2011年4月28日木曜日

GW休業のご案内

拝啓

時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

平素は格別のご高配を賜わり厚くお礼申し上げます。


さて、弊社では誠に勝手ながら,


4月30日(土)~5月5日(木)


までの6日間をGW休業とさせて頂きます。

よろしくご了承のほどお願い申し上げます。



というわけで、明日からこのブログも1週間ほどお休みをいただきます。
休みと言っても、なんだかんだでネタの準備はする予定なんですけどねー。
なんて仕事熱心なんでしょう。


いやはや、このブログも早1年ですね。
一時期を除いて毎日更新してきて、「早1年」とか書きましたが、やっぱ長かったですねー
会社から何か一封出ないのかしら(´ω`)
ブログは定期更新がキモなので頑張ってきましたが、このブログが、多少でも読まれた方の参考になっていれば幸いです。

GW明けも頑張ります!o(`ω´)o
それまでひとまず休息を取らせていただきますw

2011年4月27日水曜日

CentOS 事例6

昨日IE9が正式リリースされましたねー。

とりあえず、製品候補版と知らずにインストールしてしまった自宅用のPCに、とりあえず正式版をインストールし直しました。使ってませんけど。





【要望】

用途:計算サーバ

OS:CentOS

CPU:DP Xeon最高クラス
メモリ:最大容量



【弊社が提案したPCの構成】
OSCentOS 5.5 64bit 日本語
チップセットIntel i5520+ICH10R ATX LGA1366
CPUIntel Xeon X5690 3.46GHz(TB 3.73GHz)/12MB
QPI=6.4GT/s 6C/12T 130W x2(計12C/24T)
メモリ合計192GB DDR3-1333 PC3-10600
ECC Registered 16GB x12
HDD500GB S-ATA 7200rpm 3.5"
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ
ビデオ内蔵ビデオ機能 D-Sub x1
ネットワーク10/100/1000Base-T x2
外部I/FUSB 2.0 x6 / シリアルポート x1 / PS/2 x2
内部I/FPCI-E Gen2.0(x8) x4 / PCI-E Gen2.0(x4) x1 / PCI-E(x4) x1
筐体タワー 920W
外形寸法幅178x高さ437x奥行648(mm)
その他
備考




今月最後且つ「産業PCおてがら屋 生情報ブログ」1周年ラストを締め括るのは、大容量メモリの仕様です。
明日はPC事例ご紹介の日ではなく、且つ明後日からGW休暇のため、本日が最後になる、ということですね。

タイトルですが、本当は計算サーバ的な事例のシリーズなのですが、なんか「コレ!」って当てはまるような、既存のよさげな用途名が…どうでもいいですね。


さて、弊社製PCの導入実績で、搭載メモリ容量のレコードを更新しましたね。
1位は今回の192GB、2位はシンクライアントサーバ事例の144GB、3位はMP Xeon事例の128GBです。

注意点は、現状16GBモジュールのメモリは4 Rankしかありませんので、12枚刺しが最大になります。
しかし、Westmere-EPは前世代Nehalem-EPと違い、1CPUあたり6枚(1chにつき2枚)までのDDR3-1333をサポートするため、速度が落ちません。
※Nehalem-EP世代では、1333MHzのサポートは1CPUあたり3枚(1chにつき1枚)まででしたので、1CPUに6枚搭載すると、速度が1066MHzに落ちてしまいました。


そういえば、今回はCentOS 5.5で出荷しましたが、先日5.6がリリースされましたね。
5.6は基本的にパッケージの追加やアップデートが主ですが、Ext4の完全サポート等、RHEL 6で採用されている機能も一部追加されているようです。
でも、CentOS 6はまだ未定のようですねぇ…。
RHELが6になって融通が利かなくなってしまった関係で、CentOS 6には非常に期待しているところなのですがw
リリースノートはコチラ(CentOS Wiki)
リリースアナウンスはコチラ(CentOS本家)


気になる方は、是非是非コチラへ。


←今回使用したシャーシです。

今までも似たようなシャーシはいくつもご紹介しておりますが、何気に同じシャーシは二度紹介しておりません
一応、今まで掲載した画像は一度チェックしてるんですよー。

どうでもいい。

2011年4月26日火曜日

社内PC 事例1

本日も仕事帰りに整体に行ってきたのですが、治療中、軽く寝てしまいました。
疲れてるんですねー…。

しかし、あと2日でGWです!
乗り切ったるどー!o(`ω´)o




【要望】

用途:故障したOA PCの代替え

OS:Windows 7 Pro 32bit

CPU:Sandy Bridge
メモリ:4GB

SSD:速い製品、最低容量(システム用)
HDD:故障PCから流用

グラフィック:マルチディスプレイ(D-Sub x1 / DVI x1)

ケース:流用
電源:交換


【弊社が提案したPCの構成】

OSMicrosoft Windows 7 Professional 日本語
チップセットIntel H67 M-ATX LGA1155
CPUIntel Core i5 2400 3.10GHz(TB 3.40GHz)/6MB
4C/4T 95W
メモリ合計4GB DDR3-1333 PC3-10600 2GB x2
SSDRealSSD C400 64GB S-ATA MLC 2.5"
Micron MTFDDAC064MAM-1J1
HDD流用 3.5"
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ
ビデオ内蔵ビデオ機能 D-Sub x1 / DVI-D x1 / HDMI x1
サウンド内蔵サウンド機能
ネットワーク10/100/1000Base-T x1
外部I/FUSB 3.0 x2 / USB 2.0 x6 / PS/2 x1(Keyboard)
内部I/FPCI-E Gen2.0(x16) x1 / PCI-E Gen2.0(x4) x1 / PCI x2
筐体ミニタワー(流用) 420W 永久保証電源
外形寸法幅180x高さ352x奥行393(mm)
その他
備考




本日はPC事例の日というわけではありませんが、先々週末や昨日投稿をお休みしましたので、その代わりということで。
今回はちょっと趣向を変えて、客先へ導入したPCの事例ではなく、弊社の社内スタッフ用PCの事例です。
2週間ほど前から弊社マーケティングスタッフSのPCの調子が悪く、弊社サポート担当Tが検証したところ、寿命であることを宣告され、だましだまし使っていたものの、先日とうとうお亡くなりになってしまい、その代わりとして用意したPCです。

社内用PCながら、何かとネタが豊富だったため、紹介させていただきます。


CPUに関しては、Sから「CPUは何が何でもSandy Bridgeで!」という強い要望をいただいており、価格とスペックのバランスを考慮し、i5-2400になりました。
実は、弊社では未だにSandy Bridgeを搭載したPCの導入事例がございません。
検証用に1台用意しましたが、今回の社内スタッフ用ので2台目ですw
いやー…パーツ単体では販売してるんですけどねぇ。

それもこれも、件のチップセットの不具合のせいで、代理店にバックオーダーが入りまくってしまっており、フリー分が出回ってくるまでに時間を要してしまっているのです。
発注をしないことには割り当てられないのはわかっているのですが、弊社のスタンス(BTO)上、どのマザーボードを使うかは決まっておらず、お客様からご注文をいただかないことには、こちらも手配できないんですよねー。
以上、商品管理・購買担当のもどかしい心情でした。まる。


