2011年5月31日火曜日

今期も大変お世話になりました。

昨年の6/1に書きました通り、弊社は6月から…つまり、明日から新しい期に突入します。

本日は期末の最終日、しかも20周年の最後の日ということで、製造よりも社内の事務的な仕事がメインでした。
製造・購買を担当する私ですが、商品や品質の管理担当も兼ねています。
棚卸…は部下に任せて、書類作成や在庫の処理その他…。
わかります。えぇ。
月末は忙しいですよねー…、事務の方々。

忙しいのも、ひとえにお問い合わせくださるお客様のおかげです。
今期も大変お世話になりました。


さて、4/30から始まっているこのブログですが、一応の節目は本日5/31ということになります。
明日から弊社も新しい試みを始めていく所存でして、その関係でこのブログもまた時代の流れに沿って変化していく可能性がございます。
以前お話したどうでもいい集計ではなく、PDCAを考慮した次のステップへの検証をこれから始めていき、これを読んでくださっている方へ、お役に立てそうな情報を提供してまいりたいと思います。

今後とも、弊社をご愛顧くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

2011年5月30日月曜日

PC組替 事例2

いちごが好きです。
冬の朝はいちごを何個か口に運ぶところから始まります。
いちご牛乳なんて、もったいない。
いちごをそのまま頬張ることで、口いっぱいに瑞々しさを感じ、甘さの中のちょっとした酸っぱさが寝惚ける脳に潤いと爽快さをもたらしてくれるのです。

いちご味の何かも好きです。
いちご味のチョコは、いくつ食べても私に飽きを感じさせません。
静岡のお土産「こっこ」も、京都のおみやげ「八ツ橋」も、アポロもコアラのマーチも、いちご味がベスト。
蛇口を捻ったら、いちごオレが出てくれば良いのにって本気で思ってます。


そんな中、先日スーパーに行ったら、こんなものを見つけました。
ふんわり食パン(イチゴミルク風味)。

誰だwwwこんなものを発明した人はwww是非ノーベル賞をwww

いちごジャムいらないですねwww

ネタのつもりでもなんでもなく、本気で買ってみて食べみました。

( ^ω^)「うはwwwやべぇwwwうめぇwww」
( ^ω^)「しっとりふんわりやわらか、口に頬張ればモチモチ感いっぱいでほんのりいちご味www」
( ^ω^)「いちごジャムをつけて食べた時のようなしつこさなんか皆無www甘さも濃さもちょうど良いwww」
( ^ω^)「食感と味が見事にマッチしてwwもうたまらんwww」
( ^ω^)「心なしかパンの耳もいちご味のような気がしてきたwww何このループwww」
( ^ω^)「2枚でも3枚でもいけるぜコレwwwっていうか全然たりねぇwww」
( ^ω^)「ムシャムシャガツガツモグモグガブガブ」
( ^ω^)「ごちそーさん」
( ^ω^)「ゲフー」


春季限定なのが残念(´・ω・`)




【要望】

テガラ製PC(2004年製)の中身入替

用途:事務用(メール、Officeがメイン用途)

OS:なし(Windows7 64bit予定)

マザーボード(チップセット):最新
CPU:最新、できるだけ省電力タイプでコストパフォーマンスに優れているもの
メモリ:2GB x2

グラフィックカード:PCI-E x16
その他拡張:PCI-E x4の画像取り込みボードを使用予定
グラフィックカードと併用して、転送5.0GT/s確保したい(必須)
PCI Express 2.0規格(転送速度 5.0GT/s)のスロットが最低2本ほしい
HDD:1TB x1

USB3.0(できれば)

ケース:流用
電源:支給(現行製品)


【弊社が提案したPCの構成】

OSなし(Microsoft Windows 7 Professional 64bit 予定)
チップセットIntel C206 ATX LGA1155
CPUIntel Xeon E3-1230 3.20GHz(TB 3.60GHz)/8MB 4C/8T 80W
メモリ合計4GB DDR3-1333 PC3-10600 2GB x2
HDD1TB S-ATA 7200rpm 3.5"
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ
ビデオnVidia GeForce 210 512MB PCI-E
D-Sub x1 / DVI-I x1
サウンド内蔵サウンド機能
ネットワーク10/100/1000Base-T x2
外部I/FUSB 3.0 x2 / USB 2.0 x6 / IEEE1394 x1 /
PS/2 x1(keyboard/Mouse)
内部I/FPCI-E Gen2.0(x16) x1 / PCI-E Gen2.0(x4) x2 /
PCI-E Gen2.0(x1) x1 / PCI x1
筐体ミドルタワー(流用)
電源(支給品)
外形寸法幅198x高さ420x奥行450(mm)
その他
備考




滅多にないのですが、重なる時には重なるという。
まさか組替の事例が2つ続くとは…。
言ってしまえば、これも組替事例ですし…続きますねぇ。

しかも、お客様に導入するSandy Bridgeマシンとしては、弊社初の事例なのに、それがデスクトップチップを通り越してワークステーションチップが先に来るとはwww
ある意味そこが弊社らしい。


というのも、ご要望のPCI-Eバススロット数を考えると、P67では足りないためです。
P67仕様では、CPUがPCI-E Gen2.0(x16) 1本 or PCI-E Gen2.0(x8) 2本を持っていて、P67チップセットがPCI-E Gen2.0(x1)を8本持っています。
今回はグラフィックカードも必要なため、x16が1本、x4が2本必要ということになります。
計算上ではちょうどぴったりP67でも対応できることになりますが、現実的にはベンダーの意向によりPCI-E Gen2.0(x1)スロットやPCIスロット(PCI-Eブリッジ等)をマザーボード上に配置するため、実質P67のマザーボードでは対応できない、ということになります。

イヤイヤ、x16 1本に、x8 2本、ついでにx1 3本とかついてるマザーボードだってあるぜ?www」と思われる方もいらっしゃいますが、P67がサポートしているPCI-Eスロット数を超えていますので、当然追加チップによる実現になります。
某ベンダーのマザーボードでは、nVidia nForce200(NF200)チップを搭載することで拡張レーンを実現していますね。

