2010年7月9日金曜日

Vine Linux 事例2

明日は土曜d(ry

出社日ではありませんが、しばしば家でも仕事をする伊藤です。
このブログもそうですが、あの殺伐とした雰囲気では手をつけられず、次々と横から割り込んでくる案件に追われ、集中してできない仕事は、音楽でも聴きながら自分のペースで落ち着いてできる家でやるようにしています。
結構、そういう方って多いと思います。特に日本人。
もちろん、家と会社とでデータのやり取りをするのはセキュリティ上問題がありますので、その辺は問題ないよう工夫を凝らしています。
まぁ、家でやれる仕事なんてたかが知れていて、書類の草稿作成とか簡単な検証とか、それくらいなんですけどね。

というわけで、明日はシコシコと仮想PCで検証しながら書類の草稿作成です。


さ、額面上の今週最後の仕事を片づけましょうか。



【要望】

用途:プログラムコンテスト 競技部門
(Linux上でのC言語プログラムの高速走行)用ノートPC
OS:Vine Linux 4.2(+ Windows Vista)
CPU:Intel Core2 Duo 2.8GHz(X9000) L2 6MB必須
LAN:10Base-T以上

gccが動いて、Linuxのシステムコールfork、shmget等が動作する。
消費電力はできれば150W以下(バッテリーで30分以上動くなら消費電力はいとわないが、消費電力を明確化してほしい)
マウス、AC電源アダプター付

他のメーカー(例:DELL)のノートPC(例:XPS-M1730)に、上記の動作保障等やインストールを付加する形でも良い(例のPCで搭載されているウェブカメラは、Linux上では動作しなくても構わない)。


【弊社が提案したPCの構成】

OSVine Linux 4.2 日本語
チップセットIntel PM45 uPGA478 BGA479 Socket P
CPUIntel Core2 Duo T9900 3.06GHz/6MB
FSB1066 35W
メモリ合計4GB DDR3-1066 PC3-8500 2GB x2
HDD160GB S-ATA 5400rpm 2.5"
光学ドライブスリムDVDコンボドライブ(DVD-ROM&CD-ROM/R/RW)
ビデオ15.4" WUXGA カラーワイド液晶ディスプレイ
nVidia GeForce 9600M GS 256MB
外部ディスプレイ用 DVI-I x1 / HDMI x1
ネットワーク10/100/1000Base-TX x1
外部I/FUSB 2.0 x4
筐体A4サイズ ノート リチウムイオンバッテリーパック
外形寸法幅364x高さ37~52x奥行269.5(mm)
その他ロジクール MX320 Laser Mouse
Windows Vista Home Basic リカバリDVD付属
備考最大消費電力 145W
メーカー保証 3年間(ハードウェア)


前回のPC事例に引き続き、早くもLinuxノートPC事例その2です。
こんなに早く、しかも二連続でLinuxノートPC事例をご紹介することになるとは、事例を選んでいる私自身思いもよりませんでした。
思わず、いろんな意味でなんでやねんと言いたくなってしまいました。

大雑把にハードウェアの解説をしますと、モデルはEPSONのハイエンドノートPCであるEndeavor NJ5200Pro(これも既に販売終了しています)です。
CPUに関しては、X9000(Core2 Extreme 2.80GHz/6MB FSB800 44W)がお問い合わせをいただいた時点で世代が古かったので、L2キャッシュが6MBあるタイプでクロック・FSB共に同等以上の製品を選択しました。
LANはRealtekですが、Linux用ドライバのソースコードがあり、ビデオに関してもnVidiaですのでVine Linux 4.2でも動作対応可能です。
サウンドはLinux上での保証対象範囲外ですが、今回の仕様では動作することを確認しております。
無線LANのモジュールはIntel 5300AGNですが、Linux上で動作させるためにはLinux Kernel 2.6.26以降が必要になります。
※Vine Linux 4.2のLinux Kernelは、2.6.16がデフォルトです。
http://www.intellinuxwireless.org/

元々Windows Vistaが入っているため、工場出荷時の状態に戻せるよう、リカバリDVDの添付はもちろん標準対応し、リカバリ領域(HDD)の確保やパーティション構成等はお客様のご要望に応じて対応いたします。
その他、インストール内容(gccやパッケージのカスタムインストール)やソフトウェアの動作確認もご相談いただければ対応いたします(検証のために、テストプログラム等のご提供をお願いすることがあります)。
マウスは別途弊社お勧めのレーザーマウスをご案内しました(が、こちらも既に販売終了しております…)。

X Windowに関しては、「表示させるだけ」ならvesaで動作させるのが安定していてお勧めです。
当時のnVidiaドライバは、設定アプリケーションでセグメンテーションエラーが発生しました。
別のバージョンのドライバであればこの問題は回避できますが、古いドライバだとデバイスに対応していない可能性があります。
また、nVidiaドライバを利用した場合、Linux Kernelのアップデートをするたびにドライバをインストールする必要があります。
しかし、nVidiaドライバを利用した方が表示が速くなり、描画処理能力を活用できます。
リスクとリターンのどちらを取るか、ですね。


今回はいろいろと語りましたねー(他人事

気になる方は、是非是非コチラへ。


←EPSON Endeavor NJ5200Proに、Vine Linux 4.2をインストールした現物写真です。

※画面はハメコミじゃありませんw

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