で、マザーボードに関しましては、上記のとおり代理店にバックオーダーが入りまくっており、恐らくフリー分が出回るのはGW明けだろうと予想されていますが、中にはあるものなのです。人気のない商品が
ぶっちゃけ型番を書いてしまうと、今回採用したのはASUS P8H67-M LEです。
代理店情報によると、現状P67/H67製品は、上のモデル(上位機種)がよく売れているようで、廉価版(今回のような、末尾にLEが付く製品)はフリー分がもうあるということです。
今回Sからの要望を鑑みるに、このマザーボードでも条件を満たすため、問題ないと判断してこの製品を採用したのですが、入荷してから現物を見たところ、なるほど納得。
技術部の検証用H67マザーボードはASUS P8H67-M PROなのですが、比べてみると、やれ「メモリのスロットが~」とか、やれ「PCI-Eバスのスロット数が~」とか、やれ「オーディオのチャンネルが~」とか、やれ「オプティカルが~」とか、わかりやすいところのスペックの違いはもちろんあるのですが、それ以上に気になったのは、「P8H67-M LE、コンデンサ端折りすぎだろ…;」っていうところですね。
このコンデンサ数の差で2~3000円程度の価格差ですので、そりゃ確かにPRO(上位機種)を選択するわ…と。
大体、安いので良いというのであれば、H61という選択肢もあるわけですしね。

…って、H61って意外とH67と価格あんま変わらないのね…;
そうなると、ますます安い製品を選択する意味がないですねぇ…。

という。


さておき、お次はSSDですが、今回は速度と入手性を考慮し、RealSSD C400の64GBを選択しました。
現段階ではリテール(Crucial)がまだ販売されておらず、バルク(Micron)になります。
とりあえず、CrystalDiskMarkのベンチを晒しておきます。

RealSSD C400 64GB Micron MTFDDAC064MAM-1J1

シーケンシャルリードはほぼ公称値(415MB/s)通り出ており、さすがに体感でめちゃくちゃ速いですねー。
OSインストール直後だからってのもありますが
でも、私自身RealSSD C300を自宅で使用していますが、いろいろソフトをインストールしたり、数か月使い続けていたりしても、HDDと違って速度が落ちにくいですね。
もちろん、OS起動時はある程度少しずつ遅くなっていくものですけどね。これは宿命なので仕方ないです。
それよりも、シーケンシャルライトが公称値(95MB/s)をオーバーしており、これはアタリを引いたなーという感じです。

ただ、RealSSD C400の特徴として、「ランダムアクセスが向上していて、実用途向き」とか「書き込み全般が向上」とか言われていますが、…ハテ。
私のC300は256GBですので、書き込み速度は当然C300 256GBの方が速いのですが、C400…ランダムアクセス向上してるか…?
一応、比較のため、以前ご紹介したベンチの画像を上げておきます。

RealSSD C300 256GB Crucial CTFDDAC256MAG-1G1

あ、そうそう。
私も今回のPCをセットアップしている時にスカンと忘れていたのですが、SSDを接続する時には、BIOSでAHCI設定しておきましょう
速度が出ませんよー。
IDEモードでOSをセットアップした後でAHCIにすると、OSが起動しませんので。
それでまたIDEモードに直すと、修復が始まっちゃいますので、面倒ですよw
Windows XPだと、AHCIで接続する場合、OSインストール時にAHCIドライバが必要なので、それもまた面倒ですね。
もっと言うと、Windows XPでSSDを使う場合、Intel製以外はあまりお勧めできません。
Windows XPはTrimに対応していないので、Intel Toolboxのようなものがないと、SSDのパフォーマンスを引き出せません。


あと、オマケですが、グラフィックに関しては、デュアルディスプレイを使用するということですが、オンボードで実現できるため、ビデオカードは付けませんでした。
この世代になると、オンボードでマルチディスプレイ対応がデフォルトですね。
故障したPCにnVidia GeForce 7600GSが搭載されており、それを流用するか?という話も持ち上がりましたが、この世代のビデオカードだとDirectX 10.1に対応していないため、Windows 7で使うには荷が重いかな、と。
※実際には、DirectX 9世代のビデオカードでも、Windows 7で普通に使えますが、ソフトウェアエミュレーションによる実現よりも、DirectX 10.1対応GPUの方がより良いパフォーマンスを引き出せます。
参考) DirectX 10.1をベースにするWindows 7

ハードウェア的な速度で言えば、600番台なので、オンボードよりもビデオカードの方が若干速いと考えられますが、環境次第ではボトルネックになってしまうという。
それに、Sandy Bridgeのオンボードなら、エンコードも早いですしねー。
仕事でその機能を使うかは不明ですがw


気になる方は、是非是非コチラへ。


←Miron RealSSD C400です。

聞くところによると、Intel 510シリーズはシーケンシャルばかり早くて、ランダム性能が良くないとか…SSD戦争はまだまだ続きますね。

2011年4月25日月曜日

産業PCおてがら屋 生情報ブログ 休載のお知らせ 10

産業PCおてがら屋 生情報ブログ(2011年4月25日投稿号)は、私用によりお休みさせていただきます。


志都呂のイオンからHMVが消えた…orz


このショックたるや、如何。
いえ、HMVが消えたことそのものはどうでも良いです
昨日、Trust CompanyというUSバンドがいつの間にか復活していたことを知り、いつの間にかアルバムをリリースしていたことを知ったので、本日仕事帰りにイオンに寄ったのですが、いつの間にかWAVEとかいうよくわからない店に変わっていました…。
ムシャクシャしたので、マンガを1冊買ってしまいました
久しぶりに感じた、CDを買う時のドキドキを返せ!(`ω´)


Amazonだと輸入盤しか取り扱っていないようで、日本盤はHMVの通販になってしまうんですよねー。
せっかくHMVが近くにあるんだから、通販なんか使わずに直接ーと思ってたのに。

それにしても、音楽はDL販売が拡大していっているせいか、CD屋はどんどん縮小傾向にありますね。
私自身もCDを買うこと自体は少なくなってきていますが、それでもDL販売は買う気にはならないですねぇ…。


あ、CD買いに行って帰るのが遅くなったからPC事例を投稿できなかったわけじゃないですヨ?
仕事が、ね。うん。仕事が。

2011年4月22日金曜日

研究・開発PC 事例4

今週は頭から月内納期希望のPCのご注文が多く、現在絶賛てんてこ舞い中です。

ヤマは来週前半だ…!