これに対し、C206仕様では、CPUがPCI-E Gen2.0(x16) 1本 and PCI-E Gen2.0(x1) 4本を持っていて、C206チップセットがPCI-E Gen2.0(x1)を8本持っています。
これにより、x16 1本とx4 2本のスロットを搭載しても、まだx1 4本分空きがありますので、x1スロットやPCIスロット(PCI-Eブリッジ等)を配置できるわけですね。
まぁ、追加チップでも全く動作しないわけではありませんが、カードとの相性問題が発生する可能性が高くなりますので、安定性を考慮し、メインのチップセットがサポートしている仕様のマザーボードでご案内させていただいております。


そうそう、C206ではXeonが使用できるため、ECC(Unbuffered)メモリをサポートしているのですが、今回使用したASUS P8B WSでは、Xeonを使用していても、non-ECC Ubufferedが使えます
SupermicroのC200シリーズのマザーボードは、non-ECC Unbufferedメモリしかサポートしません。
ご注意をば。

弊社でASUSのワークステーションチップのマザーボードを使うことはほとんどないのですが、CPUのサポートリストを見ても、ASUSのワークステーションチップは、どうにも半分以上デスクトップ寄りですね。
デスクトップの延長線上というか…。
いやぁ、Xeonを搭載しても、ECCでもnon-ECCでもどっちでも使えたのは、3200番台のチップセットでは当たり前だったんですけどね。
最近はCPUやチップセット、OSも含めて「デスクトップ製品」と「ワークステーション・サーバー製品」のラインを明確に分けたがる傾向にありますので、ちょっと驚きました。


気になる方は、是非是非コチラへ。


前回もご紹介しましたが、参考までにP67チップセットのブロックダイアグラムです。

ブロックダイアグラムって、馴染みがないとよくわからない代物ですが、チップセットの仕様やサポートを知る上で、外せない資料です。

←C206チップセットのブロックダイアグラムです。

この辺がワークステーションチップの利点ですねー。
もちろん、他にもワークステーションチップは、デスクトップチップよりも、より高機能・高性能な点が満載ですが。

2011年5月29日日曜日

研究・開発PC 事例5

この前、変な夢を見ました。
GANTZとONIを足して2で割ったような。
なんかこう、侍っぽいようなカッコのパワードスーツっぽいものを着て、刀を振り回して、星人っぽい何かと戦う的な。

GANTZは映画のこともあって有名だと思いますが、ONIはさすがにマイナーでしょうね。
昔懐かしのGBやSFC、一部PSで発売されたRPGです。
いやー…GB時代は面白かったんですけど、…ゲーム会社って、大変なんですよねw

まぁ、それはさて置き、久しぶりに昔懐かしのRPGをやりたくなって、ONIを久しぶりにプレイしたのです。
休日まる二日をかけてクリア。
はっはっは。
夢に見てもおかしくないですよね。

いやしかし、今、昔のRPGをやってみると、ホントにすぐクリアしてしまいますね。
でも、ストーリー的には十分。
なんで最近のRPGは時間がかかるんだろう…やりこみ要素が多くなったってのもありますが、ムービーとかね。
いいんですよ、RPGはストーリーさえあれば。
最近のは、その辺が軽視されてるというか、ゲーム会社的にそれ以外のところばかりが注視されているようで、どうにも。
おかげで製作期間も長いですし…ハード側のスペックと容量が無駄に高いせいですね。


…何の話だっけ…( ・ω・)




【要望】

老朽化したPCの代替え

スペック:コストパフォーマンスの良いところでオススメ構成


【弊社が提案したPCの構成】

OSMicrosoft Windows 7 Professional 日本語
チップセットIntel H55 M-ATX LGA1156
CPUIntel Core i5 680 3.60GHz(TB 3.86GHz)/4MB 2C/4T 73W
メモリ合計4GB DDR3-1333 PC3-10600 2GB x2
HDD500GB S-ATA 7200rpm 3.5"
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ
ビデオ内蔵ビデオ機能 D-Sub x1 / HDMI x1
サウンド内蔵サウンド機能
ネットワーク10/100/1000Base-T x1
外部I/FUSB 2.0 x8 / PS/2 x1(Keyboard)
内部I/FPCI-E Gen2.0(x16) x1 / PCI-E Gen2.0(x1) x2 / PCI x1
筐体ミニタワー ブラック 420W 永久保証電源
外形寸法幅180x高さ352x奥行393(mm)
その他
備考静音加工




具体的に、仕様(スペック)に関しては特にご指定なしということですので、実はこれといって特筆するところはないのですが、技術部の苦労も知らずに営業担当が気軽に加えてくれた静音加工に関して、今回は新しい静音加工品を試してみましたので、そのご紹介です。
静音加工の考え方と実際の施工に関しては、以前ご紹介させていただきましたが、今回はそれに加えて、以前から懸念していた電源ユニットとケースファンの防振を加えました。


電源ユニットにもファンがあり、振動元及び音の発生源の一つに数えられています。
しかし、今まではこれの防振対策を行えるようなグッズがなく、共振したケースを防振するか、電源ユニットそのものをファンレス化(ACアダプタタイプ)に変更するしかありませんでした。
最近になって電源ユニットの防振シートを発見し、試しにつけてみたところ、電源ユニットの振動をかなり低減することができ、ケースの振動量が大幅に減りました!
これは使えます!

