弊社スタッフとこれを読んでる方との温度差を…。


会社経営のブログでこういった大きな案件の導入や、新商品の紹介・案内を投稿すると、投稿者はヤケにハイテンションで(それが営業の仕方なのかもしれませんが)、読者との温度差が激しいんですよねw
興味のない人にとっては結構どうでもいい話題なわけで;


そんな温度差をものともせず、納入ホヤホヤの今回の事例に関しまして、ご紹介をしたいと思います。


とりあえず、CPUですね。
単体で8コア12スレッドのCPUを4つ搭載し、物理32コア、仮想64コア(スレッド)を実現しております。

いわゆるMP(Multi Processor) Xeonというヤツで、コードネームでいうNehalem-EXというヤツですね。
弊社ではDP(Dual Processor) Xeon仕様のサーバは今まで何台も導入させていただいておりましたが、MP Xeon仕様は今回が初です
大企業様、研究機関様におかれましては、何も珍しいことはないと思いますが、やはり単価が高くなるため、中々導入の機会には恵まれません。
また、マルチコア化が進み、DP Xeonでも以前のPCと同価格で以前よりも数段上のPCをご提供できる環境が整ってきていますので、そこまでのスペックが必要とされていない、というのも原因の一つにあると思います。
しかし、マルチコア化が進むにつれ、ソフトウェア側(特にシミュレーション系、マルチメディア系)もコア数が多ければ多いほど効果を発揮するため、こういった需要は必ずございます。

このブログでは具体的に販売価格をご紹介しておりませんが、今回の事例は、弊社で納入したPCの中でダントツですので、参考までにお話しますと…安価な外車でしたら、新車で購入できる金額ですね。
これまでの弊社製PCの単価の最高金額は、以前紹介したシンクライアントサーバだったのですが、これまた数か月で最高金額を塗り替えられてしまいましたw
あくまで「PC単価の最高金額」ですが、そこらにあるサーバと同じような大きさの筐体のPCがウン百万というのは、中々に現実味のない話です。


閑話休題。


希望納期:2/25とありますが、こういった金額の製品なだけに、代理店も製品の在庫を通常保有しておりません。
一番納期がかかるのはCPUで、通常3-4週間程度かかりますので、ご検討の際には納期に余裕を持たれることをお勧めいたします。


次にマザーボードですが、MP Xeonともなると、選択肢はかなり限られます。
また、形状(フォームファクタ)も汎用ではなくProprietary(メーカー専用)になります。
筐体サイズはできるだけ小さい方が良いということですが、物理的にサイズはある程度必要になりますし、形状もメーカー専用になるため、こればっかりは選択肢がありません…。


メモリに関しましては、16GBモジュールを使用して32スロットフル刺しで、仕様的には512GBまでをサポートしております。
ただし、現段階では16GBモジュールはまだ高価で、導入の事例が少なく(弊社では導入事例すらありません)、コストパフォーマンスと実績、安定・安全性を考慮し、8GBモジュールを使用することにしました。
搭載枚数に関しましては、CPU 1つずつ枚数をそろえるほうが安定するため、1CPU辺り8GBモジュール4枚とし、計16枚刺しの128GB仕様としました。
1 CPU辺りメモリソケットが8本あるため、1 CPUに2枚で合計8枚(64GB)というのも、決して問題があるわけではありませんが、安定性を考えると、ちょうど全てがペアになる16枚が一番良さそうです。


OSに関しましては、当初WindowsXP Professional x64 Editionでご依頼をいただいておりましたが、4ソケットCPUになりますと、サーバOSしか選択肢がありません。
また、メモリ容量の関係から、Enterprise Editionになります。
参考:Windows Server 2003 / Windows Server 2008 との比較
http://www.microsoft.com/japan/windowsserver2008/r2/prodinfo/compare.mspx


PC組立後、動作確認とストレステスト、検証を行いましたが、これがまたどうして、中々です;
弊社で通常使用しているストレステストにてハードウェア全数に対して100%の負荷を与えたり、CPUのみMAXの温度になるテストを行ったりして温度を検証しましたが、最大でも70℃前後で安定しました(CPUの温度を検知し、ファンの回転数は自動的に上がります)。
常にファンの回転数をMAXにした場合、60℃にも満たないです。
また、消費電力は最大で1000~1100Wです。
DP Xeon仕様とは比べようもない、バケモン級ですね;



…という感じですが、コア数やメモリが多い仕様をお望みの場合は、AMD(Opteron)という選択肢もございます。
物理12コアの4 CPUで、48コアが実現可能です。
元々、メモリを多く積みたい、CPU(コア)数を増やしたいといった場合の専売特許はAMDにありましたので、こういったジャンルでしたら、AMDという選択肢も十分にございます。
ただ、MP Xeonよりも安価にご提供可能ですが、やはり納期にはご注意ください。


気になる方は、是非是非コチラへ。


←今回の事例で使用したシャーシです。

もはやミドルタワーと呼んで良いのかわからないサイズ(奥行き)ですが…;
運ぶにしても、二人がかりのビドルタワーって…;
←CPU IDのCPU-Zで見たX7560です。

Intel公称の仕様のとおり。
別段特別なことはないのですが、普段滅多にお目にかかれないCPUですので、記念に…w
それがPC屋の技術部員の性というものですよ!w
←タスクマネージャです。

これも当然の画面なのですが、このコア数の画面は中々お目にかかれませんので、記念にw

2 件のコメント:

  1. 4ソケットあるマザーボードですが、1つだけCPU積んでも起動できるのでしょうか。なぜか1567のCPUが一つだけ手元にあるのですが、1ソケットの1567のマザーボードが見つからないので…。

    返信削除
    返信
    1. 確認が遅れてしまって、申し訳ございません!

      4ソケットマザーボードは、1CPUでも起動可能です。
      ただ、LGA 1567の4ソケットマザーボード自体そろそろ終息なのと、市販では中々売っていないこと、フォームファクターがほとんどProprietaryで、普通のケースに収まりにくいこと等が問題点です;
      また、メモリもECC REGが必要ですし、CPUが搭載されていないソケットのメモリは認識されませんので、ご注意ください。
      何かとハードルが高いですが、ご参考になれば~

      削除