ボリュームライセンスやMSDNサブスクリプション、TechNetサブスクリプションでは2/17から開始されており、弊社でも導入は可能だったのですが、さすがに通常業務用で使用しているPCにインストールして、何か不具合でもあったら…と考えると、怖くて自分のPCにはインストールできませんでした;
いやいや、それが仕事でしょう。
問題があるなら、早く確認すべきですので。
しかし、
また、今回のSPは、Windows 7だけでなく、Windows Server 2008用も同時にリリースされております。
メーカーオフィシャルのSPだというのに、導入を躊躇させてしまうなんて、さすがMicrosoftだと言わざるを得ません。
【要望】
とある医療カルテのインフラストラクチャに増設するためのPC
【弊社が提案したPCの構成】
OS | CentOS 5.5 64bit 日本語 |
---|---|
チップセット | Intel i3420 ATX LGA1156 |
CPU | Intel Xeon X3470 2.93GHz(TB 3.60GHz)/8MB 4C/8T 95W |
メモリ | 合計16GB DDR3-1333 PC3-10600 ECC Registered 4GB x4 |
HDD | 500GB S-ATA 7200rpm 3.5" x1(System) 500GB S-ATA 7200rpm 3.5" x11(Data) ※いずれもニアラインストレージ |
ビデオ | 内蔵ビデオ機能 D-Sub x1 |
ネットワーク | 10/100/1000Base-T x2 |
外部I/F | USB 2.0 x4 / シリアルポート x1 / PS/2 x2 |
内部I/F | PCI-E Gen2.0(x8) x3 / PCI-E Gen2.0(x4) x1 / PCI-E(x1) x2 / PCI x1 |
筐体 | 2Uラックマウントシャーシ 800W リダンダント電源 |
外形寸法 | 幅437x高さ89x奥行648(mm) |
その他 | 8ポート SASカード |
備考 |
以前ご紹介した、この事例の一環です。
これまた以前ご紹介した、ストレージサーバ事例の強化版ですね。
強化版というのか、現行の仕様というか…ただ、前回ご紹介したストレージサーバ事例も現行ですので、しばらくはご提供可能です。
今回の事例は、この事例の時に記載したように、「全てCentOSにする構成」が実現化し、ゲートウェイ、ロードバランサー、データベース、ストレージ、いずれも仕様を刷新された結果です。
今回はストレージということで、仕様が刷新されたゲートウェイ等は、また後日ご紹介させていただきます。
今回変更された点は…当然マザーボードもCPUも変わっていますが、特筆すべき点は、8ポートのSATAカードから、8ポートのSASカードに変更された点ですね。
SASカードといっても、前回のストレージサーバ事例の時に「検証した」というご紹介をしたSASカードとは別の製品です。
前回のストレージサーバ事例で検証した内容は、内部miniSAS(SFF-8087) to miniSAS(SFF-8087)ケーブルを使用する、本来の意味でのSASでした(要は、SAS Expanderを使用して、このケーブル1本でHDDを5台以上認識させる検証です)。
今回は、内部miniSAS(SFF-8087)からSATA x4へファンアウトするケーブルを使用して構成しました。
「SASカード」には違いないのですが…シャーシ側のバックプレーンがSATAの製品を使用したため、こういった仕様にさせていただいております。
HDDは12台ですので、SASカードからSATA x4ファンアウトケーブルを2本出し、残りの4本はオンボードSATAポートから接続しています。
SouthBridge(厳密にはSouthBridgeではないのですが…従来的にこの方がわかりやすいので)の認識の順番とSASカードのケーブルの認識順が特殊で、シャーシフロントから見た時、HDDの順番をわかりやすくしようとすると、ケーブルの順番をかなり工夫する必要がありました;
また、OS側から見た時のHDD認識順もまた特殊でして、ケーブルの順番を確定するまでに結構時間がかかりました;
ただ、SASカード自体はLSIのチップを使用しておりますので、Cent OS 5.5上での認識は問題ありません。
今後も仕様改訂があると思いますので、ストレージの接続方法等はまた別途ご紹介させていただきますね。
もう1個問題になったのは、エアフローです。
HDD(バックプレーン)とマザーボードの間にファンが3基搭載されているのですが、CPUに付属しているIntel標準ファンですと、ハイパースレッディング(以下HT)が効いたQuadコアCPUに負荷を100%かけると、熱暴走してしまいます;
HTを切ればギリギリで範囲内に収まるのですが、これでは性能を発揮できません。
2U用のサイドフローCPUファンを別途用意し、対応しました。
シャーシのファンがサイドフローなのに対し、CPUファンがトップフローでは…というのもありますが、やはりIntelの標準ファンではヒートシンクが薄すぎて放熱能力が低すぎます。
HTがどれだけ発熱に拍車をかけるか、おわかりになると思います…。
2UにHTの効いたQuadコアCPUを搭載される場合は、ご注意ください。
気になる方は、是非是非コチラへ。
←今回使用したSASカードです。
内部miniSAS(SFF-8087)ポートが2つあり、SATA x4ファンアウトケーブルを使用して、8台接続可能です。
←内部miniSAS(SFF-8087) to miniSAS(SFF-8087)ケーブルの例です。
今回のSASカードは対応しておりませんが、SAS Expanderに対応しているSASカードであれば、最大128台までの拡大をすることも可能です。
←内部miniSAS(SFF-8087) to SATA x4ファンアウトケーブルの例です。
この写真はサイドバンドなしのタイプですが、カードとバックプレーンがサイドバンドに対応している製品であれば、サイドバンドケーブルを接続すると、HDD Fail等の信号のやり取りが可能です。
←今回の事例で使用したCPUファンです。
LGA1156対応2U用は2種類くらい候補がありましたが、回転数が高い方を選択しました。
元々筐体内のファンの音量が大きいので、音は気にせず性能重視ですね。
ちなみに、もう1つの選択肢は、回転数が低い代わりにヒートシンクが大きい製品でした。
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