問題は、防振シートの接着面が「電源ユニット側」ではなく、「電源ユニット固定面側」であること;
これ、激しくなんでやねんな感じが;
おかげで、シートがはみ出している部分は、接着面が露出してしまいます。
ナゼ逆にしないのか…;


あとの問題は、ファンの回転数ですね。
ファンの回転数が同じなら、ファン自体の大きさが大きい方が静かですので、12cmファンの電源を採用するようにしていますが、CPUファンやケースファンの回転数をBIOSで落とすと、一番音が大きいのは電源ユニットのファンになります。
電源ユニットのファンの回転数ですが、これは電源ユニットが自動で温度を検知して回転数を上下するため、設定を変更することができません。

メーカーによってはツマミで電源ユニットのファンの回転数を変更・固定することができる製品も出されていますが、これはこれで危険です。
電源ユニットのファンは、PC内部の熱を外部に吐き出す構造になっていますので、PC内部の熱が電源ユニット内に当たる構造になっているということと、そもそも電源ユニット内部も熱の発生源になっているということを考えると、回転数を固定して熱を逃がしきれなくなってしまったら、熱暴走や、寿命の短縮につながってしまいます。
自動で回転数が変更される仕様になっていることは、正解です。
…ただ、その温度検知の箇所やアルゴリズム、最低限の回転数を設定できたら良いなぁ…と思う今日この頃です。


また、今回は、ケースファンのところにも防振ゴムを搭載しています。
ただ、ケースファン自体、かなり回転数が少ない製品に変更しておりますので、こちらはあまり恩恵を受けられなかったかもw

もちろんCPUファンもヒートシンクがリテールよりも大きいものを搭載し、回転数もかなり落としてあるのですが、OS上でパーツ全数に対して負荷をかけたところ、60℃前後で安定し、CPUファンの回転数もほとんど上がりませんでした。
ケースファンは、なくても良かったくらいかもしれませんねwww
いやはや、加工の仕方が良かったのか、CPUが優秀なのか


気になる方は、是非是非コチラへ。


←今回使用したケースです。

これの黒バージョンですが、実は画像が見つかなかったため、ネガ/ポジ反転でそれっぽく見せているだけです。 
でもまぁ、こんな感じですw

2011年5月27日金曜日

PC組替 事例1

というわけで、先日の投稿分でESECの報告も終わりです!
2週間も経ってしまっていますがwww
っていうか、あれからもう2週間も経つんですか…光陰矢のごとし。


本日からまたPC事例などをご紹介していきます!
ストックがもうないwww




【要望】

テガラ製PC(2004年製)の中身入替

OS:Windows 7 Professional 32bit

CPU:AMD Phenom II X6 1100T
メモリ:4GB デュアルチャンネル
HDD:1TB S-ATA
光学ドライブ:DVD-ROM

ビデオカード:ファンレス ビデオメモリ1GB
PCI:2本以上(できれば3本)
LAN:100BASE-T以上

CPUファン:静音ファンタイプ
電源ユニット:静音ファンタイプ


【弊社が提案したPCの構成】

OSMicrosoft Windows 7 Professional 日本語
チップセットAMD 880G+SB850 ATX AM3
CPUAMD PhenomII X6 1100T Black Edition 3.3GHz/6MB
HT 3.0=5.2GT/s 6C/6T 125W
メモリ合計4GB DDR3-1333 PC3-10600 2GB x2
HDD1TB S-ATA 7200rpm 3.5"
光学ドライブDVD-ROMドライブ
ビデオATI Radeon HD 5670 1GB PCI-E ファンレス
DVI-I x1 / HDMI x1 / DisplayPort x1
サウンド内蔵サウンド機能
ネットワーク10/100/1000Base-T x1
外部I/FUSB 3.0 x2 / USB 2.0 x6 / IEEE1394 x1 / e-SATA x1 /
PS/2 x1(Keyboard)
内部I/FPCI-E Gen2.0(x16) x1 / PCI-E Gen2.0(x4) x1 /
PCI-E Gen2.0(x1) x1 / PCI x3
筐体タワー(流用) 665W
外形寸法幅178x高さ452x奥行605(mm)
その他
備考PCMCIAスロット(流用・PCIスロット1本使用)




弊社製PCのアップグレードということで、ご依頼をいただいた事例のご紹介です。
中身入替が可能なのは、BTOの特権ですね。
これがメーカー製PCとの違いの大きな点です。

とは言っても、PCは日進月歩の世界。
2004年…7年も前のPCとなると、流用できるパーツはかなり限られます。
結局流用できたのはケースとPCMCIAスロットだけですが、PCMCIAスロットは当時のお客様のご指定のもので、今回ご要望いただいた現行のチップセットの仕様ですと、正常動作を保証することができず、この点はご了承いただく形になりました。
これに関しては、後述をご参照ください。


今回の件、当初はSandy Bridge仕様でご要望をいただいておりましたが、これまたやはりIntel 6シリーズ不具合の件で仕様変更になり、AMD仕様になりました。
Bloomfieldという選択肢もあったのですが、ご予算の関係で;
それにしても、やはりAMD仕様は安いですねぇ…AMDのメリットはここにあるというか。
いやいや、価格だけじゃないです。

AMDのチップセットは、Intelに親しんでいる方にしてみれば、なんかトンチンカンな「ん?」という感じですが、プログラムによっては、非常に処理が軽快です。
実際に検証したわけではないので、数字で出せるわけではないのですが、例えばOS(Windows 7)のインストール。
これが早い(体感速度)。
Intelでは、チップセットによってインストール準備の処理(ドライバの検索?)に時間がかかるものがありましたし、ストレスチェックのためのツールのインストール後の起動がサクサク。
恐らく…というか、これを見る限りほぼ確実に、プログラムそのものの処理能力はIntelの方が速いと思いますが、こういった微妙なところでストレスフリーですねw


ところで、Sandy BridgeのCPUに対応するチップセットは、PCIをサポートしておりません
前述の「PCMCIAスロットに関して、今回ご要望いただいた現行のチップセットの仕様では、正常動作を保証することができない」と書いたのは、この関係です。
マザーボードにはPCIスロットがありますが、PCI-Eレーンのブリッジで実現しているバスになりますので、製品によっては必ずしも正常な動作をお約束することができないということです。
これについては、Sandy Bridge検証のところで触れていますね。

しかし、前述のとおり、その後AMD仕様に変更しました。
SB850はPCIをサポートしているようですが、レーン数が不明です。
また、「PCI Interface」としか書いてありませんので、SB850自体がPCIをサポートしているわけではなく、「別チップによるPCIのサポート」という風に読み取れます。
P-ATAやHD Audio、GbEも、通常は別チップのコントローラによってインターフェースを実現していますので…。
ブリッジ(変換)ではないにしても、PCIバス関連では相性問題や競合が出やすいので、やはり正常動作を保証できるものではなく、その点はご了承いただく形になりました。