【要望】



主な使用ソフト
MATLAB 最新版
ANSYS ED 10.0
FORUM 8
FLIP 6.0.6
OS:Microsoft Windows 7 Professional 32bit 日本語版(XPモード使用予定)
CPU:Core i7
メモリ:合計 4GB
HDD:500GB~1TB S-ATA


【弊社が提案したPCの構成】

OSMicrosoft Windows 7 Professional 日本語
チップセットIntel P55 ATX LGA1156
CPUIntel Core i7 870 2.93GHz(TB 3.60GHz)/8MB
4C/8T 95W
メモリ合計4GB DDR3-1333 PC3-10600 2GB x2
HDD500GB S-ATA 7200rpm 3.5"
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ
ビデオnVidia GeForce 210 1GB PCI-E
D-Sub x1 / DVI-I x1 / HDMI x1
サウンド内蔵サウンド機能
ネットワーク10/100/1000Base-T x1
外部I/FUSB 2.0 x10 / IEEE1394 x2 / PS/2 x2
内部I/FPCI-E Gen2.0(x16) x2 / PCI-E Gen2.0(x8) x2 /
PCI-E(x4) x1 / PCI-E(x1) x1 / PCI x1
筐体ミドルタワー 600W 永久保証電源
外形寸法幅198x高さ420x奥行450(mm)
その他
備考



主な使用ソフトから、ご予算に応じた構成を検討いたしました。
本来であればSandy Bridgeの仕様で導入させていただきたかったのですが、ちょうど件のチップセット問題が発生した時期だったため、Lynnfieldでご提案させていただいております。

ビデオカードも、本来であればQuadroでご提案させていただきたかったのですが、ご予算の関係で…;
ただ、AMD(ATI Radeon)よりnVidia(GeForce)の方が親和性が高そうでしたので、ローエンドながらも、GeForceでご提案させていただいております。
http://www.mathworks.co.jp/company/pressroom/articles/article52011.html


その他、それぞれのソフトにおけるハードウェア要件の参考URLです。

・MATLAB
http://www.mathworks.co.jp/products/matlab/

・ANSYS ED 10.0
http://www.cybernet.co.jp/ansys/product/lineup/ed/

・FORUM8
http://www.forum8.co.jp/

・FLIP 6.0.6
http://www.cdit.or.jp/products/flip.html


気になる方は、是非是非コチラへ。


←FORUM8のロゴですね。

2011年4月21日木曜日

とある平日の一幕。2

弊社の「産業PCおてがら屋」では、評価機をお貸しし、ご購入前に評価していただくサービスを一つのウリとしております。
「ウリ」って言ってしまって良いのかしら。

一部機種は貸出機を用意しており、無償で評価していただけます。
貸出機をご用意していない機種でも、テストOKだった場合にご購入頂く事を前提とした貸出ならば行える場合があります。ご相談ください。
※FAQ「購入前に動作をテストしたいんだけど…」より抜粋。


今回ご紹介するのは、弊社では評価機を用意していない仕様で、貸出のご要望をいただいた事例です。
PC導入事例ではなく、評価機用意事例ですね。


以前、SBCのシステムを導入した事例でもお話しましたが、弊社ではあまりSBCの導入事例がなく、あまり慣れておりません。
以下はその奮闘っぷりです。
※備忘録としてメモした内容を、あえて原文のまま掲載します
会社のブログでこんな文章晒して良いのか…;


~AT電源接続編~

AT電源はコネクタ接続が難しい;www
あ、でもコツを掴むと簡単。
垂直ではなく、端っこからさしていけば良いのね。


~フロントケーブル編~

ケースのフロントから出てるHDD LEDとかPower LEDのケーブルって、どこにさせばいいのwww
マニュアル読んでみるけど、それっぽいのがない…ボード上にはLEDがあるけどwww
参考)http://www.icop.co.jp/ja/products/single-board-computers/half-size-sbc/vdx-6324-fd

結局、これに関してはさせそうなところがないので、内部で縛ってしまうことに。

とりあえず、リセットのケーブルだけCPUボードに接続。
パワースイッチは、AT電源に直につながっているのです。
参考)https://www.nipron.co.jp/pdf/qa/2005051214312929312.pdf

ケースやバックプレーンについているキーボードコネクタ(5Pin DINコネクタ)は使わないので、これらのケーブルは未接続。
キーボードとマウスは、CPUボードのリアにあるPS/2コネクタを使用。


~起動編~

ドライブはさて置き、とりあえずここまででひとまず電源投入!
動かない!www

通電してるようなノイズは聞こえるけど…まぁ、なんとなく察しはついてます。
AT電源の6Pinコネクタの接続箇所が逆ですwww
どっちがどっちだか知らないんですよ…。

改めて、電源投入!
動いたー!
BIOS画面が出ることを確認~。


~FDD編~

FD投入!

動かんやんwww

あ、Floppy ConfigurationでFloppy AもBもDisableになってる…;
これを1.44MB 3½に変更しておk


動かないwww
Bootの順番は直したんだけど…あ、SuperIOのところにFloppy Configurationが…。
Disableになってるわw
これをEnableに直して、BIOS設定保存して再起動。
ktkrwww




~IDE編~

ボードにIDEのコネクタが1つしかないのはわかってたけど、付属してきたIDEケーブルにIDEのコネクタが1つしかないwww
HDDとODD(光学ドライブ)が同時に付けられない;

仕入先に問い合わせてケーブルどうにかならんかと相談したけど、時間がないので、ボード裏側にあるCF(Compact Flash)スロットにBootable CFを搭載。
在庫あって良かったー。普段はこんなの在庫してないんだけどw
IDEにはODDだけ搭載。


さてどうなるか…お、CF認識した。けどODDが認識しなくなったwww
あ、CFをPrimary Slaveで認識してる。
ODDのジャンパはデフォルト(Slave)のまんまだったから、カブっちゃったんだなーシマッタシマッタw
というわけで、ODDのジャンパをMasterにして、無事どちらも認識成功!


~出荷前編~

CPUボードにCOMポートが1つあるけど、もしかたらもっと使うかもなので、付属してきたCOMケーブル3本とパラレルポートケーブルもついでに接続。
お客様から、この辺はご要望いただいてませんけど…念のため。

動作チェックとして、FDD起動・CD起動の動作確認と、Windows 98 SEのコンソール上でのCF認識とフォーマット、CFからのWindows 98 SEのDOSモード起動を確認!
おk、動作問題なし!


