2010年7月29日木曜日

Androidアプリ開発日記 5

前回のあらすじ。

Ubuntu 10.04 LTSでのAndroid開発環境を構築しました。

前回の続き。

では、今度はMac OS XでのAndroid開発環境構築のご紹介ですね(ぇええええええ

イヤ、前回の時点では本当にフリのつもりじゃなかったんですが…。
ネタがないんで;

アンチAppleGoogle派の私がなぜMacでのAndroid開発環境をご紹介できるのか。
それは、とある事情でMac Book Proを所有しているからです。
事情はさて置き、なんだかんだでお客様の中にはMacをメインに使用されている方もいる関係で、私もMacの一つや二つ知っておかないとな、触れておかないとな、慣れておかないとな、という…つまり、向上心の現れです。
べ、別に、Appleの製品のデザインがイカしてて、「あ…あいつ、Mac Bookを持ってやがる!なんてオサレなヤツだ!」とか「Mac BookをポータブルPCに選択するとは…デザイナーでも研究者でもないのに、デキるヤツなのかっ!?」とか思われたいわけじゃないんだからねっ!?///
別に、Mac使いがオサレなわけでも、デキるやつなわけでもありませんので。

OSの得手不得手はそれぞれなわけで、WindowsだからどうとかMacだからどうとか、Linuxだからどうとか、「普通に使う」分にはあまり関係ないと思います。
一般的にWindowsはオフィス用途、Linuxはサーバ関連、Macは音楽やデザイン等のマルチメディアに強いという風に思われがちですが、それも今は昔の話。
アプリケーションの対応非対応は今でもいろいろあるので、そればかりはどうしようもない壁として立ちはだかっていますが、汎用としてであれば、どのOSでも大概のことはできます。
…って、「産業PC」のブログで書く内容じゃありませんが;
もちろん、今でもやはり用途次第でOSの向き不向きはありますが、正直「好み」や「慣れ親しんでいる」という理由でOSを選択される方が多いですし、それが一番だと思います。
そういった関係で、Mac使っているけどiPhoneアプリなんかよりAndroidアプリを作りたいんだ!という奇特な方のための参考になればということで(言い訳

やることは、今までとほとんど一緒ですw


  • JDK(Java SE Development Kit)
私が持っているMac Book ProのOSのバージョンは、Mac OS X 10.6.4(Snow Leopard)なんですが、なんか、Mac OS XはJDKが元々入っているようです。
というわけで、JDKのインストールに関してはスルーですねwww

だって、ここに"Nothing to download"って書いてあるんだもん…。
$ java -version で確認したら、1.6.0_20が入ってました。


  • Eclipse(Pleiades)インストール
とりあえず、Linuxの時同様まずはEclipse本体を用意します。
http://www.eclipse.org/downloads/

「Eclipse IDE for Java Developers」のMac OS X 32 Bitをダウンロードします。
※私の環境は64bitにしていませんので。

tarファイルを解凍したら、好きなフォルダに移動させれば良いのですが、ひとまず今回はアプリケーションフォルダに、解凍されたフォルダをまるごと投げておきます。
※ /Applications/eclipse/*** になります。

Macの良いところは、アプリケーションがパッケージ化されてて、それを(アプリケーション)フォルダに投げるだけで使えるところですね。
…って、WindowsでもLinuxでも似たようなのはありますけど。

英語環境でも良ければこのままGOなのですが、私は日本語化したいので、Pleiadesもダウンロードします。
http://mergedoc.sourceforge.jp/

前回同様、Pleiadesの本体のみをダウンロードします。
※「Pleiades All in One 日本語ディストリビューション (zip ファイル) ダウンロード」の下にあります。

安定版をダウンロードすると、解凍するまでもなくフォルダの中身が見れますので、/Applications/eclipse/ の中の features フォルダと plugins フォルダの中に、Pleiadesの同フォルダの中身をコピーします。
ただ、ここでメンドくさがってフォルダごとコピーすると、Macの場合「入れ替え」になってしまうので、Eclipseの features と plugins フォルダの中身が消えてしまいます
面倒臭がらずに、中身をコピーします。

次に、/Applications/eclipse/Eclipse.app を選択した状態でcontrol+クリック(右クリック)して、「パッケージの内容を表示」を選択します。
/Applications/eclipse/Eclipse.app/Contents/MacOS/ にある eclipse.ini をちょっと書き換えます。
最後の行に下記テキストを一行で加えます。

-javaagent:../../../plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar=no.