ちなみに、PCMCIAスロットの代替案をご提案する選択肢もございましたが、お客様側で特殊なカードを使用しており、以前別のPCMCIAスロットでは正常に動作しなかったということがあったため、代案でもやはり正常動作を保証することができませんでした。
どちらにしても保証できないのであれば、まずは動作確認が取れているPCMCIAスロットを流用し、問題があった場合に代案を検討するという形にしております。

参考までに、チップセット図を置いておきますので、ご参照ください。

H67やH61でも同様です。
この世代でPCIをサポートしているのは、Q67・Q65・B65になります。



今回のお客様は、某国内自動車メーカー様のCAD用として使われるとのことで、ビデオカードに関してはOpenGLに最適化された製品が良いと考えていたのですが、ご予算の関係で選択肢から除外…。
そもそも、何のCADソフトを使うのかを伺っていない
E/U様と直接打ち合わせができない場合って、結構苦労するというか、意思疎通がうまくいかなくて、トラブルを抱えやすいんですよねー…。
また、静音性を重視されるということと、かといって性能は落としたくないということから、Radeonしか選択肢がなく、お客様には、お使いのソフトで問題ないかご確認いただき、ご了承をいただきました。

ファンレスのビデオカードは、当然ながら放熱が問題になります。
最近のビデオカードはローエンドでも軒並み熱量が多くなっており、2スロット使用するヒートシンクの製品ばかりです。
そうなると、ハイエンドは言うまでもなく、ミドルエンドでもファンレス製品は難しくなっているのが現状です。

といっても、やはりファンレスの需要は多く、同時に性能は落としたくない(ミドルエンド以上)という要望もあります。
それに応えるべく、ビデオカードベンダーはミドルエンドのファンレス製品をリリースしているのですが、そういったチャレンジャーなベンダーの製品は、信頼性が…というようなところばかり;

そういった状況の中で弊社が採用したのは、Sapphire 11168-15-20R(ULTIMATE HD5670 1G GDDR5 PCI-E HDMI/DVI-I/DP)です。
nVidiaチップで、ミドルエンドで、ファンレスで、マトモな品質的に安心できるベンダーの製品が見つからなかったということですね。
11168-15-20R自体も、「無茶しやがって…」レベルではありますが、「でもまぁSapphireなら…」というところです。


その他、当然CPUファンも静音タイプの製品が良いということでしたが、BIOSでQ-FAN設定をすれば、ケースファンも含めてかなり音を落とすことができ、且つストレスチェックをかけても温度的に問題ないことを確認できましたので、あえて別売のCPUファンやケースファンは使用しませんでした。
そうでなくとも、回転系は経年劣化が心配されましたが、ガリや異音、回転異常(ムラやブレ、引っ掛かり等)は確認されませんでした。
さすが信頼の山洋製


最後に電源ユニットです。
元々Sandy Bridgeで検討していたというのもありますが、いずれにせよ現行の仕様にするのであれば、余裕を見て600W以上、12V2ラインが最低14A、推奨19Aの電源ユニットが望ましいことから、変更しました。
しかし、元々使用していたシャーシがSupermicro製ということから、電源もSupermicro製である必要があります。
電源ユニットの取り付け部位(ネジ穴)が汎用のATX(PS/2)製品と異なるため、こちらは専用品になります。
もちろん、静音性を考慮し、Quiet FAN採用の電源を選択しております。

また、余談ですが、シャーシも意外と「同じ型番でもリビジョンが違うと、ネジ穴の位置が微妙に異なる」ということがあります。
今回入替は4台でしたが、1台だけネジを留められる箇所が少なくなってしまいましたが、別の方法で固定することにしました。
専用品はこういうことがあるから…;
しかし、基本は規格モノですので、工夫で何とかなるのは、やはり自作のメリットですね。



ところで、今回はケースを流用して中身を組替という形になりましたが、ケースも変更する…つまり、新規PCにPCMCIAスロットだけを流用(しかも正常動作は保証できない)する場合のお見積もりも合わせて出させていただいておりました。
実は、そっち(新規+PCMCIAスロットを流用)のほうが安いです。
ケースを変更する場合は、アルミのミドルタイプを希望ということで、アルミケース自体は結構良いお値段なのですが、それでもケースも変更してしまった方が安いです。

というのは、やはり「組替作業工賃」が含まれてしまうからなんですね。
当然ながら、新規に組み立てるよりも組替の方が手間がかかるわけで、その分作業費用が多くかかってしまいます。
ちなみに、組替の場合、パーツを取り外したり、取り外したパーツを梱包したり(お客様へ返却します)、外観(シャーシ)を綺麗に磨いたり、内部清掃を行ったりします。
社内の経理的(資産)な諸事情から、新規ではなく組替を選択せざるを得ない状況になってしまうパターンはよくあると思いますが、そういったコストも発生してしまうということは、ご了承ください。



ところで、ここまで書いて気づいたんですが、「PC組替事例」って、コレもそうじゃんw


気になる方は、是非是非コチラへ。


←流用したケースです。

数字は気にしないでくださいwww

今でこそ黒が主流で、黒しかご提供できない状態ですが、弊社は昔ながらのアイボリー(白系)をメインとしており、今でもご要望やご指定、選択肢がない場合を除いて、基本的に白系のケースでご案内しております。

←このサイズのタワーケースは、オプション(別売)のマウントレールキット(サイドハンドル付)で、19"ラックにマウントが可能です。
ラックマウント時の高さは、4Uになります。

2011年5月26日木曜日

ESECあれこれ 6

さぁ、本日も先日に引き続きまして、ESECのあれこれをご紹介しましょう。
今回も同時開催展の中で気になった製品やサービスのご紹介です!