最終的に、こんな感じになりました。






というわけで、お見苦しい文章になってしまいましたが、弊社では、こんな感じで楽しく日々勉強させていただいております

2011年4月20日水曜日

研究・開発PC 事例3

先週末、散りかけの夜桜を見に地元へ戻りました。
夜桜は写真に収められなかったのですが、その後朝まで延々友人とAkinatorで遊んだり、「自分たちでルールを決める」というゲームで遊んだりして、どんだけ若いんだと。
久しぶりに年甲斐もないことをしたなぁと…まぁ普段も年甲斐いないですけど


そんな話は割とどうでも良くて。


地元(実家)に戻った際、フランスパンを1本ゲットしてきたのです。

なぜフランスパン。

実はれっきとした理由があるのですが、割愛。

私は面倒臭がりなので、オサレにカットなんぞせず、頭からガブリといただきます。


がぶがぶ。

もふもふ。

がぶがぶ。

もふもふ。


…意外とコレ、ハマるぞ…。


1本ざっと50cmくらいはあるんですが、がぶがぶもふもふと食べ進めていくことに、常ならざる快感をば覚えた伊藤です。がぶがぶ。

オチはない。




【要望】


HP(ヒューレット・パッカード)Z400 カスタマイズ相当

液晶モニタ:HP ZR24w相当


【弊社が提案したPCの構成】

OSMicrosoft Windows 7 Professional 64bit 日本語
チップセットIntel X58+ICH10R ATX LGA1366
CPUIntel Xeon W3565 3.20GHz(TB 3.46GHz)/8MB
QPI=4.8GT/s 4C/8T 130W
メモリ合計12GB DDR3-1333 PC3-10600
ECC Unbuffered 4GB x3
SSDX25-M 160GB MLC S-ATA 2.5" Intel SSDSA2MH160G2K5
HDD500GB S-ATA 7200rpm 3.5"
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ
ビデオnVidia Quadro 600 1GB PCI-E DVI-I x1 / DisplayPort x1
サウンド内蔵サウンド機能
ネットワーク10/100/1000Base-T x2
外部I/FUSB 2.0 x10 / PS/2 x2
内部I/FPCI-E Gen2.0(x16) x2 / PCI-E(x4) x1 / PCI-X x2 / PCI x1
筐体ミドルタワー 700W 永久保証電源
外形寸法幅202x高さ440x奥行485(mm)
その他メンテナンスフリー水冷キット Corsair CWCH70
備考



某医科大学様に新しく赴任される先生がご使用されるということで、HP Z400相当のお引き合いをいただきました。
スペックはお客様からのご指定のものですが、メモリだけ8GBを12GBにさせていただきました。
X58はメモリがトリプルチャンネルですので、3枚1セットで構成した方が、速度が上がります。


Xeon W3565は、いわばCore i7 960のXeon版で、UP(Uni Processor)Xeonというヤツですね。
クロックやキャッシュ、QPIの速度等、よく目にするスペックは全く同じで、違う点は、デスクトップCPUとサーバーCPUとの違い、つまりサーバーCPUがサーバーCPUたる機能があるかどうかです。

その機能の一つはECCメモリのサポートですね。
ECCはError Check and Correctの略で、メモリに誤った値が記録されていることを検出し、正しい値に訂正することができます。
また、ECCメモリには、入出力にレジスタ(バッファ)を持つタイプのRegisteredと、持たないタイプのUnbufferedがあります。
ワークステーションやサーバーなど、計算や大量のアクセスがあるPCには、こういったECC機能があるメモリを搭載するのがお勧めです。
そして、大容量のメモリを搭載する場合は、ECC付でないと実現できないため、結果的にXeonを使用するのは、こういったところにメリットがあるためという理由につながります。

他にもXeonだけが持つ機能がいくつかありますが、重要度はあまり高くないので割愛します。


今回のPCのもう一つの特色であり、最大の特徴は、水冷です。
実は、今回の事例が弊社初の水冷仕様です。

水冷というと、一昔前のイメージとして、「水冷キットが大きい(PCの背面にバカみたいにデカいラジエーターを搭載)」「メンテナンスが面倒」「本当に冷えるの?」「PCマニアの自己満足パーツ」「人柱チャレンジャーのためのキワモノパーツ」…と、いろいろあると思いますが、水冷も数年かけて、発展してきているのですw

Corsairが発売したメンテナンスフリー水冷キット「CWCH70」は、「CWCH50-1」の後継で、非常に高い冷却性能と、一体型ゆえの簡単設置、そして設置後のメンテナンスが不要という点で話題を呼んでおり、弊社でも検証をしておりました。
簡単設置は、水冷に一つの革新をもたらしたと言えましたし、冷却性能も、OC済みのCore i7 Extreme Edition CPUでも十分にその力を発揮し、結果を出しております。
ぶっちゃけ、冷却性能に関しては、空冷以上であることを確認しております。

ただし、メンテナンスに関しては、確かに不要と言えば不要ですが、これはメリットでもあり、デメリットでもあります。
メンテナンスをしなくて済むという、手間の面ではメリットですが、メンテナンスができないということは、冷却水の補充や交換ができませんし、チューブの腐食や経年劣化による水漏れ、それに伴うPCパーツ破損のリスクもあります。
CWCH70は、冷却水の蒸発が限りなくゼロに近い低透過率カスタムプラスチックチューブを採用しておりますが、耐性はPCの使用環境やスペックに左右されますので、ご注意ください。
それでも、今までの水冷キットに比べ、コスト(ランニングコストも含め)が大幅に削減されたことは大きく、OCで使われる場合は、その時点でPC自体の寿命をある程度短いスパンで考えられていると思いますので、そういった割り切りの下では、十分に選択肢になると思います。

また、水冷にすることにより、静音化に一役買う…というのもイメージとしてあると思いますが、CWCH70に関しては、付属しているファンを使用する場合、決して静かではありません…;
3Pinなので、PWMも働きませんし;
静音ファンを使えばもちろん静音化できますが、もちろんその分冷却能力は下がります。
静音性が必要な場合は、密閉性が高いケースにする必要がありますが、今回は冷却効率(パーツの安定動作)を重視しております。

もう一点ご注意いただくのは、ファンの向きです。
水冷クーラーのメーカーでは、「PC(筐体)外部の空気をPC内部に取り込んで、ラジエーターに風を当てる」という形を推奨しております。
というのも、PC内部はパーツが発する熱がたまっており、その温風をラジエーターに当てても、冷却効果が低いためです。
どれだけ外気温が上がっていても、物理的に考えて、PCが稼働状態であれば、少なくともPC内部より外気温の方が低いです。
外部の冷風をPC内部に取り込み、PC内部の温まった空気を外部に押し出すということですね。


気になる方は、是非是非コチラへ。


←Corsairのメンテナンスフリー水冷キット「CWCH70」です。

「水冷」という仕様の指定しか確認していなかったのですが、HP Z400のページを確認したところ、まんま同じ製品ですねwww
http://h50146.www5.hp.com/products/workstations/personal_ws/z400ct/

2011年4月19日火曜日

とある平日の一幕。

以前弊社製組込PC事例で、ロゴなし仕様をご紹介しましたが、その際光学ドライブのメーカーロゴを消すお話をさせていただきました。
背景(なんでそんなコトしてんのっていう)に関しましては、こちらの記事をご参照ください。


本日は、どのようにして作業を行っているのか、もうちょっと詳細をご紹介したいと思います。


まずは、この作業を行うに当たって、必要になる器具です。


いろいろ試してみましたが、結果的に除光液や薄め液が効果が高いことを確認しました。

一番左の薄め液は、この作業を行うに当たって一番最初に「これなら勝つる!」と結果を出した、いわば「光学ドライブのロゴ消し液」の先輩です。
これにはホントお世話になりまして、今では現役を退き(液を使い果たした)、名誉の殿堂入りとして弊社に今でも鎮座しております。

