人間だってそうでしょ?(何
前回の続き。
※以下の内容は、実際に厳密な測定を行ったりしない、言わば「感覚」や「経験」に基づくものです。
何故なら、「そんな厳密な計測を行う時間はない」ためです。
時間費用対効果(タイムコストパフォーマンス)を重視した内容であることを先にご理解ください。
また、下記内容に関して弊社はいかなる責任も負わず、サポートも行いません。
2.【問題個所】問題がPC内のどこに発生しているのか。
まずは問題個所を確認します。
熱の発生個所は、大きく「CPU」「チップセット」「HDD/SSD」「グラフィックカード」「電源ユニット」です。
確認方法は大きく2つ。
- 温度計測ツールを使用する
- 触診
- マザーボードのBIOS
- マザーボードに付属しているハードウェアモニターツール
- 温度計
- CoreTemp
- SpeedFan
- CrystalDiskInfo
BIOSのどこで温度が確認できるかは、マザーボードによって異なるため、各自取扱説明書をご確認ください。
大概のマザーボードでは、CPUやチップセットの温度が確認できますが、BIOSで確認しているという時点で「無負荷状態」ということになります。
この時点で5~60℃いっている場合は要注意です。
ただし、マザーボードによって温度計測のアルゴリズムが異なるため、ぶっちゃけここの数字の信用性は高くありません。
実際の温度より10℃以上高いことも低いこともあります。
マザーボードに付属しているハードウェアモニターツールは、たいていドライバーCD/DVDの中に同梱されております。
これも一概には言えませんが、通常はオプション扱いですので、手動でインストールする必要があります。
このツールではCPUやチップセットの温度をOS上で確認することができますが、その計測方法は、BIOS(マザーボードごとのアルゴリズム)に依存するため、やはりあまりアテにはなりません。
ただ、温度だけでなくファンの回転数等の調整や確認もできますので、OS上で負荷をかけた時と無負荷時の比較検証等には使えます。
個体温度計、これが一番信用性が高いです。
室温計じゃありませんのでご注意をw
まぁ、室温計をPCの近くに置いてもあまり意味はありません…と言いたいところですが、これは意外と参考になります。
パーツそのものの温度ではないんですけどね。
これについては、後述の触診のところで触れます。
また、室温計をPC内部に入れる…のも意味が全くないわけではありませんが、PCの蓋を閉めてしまうとリアルタイムで確認できないのであまりお勧めしませんw
要はこういうヤツ(PDF)ですね。
この温度計はPC用ではありませんが、パーツ(個体)に取り付けられるセンサーがあり、ログが取れると便利です。
センサーは、2点以上あると筐体内外の温度比較をリアルタイムでできるので便利です。
パーツ自体に取り付けなくとも、「外の気温変化」と「PC内の温度変化」の比較も重要ですので。
ただし、こういった製品を使う場合、下記のような内容に気をつける必要があります。
- センサーの測定可能範囲の確認(上限は最低100℃)
- パーツにセンサーを固定するテープなどは、耐熱性の製品を用意
- センサーの取り付け位置
耐熱テープは、こういったものでしょうか。
センサーの取り付け位置、これ次第で計測できる温度が大きく変わります。
たとえば、CPUの温度を測るといっても、CPUそのものにセンサーを取り付けることはできませんので、通常はCPUファンに取り付けます。
CPUのヒートシンクに伝わった温度を測るわけですが、ヒートシンクのどこに取り付けるべきか?
ヒートシンクはすでに熱が分散されている箇所ですので、計測個所としてはあまり適当ではありません。
ヒートパイプがあるタイプのCPUファンであれば、そこが一番熱が伝わりやすい個所ですが、その中でも可能な限りCPUに近い位置が、一番温度の精度を高められます。
当然ですが、CPUから離れれば離れるほど熱は伝わりにくく、「すでにファンで冷やされている場所」でもあるためです。
…と、このような考え方が基本で、その他のチップセットやHDD、グラフィックカード等でも、熱の発生源に近い部分で温度を計測するのが望ましいです。
CoreTempやSpeedFanは、基本的にマザーボードに付属しているハードウェアモニターツールと同様、CPUやチップセット、ファンの回転数をモニタリングできるアプリケーションですが、マザーボードに付属しているハードウェアモニターツールよりも数字の信頼性が高いです。
と言っても、やはりこれも「完璧な数字」をたたき出せるものではありません。
過信しすぎるのもよくありませんが、非常に参考になる数字が出ます。
CrystalDiskInfoはHDD/SSDのモニタリングツールで、温度を確認することができます。
グラフィックカードのモニタリングツールに関しては、ここのサイトの方が詳しいのでw
触診についても触れるつもりだったのですが、意外とツールの話だけで長くなってしまったので、また次回にw
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