第6回RFIDソリューションEXPO

RFIDってあまり慣れ親しんだものではありませんが、普段日常や業務の中にすでに溶け込んでるんですよねー。
弊社はそれを提供する側ではありませんが、使用する側として何か面白いのがないかなーと、ブラブラ歩きまわってみましたw


  • TDIプロダクト

カラービットと呼ばれる、色の配列から情報を読み取るコードを応用したシステム(リーダー、カラービット印刷プリンター、ソリューション)の開発を行っているということで、物凄く気になったので見てみましたw

バーコードのカラー版のようなもので、RGB(赤緑青)3色の配列(色の変化)を数値化するというもの。
バーコードよりも優れている点は、「色の変化」さえあれば良いので、3色が隣り合ってさえいれば、どんなに小さな印刷でも読み取れること、配列はまっすぐでなくとも良いこと、離れていると「別の数字」として認識するため、1画面(カメラで読み取るリーダーを使用)にいくつものカラービットを置いても、複数同時に検知することが可能。

結局は、色の違いで「番号」を認識するだけですので、例えばすでに自社で管理している番号があったとしても、それをこのカラービットで表すのは問題なし。
つまり、バーコード等と共存できるということです。
リーダーは切り替えなきゃですけどねw
これは面白い!
応用性もあるので、いつかいろんなところで見かける時代がくるかもしれませんね~。




第13回データストレージEXPO

データセンタークラスでなくとも、今の時代、どこにどうデータをためて、そのスループットはどれくらいで…というのに関して、様々な選択肢と技術がありますね。
参考までに~。

  • ニューテック Newtech

HDDの容量が上がってきていることと、消費電力が低くなってきていることから、1PB分のスペースと電源がこれくらい減る、という展示がありました。
これはわかりやすいw

ちなみに、映ってるのは私www

Infinibandのストレージの展示で、メラノックスのInfinibandスイッチにQDR(Quad Data Rate)で接続し、40Gb/s(5GB/s)を実現しています。
導入コストはかかりますが、10GbEよりもデータの転送速度が速く、帯域も広いため、今後のデータセンターの主役になっていく、かも?
今後も注目の技術の一つですねー。


  • High Point

HDDとSSDを組み合わせて大容量&高速な読み書きを両立するカードですねー。
High Pointに限らず、同じような製品を他のメーカーでも作っていたような記憶が…。
2つのドライブを1つの仮想ドライブとして認識させるということで、ハイブリッドHDD(HDDにフラッシュメモリを搭載させたドライブ)を自作できるようにした製品という感じですね。


  • LSI

6Gb/sのSASスイッチが展示されていました。
ハブとしての役割と、ルーティング(スイッチ)的な役割、RAIDマネージャ的な役割を持っており、接続されているそれぞれのコントローラやストレージの状態を確認することができます。
SASなので、当然Infinibandよりも安価に導入することができますね。
Infinibandスイッチの簡易版というか、安価版というか…でも、Infinibandスイッチってここまで多機能なんですか?w
触ったことないのでわかりませんwww

6Gb/s SASはすでにいくつか導入させていただいておりますが、スイッチを使うほどのシステムや台数を収めているわけではありませんので、今後取り扱う機会に巡り合えるかはわかりませんが、非常に有用そうなアイテム。





第16回データウェアハウス&CRM EXPO

普段あまり触れるような分野ではないのですが…参考までにw

  • アルテアエンジニアリング Altair

先日ご紹介したPC事例で使用される、HyperWorksの代理店ですねー。
展示品そっちのけで、HyperWorksについて改めて確認させていただきましたが、やはり今回納品した仕様で正解のようでした。
メモリを48GBにするためにXeonを2基積んでも、CPUだけでなく、せっかく積んだメモリも使いきれない可能性が高いようです。
まだ未リリース(5月末リリース予定)の製品で、具体的にそういった検証は行っていないため、確実なことが言えないようでしたが、これは非常に有用な情報。



という感じで、かなり端折ったご紹介ですが、以上です!
長かったっすねーw
何かしらの参考になれば幸いですー。

2011年5月25日水曜日

ESECあれこれ 5

さぁ、本日も先日に引き続きまして、ESECのあれこれをご紹介しましょう。
今回からは、同時開催展の中で気になった製品やサービスのご紹介です!



第1回スマートフォン&モバイルEXPO

今回が第1回のスマートフォン&モバイルEXPO。
にも関わらず、やはり注目のジャンルというか、急成長中の分野ですので、人の入りがすごかったです!
目的のブースを回るだけでなく、こういう規模的な点も、ITの流行り廃りというか、ビジネスの上で参考になるんですよねー。


  • 富士フィルム

一番気になったのはモバイル検査ソリューションの「撮レポ」という製品のデモですねー。
スマートフォンやタブレットを使用して、手書き入力が可能になるため、弊社のPCの製造管理で使えそうだなーと思いましてw

パイオニアの会議テーブル同様、メモの段階ではメタデータとして保存され、別途手作業で保存(ファイルへの書き出し)が必要です。
また、サーバ上のファイルを直接編集するわけではないため、サーバにあるファイルの改ざんの心配がない代わりに、別途アップロード作業(ワンクリックですが)が必要です。
また、写真や図面の紐付けが可能になり、紙媒体でのチェックシートが必要なくなります。
パイオニアの会議テーブルほどの高機能はありませんが、紙媒体をデータ化してモバイルする一つの手段として可用性は高い印象でした。
ただし、現段階では参考展示なので、具体的なところは不明ですが、恐らく専用のソフトを使うことになりますので、汎用性をどこまで保てるかが気になるところですね。


  • マウスコンピュータ MCJ

Android 2.2対応・nVidia Tegra 250搭載タブレット「LuvPad AD100」を使用したPOSシステム、デジタルサイネージ、その他クラウドを利用したサービス・ソリューションの展示デモが行われていました。
MCJというと、PCを制作・販売しているイメージがありますが、ビジネス向けにこういった製品開発とサービス提供している点を前面に出しているのが特徴的でしたねー。
ブースにタワー型PC等は全くなかったため、恐らくそういった分野も今後視野に入れて展開していくのではないかと思われます。
やっぱ注目・人気の分野ですねぇ。




第5回Web&モバイル マーケティングEXPO(春)