左から二番目の薄め液は、ぶっちゃけ役に立ちませんでした
さすがに非危険物レベルでは、刃が立ちません。

真ん中の薄め液は、現在期待の新人ルーキーとして絶賛活躍中です。
しかし、さすがに先輩(一番左の薄め液)ほどの能力はなく、精進の日々を続けております。
使い続けても、能力は上がりませんが。

右から二番目の薄め液は、かなりヤンチャというか、暴れん坊です。
ロゴは見事に消してくれるのですが、ロゴごとプラスチックを溶かしてしまう勢い。
こいつを使う場合は、ビニール手袋でさえもご法度です。
こちらに関しては、扱いが難しいため、一時封印中です。
いつかその封印を解き放つ時が来るのか…。

一番右のは、薄め液でも除光液でもありませんが、薄め液で消しきれなかった、細かい部分を綺麗にするために用意しています。
ただ、なんだかんだで、薄め液で綺麗になるまで頑張ってしまうので、あまり使う機会はないという…。


これらの液を綿棒に染み込ませて、ロゴの部分を擦って消すということですね。
綿棒の選択もまた一つの重要な部分でして、ある程度力が必要なので、それに耐え得る綿棒が好ましいです。
ベストは、手に持つ部分が木のタイプですね。


あ、可燃性がありますので、作業は事務所の外で行います。
まぁ、事務所内だと、可燃性云々よりも、シンナー的な異臭の方で騒ぎが大きくなりそうというのも理由の一つですね。


では、行程を見ていきましょう。



デフォルト(初期)状態です。
さぁー、消すぞー!(`ω´)ノ



けしけし。
あぁ、今日は良い天気だなぁ(´ω`)



けしけしけしけし。
今日は暖かいけど、そろそろ肌寒くなってきた…っていうか疲れてきた…(´ω`;)




ふぅッ!ε=(´ω`;)


これで終わりです。

まぁ、ひたすら頑張って消す、と。
それだけです。


当然ですけど、写真屋とか、それに類するソフトでの画像加工ではありませんヨ?


ちなみに、作業時間は1枚当たり20分程度。
意外とかかるんですよ…;
これが5枚とか、それ以上になると、事務所内で「あれ?伊藤は?」となります。


技術部は、こういったアナログローテクなところでも頑張っております。

2011年4月18日月曜日

組込PC 事例10

最近暖かくなってきたせいか、明るくなるのが早くなってきたせいか、ネコの朝が早いです。
たいてい私の起床時間よりも早く起き、ニャーニャー鳴いて私の安眠を妨げます。

仕方ないので、起きてネコに飯を用意してあげるのですが、飯を食おうとせずに、私がそれまで寝てた布団にもぐって寝始めるという。


キィィィィィィィィ( `A´)

ニャアアアアアアア(`ω´)


そして、壮大なバトルが展開されたりされなかったり。





【要望】

用途:FC(Factory Computer:産業パソコン)

OS:Windows XP Professional for Embedded Systems

筐体:横置きデスクトップ 黒

RAID:ARAID

光学ドライブ:DVD読込専用

USBポート:多めが良い



【弊社が提案したPCの構成】
OSMicrosoft Windows XP Professional
for Embedded Systems SP3 日本語
チップセットIntel P43+ICH10 ATX LGA775
CPUIntel Pentium Dual-Core E5800 3.2GHz/2MB
FSB800 65W
メモリ合計2GB DDR2-800 PC2-6400 1GB x2
HDD500GB S-ATA 7200rpm 3.5" x2(RAID 1:500GB)
光学ドライブDVD-ROMドライブ 黒
ビデオnVidia GeForce 210 512MB PCI-E
D-Sub x1 / DVI-I x1 / HDMI x1
サウンド内蔵サウンド機能
ネットワーク10/100/1000Base-T x1
外部I/FUSB 2.0 x6 / PS/2 x2
内部I/FPCI-E(x16) x1 / PCI-E(x1) x2 / PCI x3
筐体横置きデスクトップ 黒 420W 永久保証電源
外形寸法幅426x高さ352x奥行393(mm)
その他RAID BOX(RAID 1)
備考




「産業PCおてがら屋」本家サイトに掲載されている事例、PC-LEG107ですね。
※厳密にはPC-LEG107とは仕様が若干異なり、このブログの内容が当時実際に導入した仕様になります。

このPCは、今までもリピートで納品しており、その都度若干構成や筐体の色などは変更されていますが、基本的に「横置きデスクトップ筐体」「RAID BOX」「Windows XP」という点だけ変更なしで、その他ご予算に応じてハードウェア構成を選定しております。


特筆すべき点としては、まP43という微妙な廉価版のチップセットを使用している点でしょうか。
やはり予算の関係もありますが、P45ですと、PCIの本数が少ない(PCI-Eの本数が多い)というのも採用に至らなかった理由の一つとしてあります。
G41ですと、(マザーボードベンダーの考え方的に)コストを下げるため、M-ATXフォームファクタの製品ばかりでして、結果的にPCIの本数が少なくなってしまうんですね。
G41でATXの製品ですと、唯一把握しているのは、某産業マザーボードメーカーが出している1種類だけですね…と言っても、まだ発売はされていなかったような。
仕様はうろ覚えですが、PCIが4本か5本か…かなり貴重だった記憶があります。


CPUは、このブログでは珍しいPentium Dual-Coreです。
Core2ブランドが出てきて、Pentiumブランドは消えるかに思えましたが、Core2の廉価版として発表されたシリーズですね。
デスクトップCPUの廉価版はCeleronですが、そのCeleronとCore2の間に位置する微妙な製品群です。
Pentiumブランドは、Core2シリーズがCore iシリーズの世代になってもまだ存在しているのですが、要するに「メインストリームの若干廉価版」ということになるわけですね。

なぜPentiumブランドが残るのかって、やはり、Pentiumブランドの歴史があるから、そのネームバリューは大きいというIntelの判断なんでしょうね。
別に昔のPentiumシリーズの後継、というわけではないのですが。
ちなみに、現行のPentiumはアーキテクチャが以前のものとは全く異なりますので、同じデュアルコアといっても、Pentium Dの後継というわけでもありません。


この仕様で1点ご注意いただきたいのが、ビデオカードです。
下にあるリアの画像を見ていただければわかるかと思いますが、ビデオカードのポートが、D-Sub x1 / DVI-I x1 / HDMI x1という構成で、HDMIポートが真ん中にある場合、D-Sub 15Pinケーブルが接続しにくい可能性がございます。
今回のような場合、DVI→D-Sub変換アダプタが付属されていますので、DVIポートからD-Subへ変換してお使いいただくようにしております。

これは、この横置きデスクトップシャーシのPCIスロット周辺の形状仕様の問題なのですが、ビデオカードがDVI-I x2とか、D-Sub x1 / DVI-I x1というようなポート構成のビデオカードなら問題はありません。
また、D-Sub x1 / DVI-I x1 / HDMI x1というポート構成でも、D-Subポートが端っこにないカードなら問題はございません。


