2011年4月11日月曜日

小型PC 事例6

先週末、ネコと戯れていたら、調子に乗った私にネコがキレまして、後ろ足で私の顔に見事な蹴りを入れてくれやがりました。
もちろんツメが立っていましたので、私の顔にはキズ一線(;´ω`)
前足で引っ掛かれるならまだしも、さすがに後ろ足で蹴りを入れられてケガするとは…どうにもウチのネコは足癖が悪いようです;
イヤ、ある意味大したもんだと感心してますけどw

本日はそんな私を見て、社内のスタッフ何名かから心配されましたが、そんなに目立つのかな…。




【要望】

用途:産業用(24時間稼動対応)

OS:WindowsXP Multilanguage(英語+日本語)

筐体サイズ:できるだけ小さく 縦/横置き可能

CPU:Core2Duo 2.0GHz
メモリ:2GB
Storage:SSD 8~16GB
光学ドライブ:不要

Graphic:ChipSet統合品(945以上)
I/O:USB2.0 x4以上
EtherNet(100BaseT) x2
VGA
PS2不要
Audio不要
SIO不要
PIO不要
無線LAN不要
ExtSlot:PCI x4

Display:不要


【弊社が提案したPCの構成】
OSMicrosoft Windows XP Professional
for Embedded Systems SP3 Multi User Interface(英語+日本語)
チップセットIntel i945GM+ICH7M PICMG 1.0 PBGA479 PPGA478
CPUIntel Core2 Duo T7400 2.16GHz/4MB FSB667 34W
メモリ合計2GB DDR2-667 PC2-5300 1GB x2
SSDTranscend TS8GSSD25S-S 8GB S-ATA SLC 2.5"
ビデオ内蔵ビデオ機能 D-Sub x1
ネットワーク10/100/1000Base-T x2
外部I/FUSB 2.0 x4 / PS/2 x1
内部I/FISA x1 / PCI x3 / PCI or PICMG 1.0 x1 / PICMG 1.0 x1
筐体フロアマウント 180W
外形寸法幅166x高さ175.5x奥行400(mm)
その他バックプレーン IEI PCI-6S-RS-R40
フロントUSBポート AINEX PF-001A
備考




今回の事例は、小型PCとするか、組込PC事例とするか、はたまたOSや構成等、別の特殊な点にフォーカスしたタイトルにするか、迷いましたw
弊社では珍しい、SBC(Single Board Computer・CPUボード)を使用したPCですね。
PICMGなど、産業用PCでは珍しくも何ともない規格ですが、なかなか弊社ではお問い合わせをいただく機会も導入事例も多くなく、ぶっちゃけ慣れてませんw

いわゆる普通のPCと違って、SBCはマザーボード自体がPCIやPCI-E、ISA、PICMG等のバススロットに搭載できるうなカード形状になっており、PCIなどのバススロットだけが搭載されたボード(バックプレーン)にこれを指すことで、筐体のコンパクト化や、バススロットの多いコンピュータの作成が可能になります。
例えば、ATX規格のサイズですと、バススロットは、物理的なスペースの関係上、合計7本が最大ですが、バックプレーンなら、ATX規格のサイズで、合計14スロット使うことができたりします。
PCIの空きが10本、ISAの空きが2本のPC!」なんていう要望のPCのご提供が可能ということですね。
※フォームファクタを選ばなければ、合計20スロットの製品もあります。

ただし、バススロットの本数が多い関係で、相性問題や、規格外問題などのトラブルも抱えやすいので、ご注意ください。
このテの製品や、このテの製品に乗せるカードは、要求を満たすために、平気で規格外の構造になっていることがありますので;
そういった関係もあり、このテの製品を製造しているメーカーは多々ありますが、パーツ構成は同じメーカーで統一するのが無難です。
ある程度は別メーカーでの組み合わせでもいけたりしますが、メーカーサポート外になります。
PCパーツ関連は本来規格モノであるべきなのですが、ここまで互換性という言葉と縁遠いPCもないですw


さて、具体的に今回の事例のお話をば。
元々はPCI x2で200x250x125mm程度の筐体サイズをご希望されておりましたので、BOX PCをご紹介させていただいたのですが、その後PCI x4の場合ならどうか?ということで、今回のような構成になりました。
PCI x4が使えて、且つ小さい筐体となると、こういう構成になるということですね。
ただし、バックプレーンの仕様上、PCI x4スロットはありますが、筐体に搭載した電源の位置やCPUカードのメモリの高さの関係から、フルサイズ(や、長さのある)PCIカードは2枚までになります。
残りの2本は、ハーフサイズ程度のPCIカードしか搭載できません。
筐体が小さい=内部が狭いということですので、電源やメモリに干渉してしまうのです;

その他、BIOSのRestore on AC Power Lessのデフォルト値がPower ONだったり、ケーブリングの関係でS-ATAケーブルやS-ATA電源ケーブルがタイトな状態のため、内部の開閉の際に注意が必要だったり、筐体の構造の関係で、3.5"ベイに搭載したフロントUSBが、若干内部に引っ込んでしまうような形になってしまったりしましたが、概ね大きな問題はありませんでした。
…ただ、パーツを発注したら、震災や電源ユニット・シャーシの在庫切れ等の問題が発生して、納期が遅延してしまったことは大きな問題でした…;
お客様にはご迷惑をおかけしてしまいましたが、パーツ自体に問題がなかったおかげで、パーツが入荷した日に組み立てとセットアップを行って、夜の間にストレスチェックを行い、次の日には動作チェックして納品することができました。


また、今回はWindows XPの多言語版ということで、英語と日本語が両方使える仕様です。
「デフォルト言語とは違う言語の文字入力・表示ができる」機能ではありません。
これは単一言語版で実現可能です。
「デフォルト言語とは違う言語の環境で使える」機能ですね。
詳細はコチラ

Windows VistaやWindows 7では、Ultimate Editionがこの機能を持っていますね。
それ以下のエディションは単一言語版しかありませんので、必要な言語のOSを購入する必要があります。
ただ、国内ですと、英語版等は納期が若干かかりますので、お急ぎの場合は、Ultimateエディション(日本語版)を購入して、英語の言語をインストールして、英語環境を構築するのが良いと思います。
また、英語以外の単一言語版は、なかなか国内では入手しにくいので、こちらの場合も、Ultimateをご購入いただく方が、時間も手間も予算も省けるかと思います。

もちろん、英語以外の単一言語版OSを国内で購入できないわけではありません。
弊社の海外製品調達部門、「ユニポス事業部」にお問い合わせいただければ、世界中からお取り寄せ可能です。

…とこっそり宣伝w


気になる方は、是非是非コチラへ。


←今回使用したCPUカードです。

PCIとISAを組み合わせた、PICMG 1.0という今は昔の規格ですね。
←今回使用したバックプレーンです。

真ん中はPCIか、PICMG 1.0のどちらかが使えるようなスロットということで、今回はCPUカードを下のスロットに搭載し、PCIが4本使えるようにしています。
←今回使用したシャーシです。

写真用に細工されてますね…実際には、3.5"ベイに搭載したデバイスは、このように一番前まで出てきません

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