私は直接関わってはいないのですが、弊社マーケティング部へのお土産探し&ネタ提供のために、ブラブラ歩いてみましたw


  • ディテイルクラウドクリエイティブ

ほとんどがECサイト構築サービスだったりセミナー形式だったり、商談スペースしかなかったり、チラシを配布するだけだったり…というブースが多い中、ほぼ唯一(?)独立したソフトウェアとしてSEO対策ソフトがあったので、見させていただきました。
自分でできる最強SEOということで展示されていた「seoマスター」ですが、SEO対策の本やセミナーは数多くあるものの、ソフトとしては周りにあまりみかけなかったことを考えると、謳い文句通り、「SEO業界初」なのかもしれません。

ソフトの内容は、サイトのソースコードを見てどこがSEO対策出来ていないか、もっとできるところは、などを探してアドバイスしてくれます。
また、キーワードごとに現在検索ランキングが何位なのか、SEO対策することによって何位くらいまで上げられるか、といったスコア情報も提供されます。
当然webの世界も日進月歩の如く新しい技術が導入されていますし、検索サイトのアルゴリズムも変化しますので、そういった対応(サポート)は行われます。



第5回ダイレクトマーケティングEXPO

こちらも私は直接関わってはいないのですが、弊社マーケティング部へのお土産探し&ネタ提供のために、ブラブラ歩いてみましたw


  • 印南製作所

エコメールパックの製造デモを行っていましたー。
あまり「機械生産」の現場に慣れていない私としては、次々に作られるメールパックを見てるだけで楽しかったですwww

安価な緩衝材内蔵のメールパックということですが、メールパックそのものを販売しているわけではなく、メールパックを製造する機械の販売ということでwww
ご参考までにーw

  • 太成二葉産業

「捨てられない印刷」に挑戦し続ける会社ということで、弊社で使えるかは別として、デザインが良いなーと思い、サンプルを2ついただいてきましたw
基本は印刷会社ということで、展示されていたメールパックのデザイン自体はデザイナーに依頼したものということでしたが、インパクトの強いものが多くて、見ていて楽しかったですw
いやー、「産業PC」というと、武骨で無難な見てくれが求められるジャンルですが、中身の品質は高ければ、こういった外観(外箱とか書類の封筒とか)の部分で遊んでみるのも良いのではないかと思うんですよねぇ。
昨年もイムラ封筒で展示されていた茶殻入り封筒も面白いと思いましたが、こういう遊び心はほしいなーとよく思うところですね。



とりあえず今回はこの辺で!
同時開催展は他にもありますので、まだまだ続きますwww

2011年5月24日火曜日

GALAXY Sネタに関して

ESECあれこれの件とは別にもう一つ投稿します。


なんだかんだでやはり今が旬なスマホ、中でも私も愛用しているGALAXY Sに関して、このブログでもいろいろ書いてきていますので、ラベルを一つ用意しておきましたw
【他】GALAXY S」ですね。
ぶっちゃけ、このブログでアクセス数多いのって、このテの技術(?)情報ですしねwww

仕事とは直接関係ありませんし、このブログの目的とも離れますし、情報を提示しても弊社ではサポートしませんので、基本的に自己責任になりますので、大々的にラベルをつけるのはなーと思っていたのですが、まぁ、「だったら最初から書くなよ」になってしまいますしねぇ。
スマホを持っている方は大方自覚されていると思いますが、PCと同じで、いろいろできる・いろいろいじれる分、ある程度自分で何とかできないとというか、自分である程度何とかできる方を対象としているというのもありますので、まぁ、いいか。とw
情報はあればあるだけ良いですし、それをどう取捨選択して活用するかはご覧になる方それぞれですので、開示する側としては、あまり制限する必要はないかな、と。
社外秘になるような情報じゃないですしねw

ただ、経験談になってしまいますので、使っているうちに情報や知識はどんどん新しくなってしまいます。
取り急ぎ、今まで書いたGALAXY Sネタに関して、訂正や新しい情報を追記しておきました。


参考になれば幸いです。

ESECあれこれ 4

さぁ、本日も先日に引き続きまして、ESECのあれこれをご紹介しましょう。


  • イノディスク INNO DISK

DOM(IDEコネクタに直刺しのNANDフラッシュ)や産業用SDカードなど、小型PCを作る上でよく使われるストレージですねー。
最近は自社開発のS.M.A.R.Tを搭載して、寿命(書換回数を検知)をわかるようにしているようです。
DOMのコネクタ(IDE 40/44Pin)モジュールとボードですね。
IDE(P-ATA)自体は珍しくないですけど、DOM用電源コネクタがあるか否かが問題ですね。
USB DOM(内部USBピン接続)やSLC SDカード製品群ですね。
構成部材の変更は多少あるようですが、SSDも含め、SLC製品は基本長期供給に対応しているようですね。
SATA DOMやCFast、SLC SSDですねー。
産業用で選択するとすれば、基本はこの辺ですかねー…ただ、耐障害性や容量・速度を考えると、SSDが一番マトモな気がします。
CFastやSATA DOMは小型化のための選択肢でしかありませんが、速度や容量を考えると、IDE DOMやCFで良いかもしれませんねw

  • アスク ASK

これは去年も同シリーズの製品が展示されていたのですが、Leadtekの組込開発システムPXA310の小型版「WinFast PXA310-Mini」がありました。
新製品ということで、小型ながらにLCDパネルが搭載されているということですが、対応Androidのバージョンが古い印象;
流行からは若干遅れていますが、WinCEやLinuxにも対応していて、この機器で開発を行って、そのまま製品に転用するも良し、「開発を学習する」という点で学校様など向けに導入するも良しということで、一つの商材になるのではないかなーと思います。

こちらはnVidia Tegra 2搭載、Android 3.0対応のタブレットですね。
先日、SonyからもAndroid 3.0のタブレットリリースのニュースが発表されましたが、個人情報流出の件でゴタゴタしていることと、いわゆる「国内向け」のカスタマイズが想定されますので、ワールドスタンダードなプレーンの状態での販売が見込まれる上に、グラフィックの性能に関しても非常に期待できるこの製品は注目です!
ただし、今回は現物の展示のみで、実際に動作しているところのデモは行われていませんでした。残念。
本命はComptexですねー。



