HGSTがWDに買収されましたが、現状HGSTブランドがWDの製品として残るか、今後HGSTブランドの製品を発表・発売していくかは未定です。
この辺の話がWD内で決定するのは、向こう数か月…半年程度かかると言われていましたが、それは震災前の話。
現在、震災の影響を受け、WD内でHDDの部材供給に支障をきたしており、HGSTブランド問題の解決に関して「それどころじゃない!」状態になっているという噂もあります。
その関係で、HGSTブランド問題の件に関しては、向こう半年どころか、年内の解決は難しいのでは、という見通しが立っております。
現状、代理店もこの問題が解決するまで立ち往生…という感じのようです。
反面、HGSTには根強いファンや、その品質に信頼を置いている企業も多く、ここに来てHGSTがなくなる可能性を考慮し、買占めに走っている大手メーカーもあります。
需要に対して供給が追い付いておらず、現在HGSTのHDDの入手性が非常に悪く、EOLは発表されていない状態なのに、下手すると、そのまま入手できないまま販売終了になる可能性が高くなっております。
震災後の生活用品買占めが問題になりましたが、ここでも…という感じですね。
買占め自体も問題ですが、やはりここでも震災の影響があって、部材の供給も足りておらず、生産にも影響しております。
現在、生活用品が店に並んでいないのは、買占めによる影響ではなく、工場側の生産状況の問題(震災による部再供給の問題や、計画停電の影響)だと言われています。
HGSTのHDDでも同じことが起きており、HDD以外のPCパーツでも、部材の供給不足による生産計画の遅延が発生・懸念されております。
現状、一番わかりやすく影響が出ているのは(買占めの問題もあって)HGST HDDですが、数か月後にはそれ以外のパーツも、供給量が減ってくる可能性があります。
…ただ、個人的には、本当にそこまで影響しているのか?と若干疑問です。
確かに、東北には精密機器の工場が多くあり、特にNANDフラッシュ系は影響を受けるだろうと早くから言われており、実際AppleのiPad 2の生産・販売にも影響を出しております。
ハギワラシスコムの民事再生申し立てが影響するかどうか…これはあまり関係なさそうです。
HDDやメモリの一部の部材も東北に工場があり、影響が出ているという風な噂もありますが、どこまで本当か…。
多少(一部)の影響はあるかもしれませんが、個人的には、どうにも震災に乗っかっている感じがして、話が勝手に大きくなっている気がします。
また、供給の問題もそうですが、急激な円高があり、現在為替は円安傾向にあり、海外製品は価格が値上がり傾向にあります。
すでに、ここ数週間でHDDやメモリ、CPUなどは少しずつ価格が上がってきています。
PCパーツの大半は海外メーカーのものが多いため、今後PCパーツ、ひいてはPCそのものの値上がりが懸念されます。
国内需要の面に関しては、震災直後からUPSの需要が高まっており、現在UPSの納期が若干長くなってしまっております。
PCの需要に関しましては、復興需要も見込まれますが、現段階ではライフラインやインフラ整備が優先されるため、向こう数か月は大人しくなると考えられております。
反面、その影響をカバーするために、西日本や影響が少なかった地域での需要も考えられます。
先の震災から1ヶ月経ち、直後とは別の影響も発生しておりますが、今後数か月に渡りPC関連業界は変動が懸念されます。
正しい情報を早い段階で取得し、このブログを読んでる方のお役にたてればと思います。
ところで、先日チラッと書いた、復興支援用のPC 2台(無償提供)に関しまして、本日山形大学様へ納品が完了しました。
弊社のオリジナルPC梱包箱(サンプル)を使用しました。
これが被災地で見かける日が来るかもしれません!
被災された方々への直接の支援ではありませんが、復興のお手伝いとして、役に立つことを祈っております!
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