気になる方は、是非是非コチラへ。


←横置きデスクトップシャーシの黒版です。

以前、これの白版をご紹介しましたが、黒もご用意できます。

←背面の画像です。

ビデオカードのD-Subポートの位置ですが、ケーブルによって、シャーシに干渉してしまう可能性があります。

2011年4月15日金曜日

産業PCおてがら屋 生情報ブログ 休載のお知らせ 9

産業PCおてがら屋 生情報ブログ(2011年4月15日投稿号)は、私用によりお休みさせていただきます。


久しぶりに使ったなコレw


申し訳ございません、今回は通常業務過多による休載ではありません。
私用というのは、先日チラッと書いた、震災復興のためのチャリティーコンピレーションアルバム企画のための曲作りのためです。

イヤ、嘘じゃないから。

4/1に書いたもの全てが嘘ってわけじゃないですよ!(*`ω´)


実は、帰宅してからいつも通りPC事例の投稿を準備していたのですが、諸事情ありまして、そちらの企画の作業を優先することにしました。
この埋め合わせは後日必ず行います。
埋め合わせをするほど重要な仕事ってほどでもないでしょうけど。


ちなみに、これの投稿は4/15ということになっていますが、4/15 25時以降の投稿となっております。

2011年4月14日木曜日

PC関連の現状アレコレ

先日HDDについて、HGSTがWDに買収されて、価格は上がっていく傾向にあり、入手性の面でも向こう数か月はあまりよくないといったようなことを書きましたが、もうちょっと突っ込んだ話をば。

HGSTがWDに買収されましたが、現状HGSTブランドがWDの製品として残るか、今後HGSTブランドの製品を発表・発売していくかは未定です。
この辺の話がWD内で決定するのは、向こう数か月…半年程度かかると言われていましたが、それは震災前の話
現在、震災の影響を受け、WD内でHDDの部材供給に支障をきたしており、HGSTブランド問題の解決に関して「それどころじゃない!」状態になっているというもあります。
その関係で、HGSTブランド問題の件に関しては、向こう半年どころか、年内の解決は難しいのでは、という見通しが立っております。
現状、代理店もこの問題が解決するまで立ち往生…という感じのようです。

反面、HGSTには根強いファンや、その品質に信頼を置いている企業も多く、ここに来てHGSTがなくなる可能性を考慮し、買占めに走っている大手メーカーもあります。
需要に対して供給が追い付いておらず、現在HGSTのHDDの入手性が非常に悪く、EOLは発表されていない状態なのに、下手すると、そのまま入手できないまま販売終了になる可能性が高くなっております。
震災後の生活用品買占めが問題になりましたが、ここでも…という感じですね。

買占め自体も問題ですが、やはりここでも震災の影響があって、部材の供給も足りておらず、生産にも影響しております。
現在、生活用品が店に並んでいないのは、買占めによる影響ではなく、工場側の生産状況の問題(震災による部再供給の問題や、計画停電の影響)だと言われています。
HGSTのHDDでも同じことが起きており、HDD以外のPCパーツでも、部材の供給不足による生産計画の遅延が発生・懸念されております。
現状、一番わかりやすく影響が出ているのは(買占めの問題もあって)HGST HDDですが、数か月後にはそれ以外のパーツも、供給量が減ってくる可能性があります。

…ただ、個人的には、本当にそこまで影響しているのか?と若干疑問です。
確かに、東北には精密機器の工場が多くあり、特にNANDフラッシュ系は影響を受けるだろうと早くから言われており、実際AppleのiPad 2の生産・販売にも影響を出しております。
ハギワラシスコムの民事再生申し立てが影響するかどうか…これはあまり関係なさそうです。
HDDやメモリの一部の部材も東北に工場があり、影響が出ているという風なもありますが、どこまで本当か…。
多少(一部)の影響はあるかもしれませんが、個人的には、どうにも震災に乗っかっている感じがして、話が勝手に大きくなっている気がします。


また、供給の問題もそうですが、急激な円高があり、現在為替は円安傾向にあり、海外製品は価格が値上がり傾向にあります。
すでに、ここ数週間でHDDやメモリ、CPUなどは少しずつ価格が上がってきています。
PCパーツの大半は海外メーカーのものが多いため、今後PCパーツ、ひいてはPCそのものの値上がりが懸念されます。


国内需要の面に関しては、震災直後からUPSの需要が高まっており、現在UPSの納期が若干長くなってしまっております。
PCの需要に関しましては、復興需要も見込まれますが、現段階ではライフラインやインフラ整備が優先されるため、向こう数か月は大人しくなると考えられております。
反面、その影響をカバーするために、西日本や影響が少なかった地域での需要も考えられます。


先の震災から1ヶ月経ち、直後とは別の影響も発生しておりますが、今後数か月に渡りPC関連業界は変動が懸念されます。
正しい情報を早い段階で取得し、このブログを読んでる方のお役にたてればと思います。




ところで、先日チラッと書いた、復興支援用のPC 2台(無償提供)に関しまして、本日山形大学様へ納品が完了しました。



弊社のオリジナルPC梱包箱(サンプル)を使用しました。
これが被災地で見かける日が来るかもしれません!


被災された方々への直接の支援ではありませんが、復興のお手伝いとして、役に立つことを祈っております!

2011年4月13日水曜日

LECCAⅡ用PC 事例1

平日のお昼下がりの一幕。


戦国時代の武将よろしく、背中に「誠心誠意」と書かれた大きな旗を翳した若い男女3名が、自転車で疾走していきました。
今日のことではないんですけどね。


男「イヤ俺のマイミク、知り合い3人だけだからwww」
女「やーめーてー><」



…なぜか、ふと高杉 晋作の辞世の句が思い浮かびました。

「おもしろきこともなき世をおもしろく」





【要望】

用途:材料劣化シュミレーションソフト(LECCAⅡ:計算力学研究センター)

OS:Windows XP or Vista

メモリ:4GB以上
HDD:500GB以上



【弊社が提案したPCの構成】
DVDスーパーマルチドライブ
OSMicrosoft Windows Vista Home Basic 日本語
チップセットIntel X58+ICH10R ATX LGA1366
CPUIntel Core i7 950 3.06GHz(TB 3.33GHz)/8MB
QPI=4.8GT/s 4C/8T 130W
メモリ合計6GB DDR3-1333 PC3-10600 2GB x3
HDD1TB S-ATA 7200rpm 3.5"
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ
ビデオnVidia Geforce GT 240 1GB PCI-E
D-Sub x1 / DVI-I x1 / HDMI x1
サウンド内蔵サウンド機能
ネットワーク10/100/1000Base-T x1
外部I/FUSB 3.0 x2 / USB 2.0 x6 / IEEE1394 x2 / PS/2 x2
内部I/FPCI-E Gen2.0(x16) x2 / PCI-E Gen2.0(x1) x1 /
PCI-E(x1) x1 / PCI x2
筐体ミドルタワー 600W 永久保証電源
外形寸法幅205x高さ430x奥行468(mm)
その他
備考