  • アクショムテック AXIOMTEK

タッチパネルコンピュータが世界的にかなり流行っているようで、アクショムテックに限らず、展示やデモが行われていましたねー。
というより、タッチパネルでないパネコンは最早意味なしというか、時代遅れという感じで、展示はほとんどないですねー…。
各メーカー、医療機関など、国内にも導入を進めていきたいとのことで、いろんな代理店さんから言われていますw
中々海外に行かない私は知らないのですが、デジタルサイネージ然り、Comptexなど海外に行ったりすると、日本はIT先進国としては遅れを取っているのがよくわかるそうで。
そういう提案をしていくのも、弊社の仕事ですねー。
頑張って、営業スタッフ!w

  • サンウェイテクノロジー Sunway

新しいSupermicroのC204搭載マザーボードのグラフィックチップNuvotonについて聞いたところ、IOチップのWinbondの社名が変更されただけで、要するにグラフィックも含めた統合チップになっているだけとのことでした。
中身はMatrox G200eWということで、今までと変わらないみたいですw
Supermicroのサイトにあるマニュアルをよくよく見てみたら、確かに書いてありましたw
あと、Supermicroからは、すでにP67・Q67マザーボードがリリースされており、QM67のマザーボードも来月にはリリースされる予定ですが、Z68の製品は現段階では製造の予定はないようです。

  • ソルナック SolNac

HDD障害解析、スクリーニング済みHDDの販売などを行っている企業さんで、他にも産業・医療・軍事用のSSDやメモリ・フラッシュ製品を生産しているSMART社の代理店ということで、ちょっと見てきました。
写真は、E-MLC SSDのXceedIOPSシリーズですが、用途に応じた充実の製品ラインナップがあります!

  • リネオソリューションズ

組込Linuxの超高速起動ソリューションの展示デモをされてました。
2次記憶装置(Flash等)にスナップショットイメージを用意し、起動時はそれをRAMへ展開するつくりで高速起動を実現しています。
毎回同じ機能をこなせば良い専用機器だからこそ問題ないわけで、デスクトップなどの「変更(最新の状態)を保存しておきたい」用途には向かないですねー…。
特徴はイメージのサイズ縮小とスループットの確保、圧縮データの高速解凍。
ほとんどのLinuxディストリビューションに対応しているようで、Linuxにソフトウェア(ドライバ)をインストールする形式になります。

  • ユビキタス

無線LAN対応の節電タップの展示デモが行われていました。
無線LANを使って、遠隔地からPCやタブレット、スマートフォン等からタップの電源ON/OFFを行ったり、消費電力を確認・比較等ができるわけですね。
あくまで、操作できるのは「TAPに対して」ですので、それに接続されている電子機器や家電に対して何かできるわけではありませんw
現段階ではまだ参考展示段階ということですが、ちょうどテレビか何かの取材に応じているところに遭遇したため、かなり注目されているようですねー。




とりあえず今回はこの辺で!
ESECはひとまずこれで終わりです。
次回からは、同時開催展のご紹介ですねー。

2011年5月23日月曜日

ESECあれこれ 3

産業PCおてがら屋 生情報ブログ(2011年5月23日投稿号)は、通常業務過多によりお休みさせていただき…たいのですが、ストックを用意してあったので、投稿しておきますw

イヤ、なんつーか、こう、小出しにしたい心理というか、無理な時は休んで、余裕がある時だけ投稿して、とりあえず毎日更新しておこうとする心理というか、もったいぶってるわけじゃないデスヨ?
ただ、その、そう!余裕を持っておきたいんです。
何か投稿しなきゃマーケに怒られるというプレッシャーから解放されたい…あ、イヤ、解放というと語弊がありますが、その、なんていうか、うn


さぁ、本日も先日に引き続きまして、ESECのあれこれをご紹介しましょう。


  • TDK

CFastの64GB製品ですね。
とある案件で32GBのCFastを探し廻っているのですが、未だに見つかっていません;
恐らく、今回のこれは参考展示(未リリース)品ですね。




  • DFI

G41のATX M/Bで、ISAバス搭載製品ですね。
当然のようにG41はISAをサポートしているわけがありませんので、ブリッジか追加チップでの実現だと思いますが、具体的には不明です。
正常に動作しないカードがあってもおかしくありませんので、ご注意を!

先日DUXのところでも触れましたが、DFIでもアクセルのAG10搭載製品を取り扱っていて、VRAMが512MBも乗っています。
ビデオカード本体の出力はVGA x1, DVI-D x1で、ドーターカードはHDMI x2, DVI-D x1となっており、このままだと合計5出力可能になりますが、恐らく本体のVGAのコネクタ部分にドーターカードと接続されるため、実質HDMI x2, DVI-D x2仕様になると考えらます。
基本的な構成というか、仕様はDUXの製品と同じですね。
つまり、マルチディスプレイの場合はアナログ出力がないということになりますので、ご注意をー。



  • コンテック CONTEC

昨年のESECで見かけて、気になっていた製品です!
昨年の段階ではまだ開発中の参考展示でしたが、すでに製品としてリリースされています。
PCやOSに依存せずLAN経由で画像を表示させることができるということで、非常に面白い製品ですね!
HDとありますが、Full HDということではなく、ハイビジョン対応ということだそうです。
仕様を見る限り、一応1080iには対応するようですが、専用の有償画像転送ユーティリティを使用することが条件となっていますねー。

FlexNetViewer HD

FeliCaを使用したデジタルサイネージプレイヤーですね。
デジタルサイネージ、流行ってますねぇw
ただ、一体型製品ではなく、今年はやけに「プレイヤーは外に出す」という傾向にあったように思います。
その方がカスタマイズしやすいからですかねぇ。

FeliCaのICから番号を読み取って、その番号に紐付けされている動画をデジタルサイネージで再生させるという仕組みです。
動画ファイルはPC内もしくはサーバに置いておけば良いということですねー。