あと、前回同様、スプラッシュ(起動時に表示される画像のようなアレ)を変更するため、下記をコメントアウトします。

-showsplash
org.eclipse.platform



#-showsplash
#org.eclipse.platform

これで eclipse.ini を保存し、Eclipseを起動します。
一応、私の環境ではこれで日本語化された状態のEclipseが立ち上がりました。

ただ、WindowsやLinuxに比べて起動がかなり遅かったです。
スペックはそんなに悪くないと思うのですが…Eclipse開発環境に向いてないんでしょうか?
あと、どうでもいいですけど、eclipse.ini の内容を変更する際、テキストエディットではできなかったんですよね。
Windowsならメモ帳、Linuxならviやgeditが標準で使えますが、Macでいうプレーンテキストエディタって何でしょう?
今回、私は別件でインストールしたEmacsを使いましたが…。


  • Android SDKインストール
http://developer.android.com/sdk/index.html

ここからは、前回とまったく同じですね。
ほとんどコピペwww

前回同様、「Android 2.2 SDK, Release 6」(android-sdk_r06-mac_86.zip)をダウンロードし、ホームディレクトリ( /Users/hoge/ )に apps フォルダを作成し、その中に解凍しました。
※"hoge"は、自分のユーザ名です。
 以下全て"hoge"は自分のユーザ名に置き換えてください。
※ /Users/hoge/apps/android-sdk-mac_86/*** になります。



  • ADT(Android Development Tools)プラグインインストール
Eclipseを起動し、「ヘルプ」→「新規ソフトウェアのインストール」を選択し、「作業対象」に「https://dl-ssl.google.com/android/eclipse/」を打ち込み、追加ボタンを押します。
リポジトリ名は適当に、「ADT」とつけておきます。
「Developer Tools」にチェックを入れ、「次へ」。
使用条件のテキストを表示させた上で、条項に同意して「完了」。
※テキストを表示しないと、条項に同意して「完了」しても、インストールされません。

Eclipseの再起動を促されるので、流れに身を任せます。

Eclipseが再起動したら、メニューの「Eclipse」→「環境設定」→「Android」を選択し、SDKロケーションにAndroid SDKのディレクトリ(今回の場合、/Users/hoge/apps/android-sdk-mac_86/)を設定します。
※何かメッセージが出てきたら、とりあえず「続行」「OK」にしますw


  • AVDs(Android Virtual Devices)の作成
Eclipseの「ウィンドウ」→「Android SDK and AVD Manager」を選択し、左側の「Available Packages」を開いて、既に登録されているリポジトリにチェックを入れて、Accept Allボタンにもチェックを入れて、パッケージをインストールします。

左側の「Virtual Devices」を開いて、「新規」ボタンで適当なAVDを作成します。
とりあえず、名前は「sdk1.6_test」とし、ターゲットは「Android 1.6 - API Level 4」を選択し、SD Cardのサイズは「16MiB」、Skinのビルトインは「Default(HVGA)」にしておきます。
あと、ハードウェアの「新規」ボタンで、とりあえず「DPad support(数字キー)」「Keyboard support(キーボード)」「Touch-screen support(タッチスクリーン)」を追加しておきます。
ハードウェアエミュレーションオプションについては下記参照。
http://www.techdoctranslator.com/android/developing/tools/avd

最後に「Create AVD」ボタンをクリックして作成完了!


  • サンプルプロジェクト作成
エミュレータを起動するために、サンプルのプロジェクトを作成します。
「ファイル」→「新規」→「その他」(Ctrl+N)を選択。

「Android」→「Andoroidプロジェクト」を選択して「次へ」。
Test Project Nameのところには、適当に「HelloAndroidProject」と入力し、ビルド・ターゲットは「Android 1.6」を選択。
でないと、先ほど作ったAVDが動かないので;
アプリケーション名は「HelloAndroid」にして、パッケージ名には「jp.hews.hello」、Create Activityのところには「HelloAndroidActivity」、Min SDK Versionには「4」を入力して「完了」。

プロジェクトが無事作成されたようなので、「実行」→「実行」(Ctrl+F11)で「Androidアプリケーション」を選択して「OK」。

起動しましたー。

起動中です。

サンプルプロジェクトも無事起動しました。

ついでなので、メニュー画面も上げておきますね。










ってな感じで、開発環境構築と動作チェックは無事完了です。
Linuxの時より簡単でした…っていうか、ほぼエラーはありませんでしたね。
これでもう4つめの環境構築なので、大概勝手がわかっているというかw

なぜこんなにいくつも環境構築しているのか?
それは、もちろん、私が所有するPCのどれでも、どこでもAndroidアプリの開発ができるようにするためです!( `ω´)
ということにしておいてください。


これでもう開発環境構築を紹介するネタは尽きてしまったので…そろそろ本格的にやらなきゃか次回からが楽しみですね!(´A`)

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