LECCAⅡは、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の2005年度IT利活用ソフトウェア開発事業の支援を受け、 社団法人日本コンクリート工学協会「コンクリート構造物の長期耐久性シミュレーションソフト作成委員会」の指導のもとに作成したソフトウェアです。
販売元は、株式会社計算力学研究センターです。

この度、某大学の先生がこのソフトウェアを導入するということで、専用のPCをご用意させていただきました。
高性能なハードは要求されませんが、新たに購入されるものが、Windows 7や64bitに対応しているのかどうか等が不明だったため、公式の情報に沿って、Windows Vista 32Bit仕様にさせていただきました。
32bitなのにメモリが6GBなのは、今後の64bit対応やアップグレードを見越しての構成です。
参考)
http://www.rccm.co.jp/products_html/lecca_set.htm
http://www.rccm.co.jp/products_html/LECCA2.pdf


正直言って、まさかこのブログでWindows Vistaをプリインストールした事例をご紹介する日が来るとは、夢にも思っていませんでしたw
唯一Windows Vistaが出てきた事例でも、ダウングレード用のライセンスとしての役割でしたので、プリインストールはしていませんしねw
当初はVistaのHome Premium予定でしたが、計測専門機のOSとして不要な機能を削ったエディションに変更させていただき、その分価格を抑えました。

ちなみに、弊社にはWindows Vista Home BasicのCDROM版もございます。
ある意味希少価値が高いですw


また、当初はSandy Bridge仕様だったのですが、ちょうどチップセット不具合の問題が勃発した時でしたので、当時提供できた高速なハードウェア構成にしました。
今はもう不具合修正済みのSandy Bridge対応マザーボードの出荷が始まっておりますが、まだ安定供給には至っておりませんので、若干納期がかかる可能性もございます。
ご注意ください。


気になる方は、是非是非コチラへ。


←今回使用したケースです。

以前紹介したケースの黒/銀版ですね。
これの他に、黒/黒版もございますので、それはまた後日紹介させていただきます。

2011年4月12日火曜日

雑記 13

雑記ももう13にまで達してしまいましたw




  • タバコが消えました。

先日、タバコが消える?ハハハこやつめという内容を書きましたが、先週末くらいからこちらでも一部でタバコの在庫切れが発生しております。

本日は、朝コンビニに立ち寄ったら、見事にJTのタバコが綺麗さっぱりなくなっておりました。
アラマーって感じで、GOLD Malboro(通称金マル)のロングを購入しました。
普段はMILD SEVEN LIGHTSなので、同じようなのというと、金マルになるんですねー。



どうでも良い私のタバコ遍歴ですが、Marlboro(通称赤マル)→Marlboro MENTHOL LIGHTS(通称マルメラ)→PARLIAMENT→MILD SEVEN LIGHTS(通称マイセンライト)という感じです。
特に意味はありません。




さて、先週末、弊社近くのタバコの自販機を見たところ、いくつか品切れ状態でしたので、それもついでに。
いくつか品切れ状態ですねー。


まぁ、そのうちまた出回ってくると思いますが、しばらくは金マル生活になりそうです。
大した問題じゃないですけど。




  • Twitterその後。

先日ネタがなくなったのでこんなことを書きましたが、その後仕事中にできるだけつぶやこうと意識しております。
と言っても、今何やってるーとか、ふと思ったことを書いてるだけですので、情報提供には程遠い状態ですが;
とりあえず、軌道に乗ってきたらブログに貼りつけるつもりですので、興味のある方はフォローしていただければと思います。

って、アレ?これこの前も書いたようなw
軌道に乗るのはいつですかねー。




  • やっぱり。


そういうことなんです。

ところで、先日書いた「どう見てもバロンだな」というのは、この画像がわかりやすい。
鼻から黒い線が伸びてますよね、という。

2011年4月11日月曜日

小型PC 事例6

先週末、ネコと戯れていたら、調子に乗った私にネコがキレまして、後ろ足で私の顔に見事な蹴りを入れてくれやがりました。
もちろんツメが立っていましたので、私の顔にはキズ一線(;´ω`)
前足で引っ掛かれるならまだしも、さすがに後ろ足で蹴りを入れられてケガするとは…どうにもウチのネコは足癖が悪いようです;
イヤ、ある意味大したもんだと感心してますけどw

本日はそんな私を見て、社内のスタッフ何名かから心配されましたが、そんなに目立つのかな…。




【要望】

用途:産業用(24時間稼動対応)

OS:WindowsXP Multilanguage(英語+日本語)

筐体サイズ:できるだけ小さく 縦/横置き可能

CPU:Core2Duo 2.0GHz
メモリ:2GB
Storage:SSD 8~16GB
光学ドライブ:不要

Graphic:ChipSet統合品(945以上)
I/O:USB2.0 x4以上
EtherNet(100BaseT) x2
VGA
PS2不要
Audio不要
SIO不要
PIO不要
無線LAN不要
ExtSlot:PCI x4

Display:不要


【弊社が提案したPCの構成】
OSMicrosoft Windows XP Professional
for Embedded Systems SP3 Multi User Interface(英語+日本語)
チップセットIntel i945GM+ICH7M PICMG 1.0 PBGA479 PPGA478
CPUIntel Core2 Duo T7400 2.16GHz/4MB FSB667 34W
メモリ合計2GB DDR2-667 PC2-5300 1GB x2
SSDTranscend TS8GSSD25S-S 8GB S-ATA SLC 2.5"
ビデオ内蔵ビデオ機能 D-Sub x1
ネットワーク10/100/1000Base-T x2
外部I/FUSB 2.0 x4 / PS/2 x1
内部I/FISA x1 / PCI x3 / PCI or PICMG 1.0 x1 / PICMG 1.0 x1
筐体フロアマウント 180W
外形寸法幅166x高さ175.5x奥行400(mm)
その他バックプレーン IEI PCI-6S-RS-R40
フロントUSBポート AINEX PF-001A
備考




今回の事例は、小型PCとするか、組込PC事例とするか、はたまたOSや構成等、別の特殊な点にフォーカスしたタイトルにするか、迷いましたw
弊社では珍しい、SBC(Single Board Computer・CPUボード)を使用したPCですね。
PICMGなど、産業用PCでは珍しくも何ともない規格ですが、なかなか弊社ではお問い合わせをいただく機会も導入事例も多くなく、ぶっちゃけ慣れてませんw

いわゆる普通のPCと違って、SBCはマザーボード自体がPCIやPCI-E、ISA、PICMG等のバススロットに搭載できるうなカード形状になっており、PCIなどのバススロットだけが搭載されたボード(バックプレーン)にこれを指すことで、筐体のコンパクト化や、バススロットの多いコンピュータの作成が可能になります。
例えば、ATX規格のサイズですと、バススロットは、物理的なスペースの関係上、合計7本が最大ですが、バックプレーンなら、ATX規格のサイズで、合計14スロット使うことができたりします。
PCIの空きが10本、ISAの空きが2本のPC!」なんていう要望のPCのご提供が可能ということですね。
※フォームファクタを選ばなければ、合計20スロットの製品もあります。