  • アイティーシー ITC

Intelの新しいSSD(300シリーズ)は公称値ほどのパフォーマンスが出ておらず、スペック的にはIntelよりも下だったはずのCrucial(Micron)の新しいSSD(M4、C400シリーズ)の評価が良くなってきてますねw
2Uサーバの水冷(メンテナンスフリー)デモを行っていましたw
担当者さんも意識しているようですが、「無茶しやがってwww」レベルですねw
担当者さんは、「水冷=飛行機」「空冷=自動車」と例えており、性能と事故発生率と事故の大きさを表していました。
うまいことを言うwww




とりあえず今回はこの辺で!
まだまだ続きますwww

2011年5月20日金曜日

テガラ,「Windows NT 4.0」搭載PCの販売を7月中旬で終了

「Windows NT Workstation 4.0 for Embedded Systems」の提供終了(2011/7/29まで)に伴う措置


カスタムPCの製造販売会社テガラ(本社:静岡県浜松市,代表:佐藤俊彦)は,WEBサイト「産業PCおてがら屋(http://otegaraya.com)」にて販売していた「Windows NT 4.0」搭載PCの受注を2011年7月中旬で終了する。

「Windows NT Workstation 4.0 for Embedded Systems」のマイクロソフト社からの提供終了(2011/7/29まで)に伴い,テガラが販売していたWindows NT 4.0搭載PCについても,7月中旬で受注を終了することを決定した。

現在,産業用PCに利用されるOSはWindows XPなどが主流で,10年以上前のOSであるWindows NTを搭載するメーカーは非常に少ない状況であった。その中でテガラでは組み込み用途向けのOSライセンスである「Windows NT Workstation 4.0 for Embedded Systems」を搭載し,老朽化したPCの買い替え需要などに応えてPCの出荷を続けていた。

テガラでは7月中旬まで注文を受け付けるが,具体的な受注終了日はPCの仕様や案件内容により異なるため,早めに問い合わせるよう呼びかけている。


産業PCおてがら屋 Windows NT4.0搭載PCの販売終了についての特設サイト
http://otegaraya.com/windowsnt/


「産業PCおてがら屋」は,2010年4月にオープンした産業用PCを専門に販売するWEBサイト。
一般的なBTO通販サイトと異なり,スタッフとメールや電話で直接打ち合わせることで,個々のユーザーの細かいご要望に応えられること,Windows 2000やWindows NTといった旧世代のOSを搭載するPCを製作できることや,長期安定供給に対応していることが特長。

■本製品に関するお問い合わせ先
テガラ株式会社 営業部
〒430-0812 静岡県浜松市南区本郷町1308-14
TEL: 053-468-2655 / FAX:053-466-3368 E-mail: sales@tegara.com

産業PCおてがら屋 WEBサイト http://otegaraya.com


プレスリリースより。

というわけで、弊社で販売していたWindows NTも、そろそろMicrosoftからの提供が終了するということで、7月中旬で受注を終了することになります。
ご必要な方はお早めに!
特設サイトもありますので、ご覧くださいー。

2011年5月19日木曜日

ESECあれこれ 2

さぁ、本日も先日に引き続きまして、ESECのあれこれをご紹介しましょう。


  • (まだ)Intel

イノテックに限りませんが、ホットな話題のSmart TV向けプラットフォームが紹介されてました。
Google TVと違うのは、今あるTVに接続する(チューナーのような感覚)ということですね。
まぁ、一体化した製品を国内メーカーがリリースするのも時間の問題ですね。

デジタルサイネージを容易に実現するモジュールですが、これもアドバンテックに限らず各社展示してましたね。
デジタルサイネージしかり、モバイルプラットフォームしかり、OSが同じだと、ハードの特性は「指向」にしかなりえませんね。

オムロンの出展になっていますが、気になった製品はアクセルのグラフィックチップですね。
3Dには対応していませんが、チップ上にメモリ(64MB)を載せており、4画面マルチディスプレイが可能。
CPUが持つグラフィックに追加という形で、計6系統の独立出力が可能です(今回のデモでは、CPUモジュールはCOM Expressを使用)。
これについては、各ベンダーが採用して製品化していますので、また後で触れますねー。


  • スズデン

アットマークテクノのArmadilloが展示されてたので、見てきましたー。
Linux対応の開発モジュールで、ARM搭載。
Androidも動きますね。
昨年から注目してて、遊び道具として非常に面白そうなので、ちょっといじってみたいところ。

PINON製、Vortex86搭載の小型BOX PC。
FCをスロットインできて、VGAとCOM、USB、LANが外に出ているシンプルな仕様。
立ち位置的には、Armadilloと同じような製品ですかねー。


  • ダックス DUX

Intelブースでもやっていたのですが、変形ディスプレイのデモ展示がありましたねー。
代理店名がバッチリ出てますwww
グラフィックチップは、前述のAG10。
マルチディスプレイだけでなく、こういうこともできるんですねー。
AG10のグラフィックカードは2画面出力のため、ドータカードを接続することで、合計4画面の出力が可能になります。
背面の写真は撮っていませんが、DVI x2 HDMI x2の構成になります。
この辺は、またDFIのとこらで写真と一緒に説明しますねw
横から見た図です。
CPUモジュールにPCI-Eのライザーカードを使ってビデオカードを増設して、さらにドータカードを加えることで、夢のボード三重奏が実現www
いや、別に普通ですけど。
グラフィックチップに直接触ってみました。
確かにちょっと熱は持ってますが、まぁヒートシンクがなくても問題ない範囲ですね。
ファンレスのBOX PCで、最大6画面のマルチディスプレイが可能ってのはなかなか良いですねー。
これは3画面出力のデモ。
ロボットみたいな形をしていますが、特に動きはしませんよw
画面(顔)が動きますけどねー。
腹の中にボードが組み込まれています。
CPUもグラフィックチップもヒートシンクレスで密封。
メーカー(アクセル)的にも問題ないと言っているらしく、実際こうやって動作しているところを見ると、結構イケそうですねー。



とりあえず今回はこの辺で!
まだまだ続きますよー。
ESECだけでも、あと何回あることやらw