ただし、バススロットの本数が多い関係で、相性問題や、規格外問題などのトラブルも抱えやすいので、ご注意ください。
このテの製品や、このテの製品に乗せるカードは、要求を満たすために、平気で規格外の構造になっていることがありますので;
そういった関係もあり、このテの製品を製造しているメーカーは多々ありますが、パーツ構成は同じメーカーで統一するのが無難です。
ある程度は別メーカーでの組み合わせでもいけたりしますが、メーカーサポート外になります。
PCパーツ関連は本来規格モノであるべきなのですが、ここまで互換性という言葉と縁遠いPCもないですw


さて、具体的に今回の事例のお話をば。
元々はPCI x2で200x250x125mm程度の筐体サイズをご希望されておりましたので、BOX PCをご紹介させていただいたのですが、その後PCI x4の場合ならどうか?ということで、今回のような構成になりました。
PCI x4が使えて、且つ小さい筐体となると、こういう構成になるということですね。
ただし、バックプレーンの仕様上、PCI x4スロットはありますが、筐体に搭載した電源の位置やCPUカードのメモリの高さの関係から、フルサイズ(や、長さのある)PCIカードは2枚までになります。
残りの2本は、ハーフサイズ程度のPCIカードしか搭載できません。
筐体が小さい=内部が狭いということですので、電源やメモリに干渉してしまうのです;

その他、BIOSのRestore on AC Power Lessのデフォルト値がPower ONだったり、ケーブリングの関係でS-ATAケーブルやS-ATA電源ケーブルがタイトな状態のため、内部の開閉の際に注意が必要だったり、筐体の構造の関係で、3.5"ベイに搭載したフロントUSBが、若干内部に引っ込んでしまうような形になってしまったりしましたが、概ね大きな問題はありませんでした。
…ただ、パーツを発注したら、震災や電源ユニット・シャーシの在庫切れ等の問題が発生して、納期が遅延してしまったことは大きな問題でした…;
お客様にはご迷惑をおかけしてしまいましたが、パーツ自体に問題がなかったおかげで、パーツが入荷した日に組み立てとセットアップを行って、夜の間にストレスチェックを行い、次の日には動作チェックして納品することができました。


また、今回はWindows XPの多言語版ということで、英語と日本語が両方使える仕様です。
「デフォルト言語とは違う言語の文字入力・表示ができる」機能ではありません。
これは単一言語版で実現可能です。
「デフォルト言語とは違う言語の環境で使える」機能ですね。
詳細はコチラ

Windows VistaやWindows 7では、Ultimate Editionがこの機能を持っていますね。
それ以下のエディションは単一言語版しかありませんので、必要な言語のOSを購入する必要があります。
ただ、国内ですと、英語版等は納期が若干かかりますので、お急ぎの場合は、Ultimateエディション(日本語版)を購入して、英語の言語をインストールして、英語環境を構築するのが良いと思います。
また、英語以外の単一言語版は、なかなか国内では入手しにくいので、こちらの場合も、Ultimateをご購入いただく方が、時間も手間も予算も省けるかと思います。

もちろん、英語以外の単一言語版OSを国内で購入できないわけではありません。
弊社の海外製品調達部門、「ユニポス事業部」にお問い合わせいただければ、世界中からお取り寄せ可能です。

…とこっそり宣伝w


気になる方は、是非是非コチラへ。


←今回使用したCPUカードです。

PCIとISAを組み合わせた、PICMG 1.0という今は昔の規格ですね。
←今回使用したバックプレーンです。

真ん中はPCIか、PICMG 1.0のどちらかが使えるようなスロットということで、今回はCPUカードを下のスロットに搭載し、PCIが4本使えるようにしています。
←今回使用したシャーシです。

写真用に細工されてますね…実際には、3.5"ベイに搭載したデバイスは、このように一番前まで出てきません

2011年4月8日金曜日

医療システム構成PC その11

本日は会社のスタッフでお疲れ様会を行いました~。
そんな日でも更新!><


伊藤は頑張ってます!><
頑張ってますよ、えぇ。




【要望】


とある医療システムを構築するためのPC


【弊社が提案したPCの構成】

OSCentOS 5.5 64bit
チップセットIntel i5500+ICH10R ATX LGA1366
CPUIntel Xeon E5640 2.66GHz(2.93GHz)/12MB
QPI=5.86GT/s 4C/8T 80W
メモリ合計24GB DDR3-1333 PC3-10600
ECC Registered 8GB x3
HDD500GB S-ATA 7200rpm 3.5"
ニアラインストレージ x4(RAID 10:1TB)
ビデオ内蔵ビデオ機能 D-Sub x1
ネットワーク10/100/1000Base-T x2
外部I/FUSB 2.0 x4 / シリアルポート x1 / PS/2 x2
内部I/FPCI-E Gen2.0(x8) x2 / PCI-E Gen2.0(x4) x1 /
PCI-E(x4) x1 / PCI x2
筐体1Uラックマウントシャーシ 350W
外形寸法幅437x高さ43x奥行503(mm)
その他Areca ARC-1210 S-ATA 4Port PCI-E(x8)
備考



今回の事例は、某大学様に導入させていただいた、某検査支援システムの検索サーバです。
また、もう1台ほぼ同スペックのPCを、バックアップサーバとして2台合わせて導入させていただいております。

今回いただいたハードウェア要件では、検索サーバ(今回の事例)に36GB以上、バックアップサーバに4GB以上のメモリを有することとありましたが、納入後にメモリを移し替えて、2台を同じ容量にしたいというご要望もいただいておりました。
これらを両方満たす方法として、納入当初は検索サーバに8GB x5構成で40GB、バックアップサーバに8GB x1のメモリを搭載する形でハードウェア要件を満たす仕様にし、その後メモリを移し替えて、2台とも8GB x3構成で合計24GBにしていただく構成にさせていただきました。

…実は、マザーボードの仕様上、1 CPUに対してメモリスロットが3本しかありませんので、5枚刺しても、2枚は認識できません;
残りの2枚を認識させるには、もう1個CPUを搭載する必要があります。
これに関しては、後からメモリを移動させることを前提としたため…ということですね。


ところで、今までRAIDの事例は何度もご紹介してきましたが、RAID 10とは?
RAID 1はミラーリング、RAID 0はストライピングなので、RAID 10は1+0ということで速度、容量、耐障害性の向上を図ることができます。
RAID 01はストライプされた領域のミラーということになりますが、耐障害性の面では、RAID 10の方が基本的には上ですね。
詳細はコチラ


気になる方は、是非是非コチラへ。


←今回の事例で使用したシャーシです。


以前も同じ筐体を紹介しておりますが、電源容量が異なるというのと、前回は中身が見えない画像でしたので、改めてということでw
HDDが4ベイある製品の中でも、比較的安価な製品です。